ダストさんの小説11

本文

「きる、ゆー!」
林檎がぐれた。
ある休日の杉崎家、昼、俺と林檎の二人しかいないリビングにて。
何か、前にもこんなことあった気がする。デジャブってやつですか……。厳密には違うけど。
それはそれとして、俺にニッコニコ笑顔を向けているに林檎に対し、
俺は汗をだらだらとかきながら、かすれた声を絞り出す。
「り、林檎?」
「おにーちゃん、おにーちゃん!」
「……ん?」
「きる、ゆー!」
「…………」
俺は、そこまで憎まれていたんですか……。
そんなにいい笑顔で、中指天に突き立てて、殺人予告されるほど、憎まれてましたか……。
「どうしたの? そんなに落ち込んで」
「林檎。俺はお前と兄妹になって、誰よりも愛情を注いできたつもりだ」
「うん、だからこその、きる、ゆー!」
「……えー」
俺の愛情に対する答えが、殺人予告ですか。そんなに俺の愛情、憎たらしいですか。
正直目頭が熱くなってまいりましたが、最後の力を振り絞って何とか尋ねる。
「……それは、意味をわかったうえで言ってるのかな?」
「うん、もちろんわかってるよぉ」
どうやら俺は、林檎に必要とされないどころか、疎ましい存在と思われていたようだ。
いいさ、どんな仕打ちでも受けてやろう。お前に殺されるというのならそれはそれで……。
「これって、『あなたが大好きです』って意味だよね! きる、ゆー!」
………………。
「……林檎、それ、誰から教わった」
「え? 飛鳥おねーちゃんからだけど……」
……あの野郎……。
「そうかそうかぁ……」
俺はいったん部屋に戻り準備をする。
「おにーちゃん、そんな両手いっぱいに文房具持ってどこに……」
「林檎、飛鳥に教えられたんだよな?」
「え? う、うん……」
「よろしい……なら……」
「戦争を、しましょう」
「おにーちゃん!? 文房具で戦争ってどういうこと!?」
「なあに、1500秒もあればスベテを終わらせられるさ……」
「おにーちゃん、それは雛○沢症候群というものにかかった人の考え方だと思うよ!」
「俺には見える……あいつの……死が……」
「そんな眼、眼鏡かけて封印しとこうよ!」
「俺の右手の幻○殺しと左手の鬼の手が疼いてるぜ……」
「おにーちゃん、相変わらずいろんなパーツが異常だね!」
「じゃあな……心配すんな。這ってでも、生きて帰ってくるさ」
「できれば飛鳥おねーちゃんも生かしてあげてぇ!」
林檎が必死にすがりついて止めてくるので、仕方なく取りやめることにした。
飛鳥……林檎に救われたな……。


