ユーリさんの小説6

本文

「ん……」
優しい朝の日差しに照らされて、ふと目が覚めた。
「ふぁ……」
俺はごしごしと目をこすり、体を伸ばして欠伸をした。
そして再び目をこする。若干目が覚めてきた。
横を見ると、知弦さんはこちらを向いて静かに寝息をたてていた。
寝顔は綺麗と言うよりは可愛らしい、と言った感じだ。
黒をベースとした、シックなデザインのパジャマを着ている。
寝相はとても良いのか、パジャマや髪に乱れは見られない。
普段ならここで知弦さんが俺を起こしたり、俺が知弦さんを起こしたりするのだが、今日は休日なのでそれは無い。
俺もまだ寝たかったので、また横になって毛布を肩まで覆った。
さっきまでそこで寝ていたので、まだ暖かく、直ぐにうとうととし始めてきた。
何となく知弦さんの頭を抱き締めてみる。
「ん……」と若干眉をひそめてるが、起きる気配はない。
甘い女の子独特の香りが鼻孔をくすぐる。
この香りにずっとひたっていたいぐらいだ。
髪を撫でてみると、抵抗なく、すーっと指が滑る。高級な絹を触っているみたいだ。
これならばかなりの高値で売れるんじゃないか、と時折思う。
そしてこの頭から生えている2つの猫耳。
髪と同じ黒い毛に覆われていて、ファンタジックだ。今は寝ているからか、耳は倒れるように伏せられていた。それも何だか愛嬌を感じる。
……………ん?
今何か違和感が……。
もう一度確認してみよう。
知弦さんの可愛らしい寝顔。
とても綺麗な黒髪。
愛嬌を感じる猫耳。
…………………………。
「ええぇぇぇえぇぇ!!??」
眠気など一気に吹っ飛ぶほど驚いた。
「ん………キーくん、どうしたの?」
俺の叫びで起きたらしい、寝ぼけまなこの知弦さんが体をゆっくりと起こして俺を見ていた。
俺は頭を指差し、ジェスチャーで伝える。
知弦さんは首を傾げながら頭を触る。
そして猫耳に触れる。
「ッ!!」
知弦さんはビクッと体を震わす。
俺は知弦さんの叫び声を初めて聞いた。

「それで、どうゆうことなのかしら?」
知弦さんはまだ眠たげに目をこすりながら言った。
知弦さんは朝に弱い。
本人いわく、頭の中に色んな物をインストールしているので、起動に時間がかかるらしい。
「俺に言われましても……」
知弦さんから生えた物は正真正銘本物の猫耳だった。おまけに尻尾も生えてしまって、完全なネコっ娘だった。
だがとても似合っていて俺は内心複雑な気持ちだ。
パジャマからはみ出た黒い尻尾は、ふりふりと振られていて、それを目で追いながら、俺は考えていた。
特に昨日には変化は無く、普通に学校に行き、普通に家に帰り、普通にエッチして寝ただけだ。
おかしな点は何もない。
「猫に憑かれた、とか?」
「そんな化〇語的なことは無いと思いますが……」
若干否定しづらい。
実際に目の前で起こってるしな。
昨日も深夏にかめ〇め波くらったし。
今思うとこの世界って意外とファンタジーなのかもしれない。
ピンポーーン
そんなことを考えていると、インターホンが鳴った。
とりあえず俺は考えることを止め、玄関に行ってドアを開けた。
「よっ、鍵」
そこには深夏がいた。
茶色のダウンジャケットに、藍色のジーンズという、格好をしていた。ダウンジャケットの下からは、黒っぽい赤色のニットが覗いている。
「どうした深夏。はっ、まさか俺との愛を育みに!?」
「ちげーよ。知弦さんに用があってな。どうせ鍵のところにいるだろうからな」
俺と知弦さんの仲は、既に学校公認となっているし、深夏も子供じゃないからそこらへんはわかっているのだろう。
しかし……まずい。
深夏に今の知弦さんの姿を見せるわけにはいかない。色んな意味で。
うーーーん………どうしよう。
「どうした?知弦さんいるだろ?」
俺の様子に若干深夏が疑問をもったようだ。
「い、いや、知弦さんは今、俺の家にいない」
深夏の言ったことを分析すると、先に知弦さんの家ではなく、俺の家に来たということになる。
「いや、知弦さんの靴、あるんだが…」
あっさりバレてしまった!
「あ、いや、えっと……」
言葉が浮かんでこない!
あやふやな言葉しか口から出ず、俺は焦った。
「なんか隠してねぇか?おーい、知弦さーん!いるだろー!?」
俺があれこれ考えていると、深夏が知弦さんを呼んでいた!
だが知弦さんも自分の今の立場がわかっているはず。

