ダストさんの小説2

本文

俺と林檎が“兄妹”という関係を超えた日から一週間。
冬休みも明け、学校が始まった。
林檎は俺と一緒に居たいという理由で、俺の住んでいる部屋へと引っ越し、
碧陽学園へ転校してきた。
まぁ学年が違うから、学校で会うなんてほとんどないけど、
「お兄ちゃんと同じ学校にいるってだけでりんごはうれしいよ。」
と言っていた。
さて、今日も生徒会がある。会長がまた何かの格言をホワイトボードに書いている。
実は生徒会の皆には俺が林檎と付き合っていることをまだ言っていない。
早め言おうと思ったのだが、うまく切り出せなかった。明日は土曜日、また休みになってしまう。
今日中に言わないといつまでも言えなくなってしまうかもしれない。
俺は覚悟を決めることにした。
「大きな悲しみを乗り越えてこそ、人は成長できるのよ!」
と、会長がいつものように何かの本の受け売りを語ったところで俺は口を開く。
「会長、ちょっといいですか。」
「ん?何よ杉崎、これから会議・・・。」
「大事な話なんです。」
「う・・・・・し、仕方ないわね。早く言いなさいよ。」
しぶしぶ会長は引き下がってくれた。
「ありがとうございます。」
さぁ、ここまで言って後戻りなんかできない。俺は大きく息を吸い込み、一拍おいてから、告げた。
「俺はこのハーレムを放棄します。」
『へー』
とまぁ予想通りの反応が返ってくる。くそ、こいつら・・・。
「俺は本気です。」
声のトーンをいつもより低くして言う。さすがにまじめなことが伝わったようで、深夏が尋ねてくる。
「で?あれだけハーレムハーレム騒いでた奴がいったいどういう風の吹きまわしだ?」
さぁ、言え、もう逃げられない。
「実は・・・・俺は林檎と付き合うことになったんだ。」
「よし、深夏、通報!」
「わかった!」
「俺は真剣なんだよ。」
俺の声から判断したのか、二人とも冗談はやめてくれた。俺は今の思いをみんなに伝える。
「俺は今まで林檎を傷つけてばっかりだった。ちっとも笑顔にしてやれなかった。
 最低・・・だった。
 でも、この前あることをきっかけに、俺が林檎を幸せにしてやれると思った。
 全てをなげうってでも林檎を幸せにしたいと思った。
 今までみんなを幸せにするとか言っておきながら、今更それを曲げるのは情けないと思う。
 でももう俺は林檎を傷つけたくない。ずっと笑顔でいてほしい。
 だから・・・・・。」
「もういいよ、杉崎。」
と、会長がやさしい口調で遮ってきた。
「会長・・・・・。」
「杉崎が林檎ちゃんをどれだけ大切に思っているかは知ってたよ。今更言葉にしなくても皆知ってる。
 だから、もういいよ。それが杉崎の選んだ道でしょ?だったら私は杉崎を責めたりしないよ。」
「会長・・・ありがとうございます。」
「そうだな、鍵のしたいようにすりゃいいさ。林檎ちゃん、ちゃんと幸せにしてやれよ。」
「深夏・・・・。」
「先輩がBL少年になってくれなかったのは残念ですが、真冬も先輩を応援しますよ。」
「真冬ちゃん・・・。」
BL少年になってくれなかったのが残念、のところが本当に残念そうだったのはきっと気のせいだろう。
「二人とも・・・・ありがとう。」

