とまとさんの小説1

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新しいテキスト ドキュメント(1).txt by知弦

「精神が成熟してこそ、真の大人なのよ!」
アカちゃんが、いつもの様にぺったんこな胸を張って何処からか拾ってきた名言を発表する。
しかし、生徒会メンバーはそれを軽く受け流し、勝手に発言し始めた。
真冬ちゃんが少し思案顔をすると、疑問を口に出した。
「先輩はクラスの行事で遅れるんだよね、お姉ちゃん」
「そうだけど?」
引きつった笑いを浮かべる真冬ちゃん。
「じゅあ、なんでお姉ちゃんがここにいるの?」
「あたしの仕事は、全部鍵に任せた」
「ちょっと待ちなさい」
私が突っ込む。
「どうした?知弦さん」
「それ、不味いんじゃない?あなた、クラス委員長でしょ?」
「細かいことは、気にするな」
「…もういいわ」
終わりそうに無いので私は会話を中断する。
と、そんな中、流されて涙目のアカちゃん。
「…うぅ、知弦まで無視した…ぐす…」
可哀そうに…。
私はその顔を携帯で激写してから、アカちゃんに話を振る。
「じゃあ、アカちゃんの中の真の大人って、どういうイメージ?」

話を振ってくれたことによって復活し、椅子にふんぞり返るアカちゃん。
「そうね…、冷静沈着、頭脳完璧、身体大人…。つまり私みたいな人ね」
「ちょっと待て」
すかさず突っ込む深夏。
「さっきの中に、会長さんに当てはまる四字熟語あったか?」
「うん!全部だよー」
満面の笑みを浮かべるアカちゃん。
「……そうか」
「あ、深夏、諦めたわね」
「だってどうしようもないだろ…」
会話が終わったので、私が振り向くと、アカちゃんは机に顎を付けて口をとがらせていた。
「じゃあ、皆は私のこと、大人じゃないっていうの?」
「そんなことないわよ」
柔らかくほほ笑む私。
「でも、体はちょっとメリハリがほしいわね。体のほうは、これを飲めば大丈夫よ」
私は、財布から五粒ぐらいの錠剤を取り出し、アカちゃんに渡した。
「? なにこれ?」
アカちゃんが首をかしげる。
「大人になる薬よ」
気がつくと、深夏がこちらを白い目で見ていた。

「それ、変な薬とかじゃないだろうな」
「あら、私のことが信じられないの?」
「やっぱそれ本物っぽいです」
威圧のオーラを出したとたんに、深夏はおとなしくなった。
「じゃあ、これを飲めば、私も一気に大人!?」
「そうよ」
目を物凄くキラキラさせているアカちゃん。
アカちゃんは、早速お茶で錠剤を飲みこんだ。
それを見て私たちは…
「あ、私はバイトがあるから帰るわ」
「あー、じゃああたしも帰るか」
「真冬も帰ります」
全員で帰る宣告をする。
つまり、
「え、残るの私だけ?」
バタン。
ドアが閉じられた。


*

「ぐ…」
背中をひねると、骨が鳴る。
クラス行事の仕事が、ようやく終わった。
「おつかれ、杉崎君」
少し疲れた笑顔で、俺にお茶を差し出してくる中目黒。
「どーも」
俺は、それを受け取ると一気に飲み干した。
中目黒は、ちびちびと飲んでいる。
教室の中には、俺と中目黒以外誰もいなかった。
皆は、自分の作業だけ終えて帰ったのだが、四苦八苦している俺を見て中目黒が手伝ってくれたのだ。
「じゃあ、僕は帰るね」
カバンを女の子の様に両手で持ちながら、中目黒は教室を出て行った。
…生徒会室に、顔を出すか。
カバンを肩に掛けると、俺は教室から出た。
「鍵は…掛かってるな」
教室の防犯システム…といっても鍵だが、俺は、それを確認して歩きだした。
静かな廊下に響く俺の足音。
生徒会室は、すぐそこだ。
俺は、ドアを開けた。
「遅れました」
しかし、いつもと生徒会室の雰囲気が違った。

*

「ん?」
生徒会室には甘ったるい香りが充満していた。
それに、会長以外は、誰もいなかった。
そして…
「…あ、ひっ…くぅん…ん…」
会長が、甘い声をあげて、自慰をしていた。
目は、焦点が定まっておらず、時折体が軽く跳ねる。
会長が腰かけているパイプ椅子は、愛液でびしょびしょだった。
えっと…これなんてエロゲ?
こういう時ってどうすればいいの?
選択肢プリーズ!
声掛けるのが一番いい、と思う。
それ以外に選択肢はない。多分。
このまま放っておいたら、不味いことになりそうなので、俺は声を掛けた。
「あの…会長」
会長のとろんとした目が、俺を捕捉する。
「あ…すぎさきぃ…」
頬を真っ赤に染めて、それでも指は休めない会長。
… 何かあったのだろうか。
「あのね…からだのおくがね…あっつくてね…おさまらないの…」
びくん、と背を反り返らせ、軽く跳ねる会長。
唾液が、会長から滴り落ちた。
「わたし…すごくきもちいい…」
会長の変貌ぶりに、俺は声すら掛けられない。