呼ばれたからって出て―――
「?」
ってしまったーー!
この人寝ぼけてるから今の立場全然わかってないー!
「なんだ。やっぱ知弦さんいん、じゃ………」
深夏が言葉を途中で止める。
当然だ。だって知弦さん、ネコっ娘化しちゃってるんだもん。
いやまて、俺がさせているという解釈も。
やばいやばいやばいまじやばい!
「け、鍵!何だあれ!?知弦さんに、み、耳が!?」
深夏が俺に問い詰めてきた。
くっ、バレたなら仕方ない!
俺のエロゲ脳をフル活用して言い訳を考える!
「ぺ!」
「ぺ?」
「ペット調教プレイ中なんだ!!」
恨むぞ俺のエロゲ脳……!
「そ、そうか…。邪魔したな…」
「お、おう……」
深夏はどん引きした様子で去っていった。
明日からの俺の社会的地位は絶望的のようだ………。

「それで、どうするんですか?」
深夏との出来事の後、ようやく真の意味で目を覚ました知弦さんに俺は聞いた。
「さぁ、わからないわ」
ネコ耳知弦さんはそう答える。
俺は頭を掻き、時計を見た。
もう12時だ。
「まぁ、考えてても仕方ないですし。何か作ってきます」
台所へと向かい、冷蔵庫を開けて食材の確認。
「んーと……」
食材を出して、調理を始める。
思えば俺も上手くなったなぁ…、とちょっと感慨深くなった。
「…………ん?」
しばらく調理に没頭していると、何やら知弦さんがうつむき、足をもじもじして息を荒くしていた。
「知弦さん、どうかしたんですか!?」
心配になって、俺は知弦さんの側へ駆け、肩を掴む。
「……ふむっ!?」
すると、知弦さんが唐突にキスをしてきた。更に舌を滑り込ませてくる。
「ん…くちゅ、くちゃ……ちゅる、ちゅ……」
驚いて反応できない俺の舌に、知弦さんは情熱的に絡ませてくる。
ネコっ娘化しているからか、知弦さんの舌はいつもよりざらざらしていた。
そこで知弦さんが頬を紅潮させ、しっとり汗ばんでいることに気づいた。
これってまさか……。
「んっ、キー君……私、我慢できない…!抱いて…!」
切なげに知弦さんが言ってくる。
これは多分猫で言う発情期なのだろう。
前に知弦さんが刺激が欲しいと言って、媚薬を2人で飲んで(俺は勝手に飲まされた)したときの反応に似ている。
若干戸惑ったが、知弦さんの願いに応える。
知弦さんを押し倒し、次はこちらからディープキスをする。
「ふぁ…… んふっ…ちゅぱ、くちゅ、ちゅ……」

これだけでもそうとう感じているのか、舌が絡み合うたびにぶるっ、と体を震わすのが伝わってきた。
キスを続けながら、右手を知弦さんの手に絡ませ、左手をパジャマの下に潜り込んませて、たわわに実った乳房を揉む。
その感触は極上のマシュマロのように柔らかく、何度揉んでも飽きない。
「ふにゃ…あ……ん、ぴちゅ、チュッ、くちゅ、くちゅ……」
時折色っぽい声をあげては、また俺の舌に貪りついてくる。
っていうか、喘ぎ声も猫っ娘化しちゃってる。だがそこがGJ!
猫声はまた萌える声色でよけいにくる。
ネコ耳がピクッ、ピクッと感度を表すかのように強弱をつけて揺れる。
ふと、あることが頭をよぎった。
確かネコ耳って感じやかったはず、と。
情報源は勿論エロゲだが、好奇心からネコ耳をくりっと摘んでみた。
「ふゃぁあん!!」
たったそれだけで異常ともいえるくらいに飛び上がった。
おお!あれって本当だったんだ。
俺は若干感慨深くなった。
ゆっくりと手を動かし、指でネコ耳をいじくる。
「そんな…やぁ…だめ……」
蚊が鳴くような声で制止を呼びかけてくるが、嫌そうには思えない。
ネコ耳をくりくりといじりながら、引き続き乳房を愛撫する。
「ひあっ!ああっ!く、はっ……!だめ、だめ……え……?」
ぴたりと唐突に愛撫を止め、俺はにたり、とやらしい笑みを浮かべた。
「駄目、なんですよね?」
「あ………」
知弦さんが泣きそうな顔になる。
またそれが嗜虐心をくすぐる表情だ。
知弦さんの息が切なさを表すかのような息づかいで、俺を見つめる。
「いや…やめないで……あん」
乳輪の周辺を円を描くように、くすぐったいタッチで撫でる。
そして直ぐに止める。
また知弦さんが俺を切なさげ見つめてくる。