私はそんな三人のやり取りを横目で見ながら、アカちゃんに訪ねた。
「アカちゃん・・・本当にいいの?キー君のこと・・・・。」
アカちゃんはどう見てもキー君のことが好きなようだったから、本当は辛いのではないか、
そう思ったのだ。
「知弦・・・・そうだね、この胸の痛いのが “そういう痛み”なら、
 確かに私は杉崎が好きだったのかもしれない。でもね、知弦。」
そこでアカちゃんは言葉を切り、とても穏やかな瞳で私の目を見据えて、言った。
「杉崎は今まで私たちを笑顔にしてくれたよ?私たちの幸せを一番に考えてくれたよ?
 そのおかげで私たちはすごく楽しかったよね?毎日の生徒会が楽しみだったよね?
 だからさ、今度は私たちの番なんじゃないかって思うの。何もしてあげられないけど、
 せめて、私たちに幸せをくれた杉崎の幸せを願ってあげるべきんなんじゃないかって、
 そう思うんだよ。」
アカちゃんは今まで見たことがないくらい、大人びた表情をしていた。
ああ、そういえば今日の格言は・・・・。なるほど、確かにその通りなのかもしないと思った。
だって・・・・アカちゃんは今日こんなに、成長したんだから。
「そうね。その通りだわ、アカちゃん。驚いたわ、貴女、私なんかよりずっと大人だわ。」
そう、自分の気持ちが抑えられなかったかもしれない私なんかよりずっと・・・・。
「・・・えへへ、そうでしょ。私は大人の女なんだから!」
そう言って笑うアカちゃんの目の端には、光るものが滲んでいたけど、
わらしはそれを見なかったことにした。

「ただいまー。」
「あ、お兄ちゃん、お帰り。」
家に帰ると林檎は机に向かっていた。
「勉強か?」
「うん、でももう終わったよ。」
「そっか、なら俺は夕食の準備するから、風呂先に入っていいぞ。」
「うん、わかった。」
そして夕食を食べ、俺も風呂に入ったあと、俺たちは一息ついていた。
「はぁ~~~。今週も疲れたな~~。」
「そうだね。・・・・・・・お兄ちゃん、えと、今日は、その・・・・・。」
「ん?・・・・・あ~。わかってるよ、林檎。」
「そ、そう・・・・なら・・・。」
そう言って林檎はまっすぐ俺を見つめてくる。
林檎が言いたいのは、今日はあの日だということだろう。
あの日とはもちろん“アレ”する日に決まってる。
林檎はしてもらえないとすごく不安になってしまうらしく、一週間に一回することに決めたのだ。
まぁ、一週間に一回っていうかむしろ毎日でもい・・・・・コホン。まぁ林檎は体が強い方ではないので、
毎日ではキツイ、というのもあるだろう。つまりは、今日がその日だということだ。
「じゃあ・・・始めるぞ?」
「うん。・・・・・・んっ、はむ・・・ちゅぅ・・・くちゅ、ちゅぶ・・・・んぅ・・んむっ・・・。」
俺は林檎にキスをして、口の中に舌を入れる。
「くぅ、ん・・・はむ・・・んむ、ちゅぅ・・・・はっ、んむ・・・。」
あ~・・・・段々頭がボーっとしてきた・・・・。
林檎も目がトロンとしてきた。

俺は舌を絡ませながら、林檎の胸をやさしく、撫でるように揉む。
「んぅっ?んむぅ・・・あぅ・・ちゅぅ、んあっ・・・・ふぅ、ん・・あ、あぅ・・・。」
段々と揉む力を強くしていく。林檎もキスどころじゃなくなったようだ。
「んぁ・・・は、ん・・・んっ・・く・・・。」
俺はゆっくりと林檎を横たわらせ、パジャマの前をはだけさせる。
そうして現れたピンクの突起に舌を這わせる。
「ひあっ・・・ん、ふぅ・・・あっ!んん・・・うくぅぅん・・・・はぁ・・ぁ・・。」
前回はただ舐めるだけだったので、今回は甘噛みしてやることにする。
片方でもう一つの突起も攻める。
「ああっ・・・んくっ!お兄、ちゃ・・・そん、な・・・あうっ!コリって、しちゃ・・うぅん!はぁ・・・あくっ!」
俺は余った手を林檎の秘所に向かわせる。
そこはすでに湿っている。指で上下になぞる。
「ひあっ!・・んぅぅん、やぁっ・・・あぅぅぅぅ・・・お、兄ちゃん、そこ・・うぁん!ひやぁぁぁぁ・・・。」
「可愛いぞ、林檎。」
俺は指を一本林檎の中に侵入させる。
「ああぅぅん!ひあっ・・んぅっ!ふあぁぁぁ・・・あうっ!んん・・・くっ、うぅん・・・。」
林檎が可愛らしい声を上げる。俺は林檎の一番敏感そうなところを攻める。
「んあぁぁ・・ふぁっ!あ、くぅぅぅ・・・ふぅ、ああっ!お、兄、ちゃん・・・来、ちゃうよぉ・・やあああぁ!」
「ああ、イッていいぞ、林檎。」
「あっ、あっ・・・お兄、ちゃ・・・うああぁああぁああああ!」
林檎の体が小刻みに痙攣する。
「あぁ・・・ぁ・・・はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・。」
俺は指を抜き、林檎に尋ねる。
「大丈夫か?林檎。」
「うん・・・大丈夫・・だよ。」
「そうか・・・・なら、そろそろいいか?」
俺はそろそろ我慢の限界が近い、自分のものを取り出す。
「うん・・・・いいよ。」