「ふわふわってしてね…からだがかるくなるんだ…」
子供の様な無垢な笑み。
到底この場には合わない笑みだが、それが会長の笑い方なのだ。
… まあ、唾液や涙に濡れていて、扇情的ではあったが。
ごめん、そろそろ限界。
………。
ここまで頑張った俺って偉いよね。
だから、もう理性壊しちゃっていいよね。
大丈夫、俺は悪くない。
誘うようなことをしてる会長が悪いんだ。
俺は会長に歩み寄ると、その華奢な体を、思いっきり押し倒した。
「きゃっ…!」
びくん、と震える可愛らしい小動物。
その姿が堪らなく愛おしくて。
俺は、思い切ってキスをした。
「…ふ…んちゅ…」
思ったよりも抵抗はなく、あっさりと会長はそれを受け入れる。
会長は自らの秘所からようやく手を離し、俺の首にまわした。
きゅ、という軽い締め付け。
会長の柔らかく閉じた唇を俺の舌で抉じ開ける。
とろとろとした会長の唾液が俺の舌を伝わり、自分の口内に入ってきた。
…甘い。
そんなことを感じさせるような味だった。
「…ん…」
そのまま唾液を口内で弄んだ後、俺は口を離した。
唾液の糸が一瞬だけ現れ、すぐに切れる。

とろん、とした眼で俺を見つめる会長。
もう、限界だった。
会長のチェックの柄のスカートに手をかけ、一気に引き下ろす。
白い下着は、既に愛液で濡れそぼっていて、未成熟な会長の秘所をぼんやりと透かしていた。
「あ…」
少しの抵抗もしない会長は、かえって俺の心を高ぶらせた。
ゆっくりと下着を引き下ろす。
下着と秘所の間に、粘ついている愛液が糸を作った。
「綺麗ですよ、会長」
囁く。
会長のお腹に当てた指先を這うように動かしながら、下へと下ろしていく。
秘所に指をあてがうと、ちゅくり、と水音がした。
その快楽に敏感に反応し、甘い声を漏らす会長。
「…ん…ぁ…」
切ない目をこちらに向けてくる会長。
期待に応えるために、俺は指を思いっきり押し込んだ。
「…あっ…!」
びくん、と揺れる会長。
会長の瞳が迷うかのようにゆらゆらと揺れ動く。
指を押し込んだ分、逆流するかのように愛液が溢れだした。
「こんなにトロトロにして…。会長はいやらしいですねぇ」
聞こえていないのか、喋れないのかわからないが、会長は反応しなかった。
しかし、キツイ。
指一本でも物凄い締め付けだ。
指を曲げようとしても締め付けがひどく、動かせない。
仕方がないので、上下運動をすることにした。
第一関節まで、引く。
また、押し込む。
「あ゛!あーっ!?」
会長の口から、唾液が声とともに溢れだす。

少し動かすたびに、会長が体を揺すり、可愛らしい声を上げた。
そろそろ入るだろうか。
指を引き抜くと、愛液が再び溢れだしてきた。
ズボンを下ろすと、自らのモノが顔を出す。
「俺をこんなにしたのは会長なんですからね」
会長を抱き起し、手を机に着かせる。
「責任、取って貰いますから」
ひくひくと何かを求めるかのように蠢く会長の未成熟な秘所。
俺は、指でそれを押し広げると、思いっきりモノを突き立てた。
最初は襲い来る快楽に呆然としていたのだろう。
数秒後に、会長は叫び声をあげた。
「あ゛っ!くぅっーーーー!?」
バックなので、会長の顔が見えない。
そこだけが難点だな、と妙に冷静な思考で考えた。
会長の腰に手を回し、思いっきり突き上げる。
「あ、ひんっ!あ゛っ!?」
後ろから見てもわかるほどに会長は身を反り返らせた。
心の中で、可愛らしいと思いつつももう一度突き上げる。
「ほら、どうなんですか。気持ちいいんですか?」
おそらく、会長には届かないであろう、声。
顔が見えないのは、もったいないことだということに気づき、体位を変える。
会長をまたもや抱き上げ、下におろす。
結果的に、俺が覆いかぶさるような格好になった。
そのまま、腰を振りおろす。
会長は、高い声をあげ、涙と唾液を撒き散らす。
生徒会室には、会長の叫びと、水音だけが響いていた。
時間がたつにつれ、会長の声は、叫びから徐々に甘い声へと変わっていく。
「んっ!いいっ…ひゃんっ!」
涙を零しながらも自ら腰を動かす。
会長の眼は完全に明後日の方向を向いており、聴覚、視角さえも機能しているのか怪しい状態だった。
「きちゃうぅぅぅ…なんかきちゃうよぉ!」
その声を聞き、俺は黙ってモノを抜いた。
拍子抜けしたような会長の顔。