まるでじゃれていて、もっともっととねだってくる子犬のようだ。萌え!
「ほら、知弦さん。人に頼むときは?」
前にこういう羞恥プレイの後に折檻された記憶がよみがえったが、知弦さんいわく「まぁ、たまになら……いいわよ……」と言っていたので大丈夫だろう。
良かったり良くなかったり、乙女心は複雑だ。
「キーくん…私の……おっぱいや、おま〇こを…いじめて…下さ――ひぁ!!」
萌えゲージは臨界点突破し、俺はたまらず乳房にしゃぶりついた。
乳首を舌で転がし、時たまちゅぅぅぅ、と赤ん坊のように吸う。
「ひ!あぁ!!もっと、もっとぉ!あ、あぁん!!ふぁっ!ひゃぅ!あ!」
知弦さんが淫らに乱れまくる。
ぎゅっと、俺の後頭部を両腕で押さえ、自分の乳房にぎゅうぎゅうと押し付ける。
狭くなった視野から切なそうに太ももをもじもじさせていたのを見た。
なので、左手をすっ、と下へ持っていく。
パジャマの下を膝までずらし、ショーツの上から軽く秘所にタッチする。
「ふぁ…!?あん!!」
ショーツの上からでもわかるくらいに、知弦さんの秘所はグショグショになっており、ショーツを濡らしていた。

布の上から軽くワレメに沿って指をなぞらせる。
「ッん……あ!あ!!だ、めぇ……!」
続いてショーツの下へ手を入れ、秘所に直接愛撫する。
くちゅ…くちゅ…と、淫らな水音を鳴らす。
あっという間に俺の手は愛液まみれになった。
「あ!!……にゃ、ふ……んッ!あ!ひぁ!!」
指を折り曲げて、柔らかなワレメへと侵入する。
とろけそうに柔らかな肉壁が、俺の指に吸い付き、奥へ、奥へといざなうように蠢く。
「や、あ!!あぅ!!なか!だめ!!ひゃあぁあ!!」
知弦さんの快感の感度の波を表すかのように、ネコ耳がふるふると震わされる。
秘所を愛撫する手に、時たま尻尾が当たる。
震えるたび、膣壁が意志を持ったかのように動き、さらなる快楽を求めてくる。
指を緩やかに動かし始めると、知弦さんが快感に身悶え、喘ぎ声が切羽詰まってきた。膣内が痙攣をおこしたかのように震える。
「知弦さんの中、トロトロですね」
乳房から口を離し、耳に囁くように言う。
「やだぁ!!いわ、な、いで……!ひゃふぅっッ!!ひぁぁ!」
それが快感を促進させる引き金となり、知弦さんはどんどん上り詰めていく。
「キーくん!わたし!もうッっ!!」
「いいですよ。イって下さい!」
トドメとばかりに指を突っ込み、クリトリスをつまむ。
「ひゃあぁ!!イ、くぅぅうぅぅッっ!!!」
大きく体を震わして弓なりにそらす。
膣壁がきつくしまり、絶頂に達したことを感じさせた。
「……ッ!!はぁはぁ、はぁっ………」
波が去ったかのように、知弦さんはぐったりとして肩で息をする。
「知弦さん、大丈夫ですか……?」
過去類を見ないほどのイきっぷりだったので、若干心配になった。
「はぁ、はぁっ、はぁ……だ、だいじょうぶよ……それより、もっと、お願い…」
知弦さんがゆっくり体を上げて対面座位の状態へ。