「ん~。林檎、四つん這いになってくれるか?」
「え・・・こ、こう?」
と、林檎は四つん這いになってくれた。
「ああ、それじゃ、いくぞ。」
「え?ちょっと待っ・・・あああっ!」
俺は林檎の腰を押さえると、一気に貫いた。
「ふぁん!あぁぁぁ・・・うあん!お兄、ちゃん・・・やだ、よ・・ひあぁぁん!や、だぁ・・・くぅぅぅ!」
「何が、嫌なんだ・・・?」
「ふう、あっ!お兄、ちゃんの・・・うぅぅん!顔・・見れ、ないの・・あああっ!やだ、よぉ・・・。」
「林、檎・・・。」
「や、だ・・・あぅぅん!やだよぉ・・・くぅぁぁぁ・・・お兄、ちゃん・・・。」
林檎が今にも泣いてしまいそうなので、俺は体位を変える。
「これで、いいか?」
「うん・・・・ありがとう、お兄ちゃん・・・・。」
林檎が安心した顔をするのを確認して、俺は再び腰を振り始める。
「ふああ!あっ、くぅ・・・ああぁあ!お兄、ちゃん・・・んぅぅああ!」
「はぁ・・・はぁ・・・林檎・・・。」
「ふぅぅぅん!んあぁ・・・あうぅぅ!お兄ちゃ、んのが・・・くぁぁぁぁん!」
林檎は不安がなくなったせいか、さっきよりも感じているようだ。
「ひぁぁぁ・・・んっ、くぅぅぅん!お兄、ちゃん・・・お兄ちゃぁぁん・・・やぁああああ!」
「林檎・・・俺、そろそろ・・・。」
「あぅ、ううぅん・・・・お兄、ちゃん・・・りんごも・・・んぁう!また・・・きちゃ・・う・・くぅあああん!」
「林、檎・・・林檎・・・。」
「お兄、ちゃん・・・りんご、の、中で・・・んくっ!いい、よ・・・・。」
「林、檎・・・!」
「あっ、んぅああ!ふああぁあぁぁあああぁあああ!」
「ぐっ・・・林檎、出る・・・!」
ドクン、と俺は林檎の中で開放する。
「あああっ!あ、あぁ・・・お、兄、ちゃんの・・・・熱いぃ・・・。」

「すー・・・すー・・・。」
行為が終ったあと、林檎はすぐに眠ってしまった。疲れたんだろう。
「確かにこれを毎日は無理だな・・・俺もけっこう疲れたし。」
林檎の穏やかな寝息、それを聞きながら今日のことを振りかえる。
生徒会の皆には悪いことしたかもしれない。皆普通に接してくれて、
応援してくれたけど・・・会長、少し泣いていたな・・・。
それでも俺を応援すると――――――言ってくれた。
ここまで来て林檎を幸せにしてやれないんじゃあ・・・・・情けないよな。
―――――さて、俺はまだ眠れない。
俺も生徒会の皆のためにより一層働かなければいけない。
俺は今日あった出来事を、次巻、『生徒会の八当たり』に記すため、パソコンに向かった。


参考情報

2010/01/31(日) 00:06:44~2010/01/31(日) 00:11:42で7レスで投稿。
ダストさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで2作品目。


  • 最終更新:2010-07-06 19:41:57

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