しかし、それば徐々に焦りの表情へと変わっていった。
ぽろぽろと大粒の涙を零し、必死で秘所をかき回す会長。
「やだっ!やだっ!もっとしたいっ!」
いくら秘所をかき回しても快楽を得られないことに気付いていないのだろうか。
俺は、冷笑すると会長に声をかけた。
「ほら、続きをしたいんだったら頼み方ってものがあるでしょう」
会長はそれを聞くとと、俺に喋りかけた。
「つづき…おねがいします」
その頼みを、却下する。
「駄目です、―――――――って言わないと、ほら」
会長は、眼をこちらに向けると、自ら秘所を開き、こう言った。
「この…いんらんかいちょうを、ぞんぶんにいじめてください」
相変わらず冷淡な表情をしながら、俺は、言った。
「なら、勝手にすればいいんじゃないんですか」
その声を聞き、涙で顔をぐちゃぐちゃにした会長は、笑みを浮かべる。
そのまま俺のほうに近づいてくると、椅子に座っている俺の上に、すとん、と腰を下ろした。
「うあっ…んんっ…く」
濡れそぼった秘所に、モノが段々と飲み込まれていく。
涙をぽろぽろと流しながら、必死に声を抑える会長。
…可愛いなぁ。
だが、ここで優しさを見せたら終わりだ。
冷淡な口調のまま、またもや語りかける。
「ほら、会長が望んだんでしょう。自分で動いてくださいよ」
荒い息をつく会長。
股の間の椅子に手をつきながら、上下に腰を動かす。
動かす度に押し殺した声が漏れる会長。
下から、突き上げる。

「い゛っ!?」
「ほら、これじゃあ俺が暇じゃないですか」
会長の耳たぶを口に含み、口内で弄ぶ。
余っている両手を会長に巻きつけ、小さい胸を揉む。
小さいけど柔らかいって至高だよね。
「ほら、動きが止まってますよ。動いてください」
再び、上下運動を始める会長。
んー、そろそろ限界かな。
足も震えちゃってるし。
俺も限界だし、そろそろ…。
「会長会長、ちょっとこっち向いてください」
油が切れた人形のように徐々に振り返る会長。
俺は、その顔にまたもやキスをした。
驚いたのか、太ももをきゅっと締める。
「も…限界です…、中に出しますよ、会長」
「!!? なかはっ、らめ!らめぇ!」
水音混じりの声で、必死に抗議する会長。
だが、俺はそんなのを聞いちゃいなかった。
思いっきり下から突き上げ、一番奥で。
自らの欲望を解き放った。
「あ゛!?あついぃい…、何かお腹に出てるよぉ…」
ぴくぴくと震えている会長。
会長からモノを抜くと、制服を直す。
会長の衣服をきちんと直すと、お姫様抱っこで椅子へと運ぶ。
俺は、意識を失った会長を椅子に座らせると、黙って生徒会を後にした。



~ここまで知弦の文章~


「ふぅ」
私は、小さく息を吐いた。
リクエストされたものとはいえ、執筆は結構疲れる。
「疲れたわ…」
唐突に、アカちゃんがPC画面を覗き込んできた。
「知弦、何書いてるの?」
「ちょっとね」
軽く流し読みされる。
あっという間に顔を真っ赤にするアカちゃん。
…少し刺激が強すぎたかしら。
「どうしたの、アカちゃん」
「なっ、なんでもないっ!とにかく、そんな破廉恥な小説を書くのは止めること!」
これだから、アカちゃんは面白い。
小さく笑う私。
「ええ、これからはほぼ止めて行こうと思うわ」
「完全に止めてよ…」
「明日も書くわ」
「止めてー!」
両手を子供のように振り回すアカちゃん。
それを見て、苦笑する私。

碧陽学園生徒会室は、今日も温かい。
「性的な意味d「キー君?」
「すいませんでした」


-The End- 

参考情報

2009/07/22(水) 10:41:00~2009/07/22(水) 10:51:16で12レスでの投稿。
とまとさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。
掲示板での指摘(804-813)にのっとり、一部修正してお送りしております。
構文上の都合により、「*」を「 *」に、「-The End-」を「 -The End-」に変更してお送りしております。

  • 最終更新:2010-07-09 22:55:04

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