憂仁さんの小説4

本文

2月10日(火)。俺はいつものごとく雑用に追われていた。
「さて…帰るか…」
いつもならすぐ終えるのだが、今日はいつもより仕事の量が多く、気付けばいつもより1時間遅い下校となった。
俺は今更ながら後悔している。あのとき急がなければ、と…
俺は少し小走りして帰っていた。目の前の信号は青。ラッキーだな、そう思い何も考えずに渡ろうとした。そして…


ドン
ピーポーピーポー
まさかの交通事故。悪いのはもちろん俺だ。しかし、当たったときの痛みと、病院で目をさましたときの記憶しか残っていない。
いったいどれくらいの時間がたったのかは知らない。ただ周りはもう就寝しているくらいの時間だったらしい。
まだ何もわからないから俺は寝ることにした。
2月11日 (水)
朝起きると、病院の先生が…
「杉崎鍵くん、だったかな?どうかね?体の痛みとかは?」
「いえ…特に…」
そういえばおかしい。名前は俺の生徒証明があったから…いや、今はそれどころではない。
痛みがないのだ。どういうことだ?
「昨晩、君の体と脳を調べさせてもらったのだが特に何もなかったよ。とりあえず、様子をみて判断するけど退院は明後日だから。それじゃ」
それじゃ、って…

まぁとりあえず体はいいとして、暇だ。誰かこないかな…
コンコン
「はい、どうぞ」
「伏せろぉ!杉崎ぃ!」
「嘘!?やばい!…って何させるんですか!」
「うん。そのくらい元気があるなら大丈夫だ。心配して損した。」
真儀瑠先生が第一訪問者だった。なんかビミョーだが…
「実はな、杉崎。おまえに用事があってきた」
「なんですか…?」
「実はな…」
「実は…?」

「おまえをひいたのはわたしだ。すまなかったな。じゃ、そういうことで」
「へぇ、そうなんですか…。ん?今なんて言いました?」
「じゃ、そういうことで」
「その前!」
「すまなかったな」
「その前!!」
「おまえをひいたのはわたしだ」
「ストォォォォップ!!!!先生!どういうことですか?え?先生がひいた!?」
「まぁ、そうなる」
「いやいや。そんなふつうに言われても…」
「しかし飛び出したのは杉崎、お前だぞ?」
そういえばそうだった。確かにあのとき…
「最初はびっくりしたぞ?まさか自分がやったなんて思いたくもなかった。
人の死体を見ることには慣れていたが、さすがに自分で作った死体を見るのはな…ましてや、自分の教え子となれば…」


「すみません…!そういえば俺何で無傷だったんですか!?」
「あぁ、そのことか。いや、確かに私は杉崎をひいた。しかし…」

「お前は滑って転んだだけだぞ?」
「は?どういうことですか?」
「ひいたと言ってもお前の背中、つまりカバンのあった方にひいてお前が滑っていっただけだぞ?」
「なにぃぃぃぃぃ!!!!!」
「じゃあ、私は帰るぞ」
「待ってください。俺はなぜここ(病院)にいるんですか?」
「それは、『こいつ、頭がおかしいので』と言って連れていってもらったからだ。じゃ」
はぁ…ツッコむ体力も残ってない…
俺はそのまま寝てその日一日起きなかった。
2月12日(木)
今日も朝一で誰かがきた。面白そうだからちょっとからかってみよう♪
「杉崎、起きてる?」
「きてやったぞ、鍵」
「おはよ、キー君」
「大丈夫ですか?杉崎先輩?」
わざわざ俺のためにみんなきてくれた。うれしいな…。うれしいけど…♪
「あ…おはようございます…」
「どーしたの?杉崎?」
「大変申し訳ないんですけど…あなたたち誰ですか?俺のこと知ってるんですか?」
「は?杉崎…何言ってんの?」
「だから、俺記憶なくなってて…あなたたちとの記憶がないんです…」