知弦さんがねだるようにぎゅっと抱きついてきた。
「わかりました、挿れますね」
俺は自分のモノを取り出し、知弦さんの愛液にコーティングされた秘部へ当てる。
「んっ……」
そして、挿れていく。
膣壁のきつい抵抗を押し広げていく感触は、たまらなく気持ちいい。
淫肉は、俺のモノが挿れられるのを歓迎するかのように蠢き、奥へ奥へと自然に持っていられる。
膣内は、分泌された蜜液により満たされ、溢れた蜜液が竿をねっとり粘度の高さを表すかのようにゆっくりと伝った。
膣襞が、ぴったりとモノをくわえ、まるでモノ全体を舐めまわされているかのようだった。
「あ、つい…!きもち、いい……!」
知弦さんが恍惚の表情を浮かべる。
ネコ耳がピクッと動き、振られる尻尾がぺしぺしと足に当たる。
俺は腰を動かして、快感に浸る。
モノを突き込むと、吸い付き、絶妙な加減で押し返してきて、更にまとわりつく。
そのたびに痺れるような快感が襲ってくる。気を抜くとすぐに果ててしまいそうになる。
「ひぅ…!ひにゃあ…!…ふにゃ…ん…!」
知弦さんは俺以上に激しく腰を振らし、快楽を貪る。

その姿は淫らで、美しくて、どこか愛らしくも感じた。
愛しく思う人と混じり合っている。
それだけで俺は胸に幸福感が広がった。
「知弦さん!」
「あ!キー君!!もっと!もっと激しく犯して!!」
互いが互いを求め、貪り、絡み合う。
知弦さんの髪からふわっと、女の子独特の甘い匂いと、汗の匂いが香る。
このままこの匂いに永遠に包まれていたいと思った。
きつく抱き締め合い、乳房がつぶれる。
「ひぁ!ちくびがぁ、すれて…!」
モノが更に膨張し、亀頭が子宮口まで押し当てられる。
「おくにぃ…あたって……!」
更にはネコ耳と同じく感じるであろう尻尾もいじくり。
「しっぽ、きもちいいよぉ……!」
普段は想像できない、甘え子のように甘ったるい声で喘ぐ知弦さん。
何もかも、全てが愛しく思えた。
「あ!あっ!あ!……ん、くちゅ、ちゅぱ、くちゅ、くちゅ……」
磁石が引き合うように唇同時が引き合い、濃厚で、淫乱なくちづけを交わす。
あっさりと許容量を超えた唾液が、顎を伝って落ちる。
互いに汗まみれになり、このまま液体化して溶け合うような気持ちになった。
「ちゅ、ちゅ、くちゅ、くちゅ、くちょ……」
唾液が銀色の糸をひき、互いの舌を繋いではきれた。
「ひぁ!あはぁ!キーくん、だいすき!だいすき!!」
「俺もです!愛してます!」
「はぁ、あ!ひぅっ!あ!キーく!わたし!もう!また!イっちゃう!!」
先ほどの絶頂の余韻のせいか、また上り詰めていく知弦さん。
俺もさっきからずっと、知弦さんの痴態を見て、我慢の限界だったので、余裕はさほどない。
「ちづるさん!」
「キーくん!いっしょに、いっしょがいい!!」
あられもない痴態で、切羽詰まった喘ぎへと変わっていく。

膣内はさっさと射精しろ、といわんばかりに淫猥にひくつき、モノに絡みつく。
「知弦さん、イきます!」
「イって!きてぇ!あ、ああぁあぁっッ!!!」
最後のトドメと媚肉の抵抗を押しのけ、亀頭を子宮口におもいっきし擦り付けた。
その瞬間、膣壁が強烈な収縮でモノを圧迫。更に射精を促すかのようにひだが蠢き、俺はたまらずに射精した。
どくん、どくん……と脈打つように精液が注がれる。
膣壁が、くわえ込んだ獲物の精を絞り尽くすかのように動き、射精はしばらく続いた。
「はあっ、あつい……キーくん、好き……だいすき……」
「俺も大好きです」
知弦さんの唇に押し当て、キスをする。
「ん……♪」
世界一幸福そうに、知弦さんはそっと目を閉じた。


参考情報

2010/03/26(金) 16:19:06~2010/03/26(金) 16:26:22で10レスで投稿。
ユーリさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで6作品目。


  • 最終更新:2010-07-08 02:16:41

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