「杉崎…嘘…でしょ?」
「鍵!どういうことだよ!」
「どういうことって…今までのは芝居だったってことだよ。ちゃんと覚えているさ。会長のことも、知弦さんのことも、深夏のことも、真冬ちゃんのことも。ちゃーんと覚えてい…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「あれ…?会長?深夏?どうしたの…?」
「杉崎(鍵)!!!どういうことか説明しなさい(しやがれ)!!!」
「いやこれは…ちょっとしたジョー…ぐはっ!!」
会長&深夏のダブルパンチ。さすがにすごく痛い。
知弦さんはやれやれ顔、真冬ちゃんは涙目になっていた。
「今のはキー君が悪いわね」
「でも、杉崎先輩が無事でよかったです!」
「まぁ…そりゃ、そうだけど…」
「すみませんね、何か」
「そうだよ!だいたい杉崎があんなこと言い出すから…」
「それはそうと、みんな学校は?」
「忘れてた(ました)!」
「じゃあみなさんお気をつけて」
「じゃあね!杉崎!」
「安静にしとけよ?」
「おだいじに!杉崎先輩!」
すると、知弦さんだけが耳打ちしてきた。
「あとでキー君が一番謝らなきゃいけない人がくるから。頑張ってね」
「はぁ…?」
そう言ってみんないなくなった。はて、謝らなければならない人?


その日の夕方。その謝らなければいけない人がくる。
ぺたぺたぺた…
バン!
「ちょっと!これはどういうことですの!」
そーです。我が彼女、藤堂リリシアさんです。
「いや、これは…」
「何で杉崎鍵がこんな目にあわないといけないんですの!?」
そんなこと聞かれたって…と、思ったときにはすでに彼女が涙目に。そんなに俺のことを…
「せっかく今度デートをしようと思ったのに…」
「ん?何ていいました?」
「だから…14日(土)に私とデートを…」
その日ってまさか…男子ならみんなドキドキしながら1日を過ごす…
「バレンタインデーに!?」
「えぇ。でもこのままじゃ…」
「大丈夫です!俺明日退院なので!」
「よかったですわ…ねぇ、杉崎鍵」
「何です?」
「今ここで…キス…してほしいですわ」
「いいですよ」
久しぶりのリリシアさんとのキス。長く深く二人は唇をあわせた。
「あの…杉崎鍵」
「今度は何ですか?」
「もう私我慢できませんわ!」
そういうと俺の下半身に手をのばし、俺の分身を取り出す。
「何を…」
「杉崎鍵が動けないから私の自由にさせてもらいますわ」
そういうと、俺の分身を握りしめ、その手を上下させ始めた。


「気持ちいいですの?」
「すごく…気持ちいいです…」
すると、その手のスピードが速くなる。やばい。イキそう。
「出そうです…!」
すると俺の分身から大量の精液が放出された。しかもそれが彼女の顔にかかってしまう。
しかしおかまいなしに、それ指でとりなめてしまった。
「あいかわらず濃いですわね…。でも、まだ出したりないのでしょ?」
「はい。我慢できません」
「だったら、私の中に出し切るのですわ」
そう言って俺の分身を自分の秘部に頑張って入れようとする。やばい。エロい。
「先が…中に…!」
俺とリリシアさんが完全に一つになる。
「では…動きますわよ…」
そういって彼女が体を上下させる。
「すぎさき…けん…あぁん…きもち…あふぅ… いい…?」
「すごい…いいです…!」
病室と知っていながら、こんな淫らな音をたてていいのだろうか。
そう思っていたらもうイキそうになる。
「中に…出しますよ…」
「すぎさ…き…けんの…せーえ…き…なかに…いっぱい…だすのですわぁぁ!!!」
そのとき、本日2度目。またイッた。
俺の分身を抜くと、彼女の秘部からは入りきれない俺の精液が…


「じゃあ、また明日学校で。こなかったら死刑ですわ!」
「どこのハ○ヒですか?それ?まぁ、いいですけど…明日学校で」
そうして2月13 日(金)。退院。そこから先は…


参考情報

2010/02/03(水) 21:21:30~2010/02/03(水) 23:27:20で7レスで投稿。
憂仁さんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで4作品目。
前作の続編。



  • 最終更新:2010-07-06 20:28:25

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