とりあえず文房具を片づけ、再びソファに落ち着く。
林檎は申し訳なさそうに、俯きながら、口を開いた。
「ごめんね、また……」
「林檎が悪いんじゃないさ、あいつのせいだから」
「うん……」
しかし毎度毎度困ったもんだ。今日中にでもきっちり言っておいた方がいい気がする。
「ごめんね、おにーちゃん……」
「いやだから別に―――」
「この、せいてきふのーやろう」
「……ん?」
「このせいてきふのーやろう」
「……あるぇー? 林檎ー?」
何かまただらだらと汗が流れてきた。林檎は、申し訳なさそうに呟いた。
「このせいてき……ふのーやろう」
何やら情感込められて言われた。
可愛がっていた林檎にそんなこといわれるという状況は……。
「おにーちゃん? ロープ持ってどこ行くの?」
「なあに、ちょっくら天井からぶら下げて、首吊ってくるだけさ☆」
「そんなことしたら死んじゃうよ!? 何ですごくさわやかにウィンクしながらそんなこと言うの!?」
「だって……だって林檎が……うわああぁぁぁん!!」
テーブルに突っ伏しておいおい泣く。そんな俺の肩に手をのせ、林檎が優しく声をかけてくれる。
「このせいてき、ふのーやろう」
まさかの追加攻撃だった。
正直まじで首吊ってやろうかと思ったとき、林檎が続けた。
「えと……これってその、古典言語で『本当に申し訳ございません』って意味じゃないの?」
「……林檎、それは、誰から聞いた?」
「え? 飛鳥おね……」
「オーケー、OPEN COMBATだ」
俺はソファの下からバールのようなものを取り出すと、それをもって隣家へと……。
「ちょ、ちょっとおにーちゃん!」
「止めるな林檎……これは……俺がしなくちゃならない戦いなんだ」
「それは今じゃないと思うよ! それに何でバールのようなものがソファの下に!」
「あいつとはいずれ決着をつけようと思っていた……」
「決着のためにバールのようなものが必要な幼馴染関係って狂ってるよ!」
「そうだ……こんな狂った関係に終止符を打つ……これはそう……狂気と正気……世界の破滅と存続をかけた戦い……」
「飛鳥おねーちゃんまで中二設定に加えられてる!」
「じゃあな林檎……帰ってきたら、一杯やろうぜ」
「それば死亡フラグだと思うよ、おにーちゃん! ま、待って!」
また林檎にすがりつかれ、仕方なく、バールのようなものを下ろす。
「ごめんねおにーちゃん……また、変なこと言っちゃって……」
「いいよ、気にしなくて。問題は飛鳥のやつだからな。何かほかに変なこと教わってないか?」
「う~ん……飛鳥おねーちゃんとは毎日会ってるから、やっぱりどれが嘘だか……」
「……あいつはやはり消すしかないと思う」
俺たちの平穏のために。
「だから駄目だよ! 飛鳥おねーちゃん、りんごのためを思って……」
「ちがうと思う。俺が絶望に沈む姿を思ってだと思う」
「そ、そんなことないよ!飛鳥おねーちゃん、前にもましておにーちゃんのことばっかり考えてるもん!評価もずっと上がってるし!」
「そ、そうなのか?」
そうか……やはりあいつはツンデレってやつなのか……ならこの程度の暴走は大目にみて―――
「飛鳥おねーちゃん、『あいつはどんどん成長していくなぁ……玩具として』とか、『あいつは私にいじられるため
だけに生まれてきたんだと思う』とか、『時々、あいつは本当に玩具なんじゃないかと考えるときがある』とか、
前よりずっと評価してるよ!」
「そうか!? なんか順調に下がっている気がするんだが!」
「そんなことないよ。飛鳥おねーちゃん、盗聴だけじゃ物足りないから、盗撮までしてるって言ってたもん。
愛がある証拠だよ」
「…………」
背筋につららを刺されたような感覚が俺を襲う。
至急部屋に戻り、天井を中心に部屋中をくまなく探す。

十五分後……

「おにー……ちゃん?」
やつれ顔でリビングに戻ると、林檎が心配そうな顔をしていた。
手に持ったビデオカメラを床にどさっと置く。
「六個も見つけた……」
「あはは……は……」
「もういいや、ほんと」
気分はまさに夜○月……。ポテチ食べながら方程式解かなきゃいけない気がしてきたよ……。

トゥルルルルル…… トゥルルルルル……

そんなことを考えている時、家の電話が鳴り響いた。


「電話だね……」
「そうだな……俺が出るよ」
そう言ってリビングを後にし、廊下にある受話器へと急ぐ。
「はいはい、今出ますよ~っと」
聞こえもしないのにこんなことを言ってしまうのは日本人の性なのかなぁ……なんて事を考えながら受話器を取る。
「はい、もしもし。杉崎です」
「あ、もしもし、ケン?私。飛鳥」

ガチャン

「おにーちゃん? 誰から?」
「ん? はは、間違い電話だってさ」

トゥルルルルル…… トゥルルルルル……

ちっ、またかかってきやがった。
仕方ないので、受話器を取ってやる。
「はい、もしもし?」
「ちょっとあんた、何いきなりきってんのよ」
「今一番聞きたくな声が聞こえたから」
「失礼ね~この美声の持ち主を捕まえて」
「はいはい、そうですね~」
「ふ~ん……その反応ってことは、林檎ちゃんに言われたね。」
「ぐっ……」
「どう? ケン」
「何がだよ?」
「林檎ちゃんにあんなこと言われて」
「お前そんなの、ショックだったに決まって―――」

「ドキドキしたでしょ?」

「お前俺を何だと思ってんの!?」
「え? どM」
「率直な即答ありがとうございますねぇ!」
「いいねぇ……いじられてる時のあんたの反応……ぞくぞくする、鳥肌立ってきた」
「ほんとにぞくぞくしてんじゃねぇか!」
「今日の飛鳥さんレクチャーその1! 『飛鳥さんはケンをいじってるとき、最高の愉悦と吐き気を感じるぞ』」
「じゃあいじるな! そっとしといてくれ! それから林檎に変なこと吹き込むな!」
「やだ。日常に潤いが無くなる」
きっぱり答えやがった。ほんとむかつくなこいつ。
「……まぁそれはおいといて。何でお前わざわざ電話なんてしてきてんだよ。家隣りだろ」
「ん? ああ、今私旅行中、家にいないから」
「あれ、そうなのか」
「家族と一緒にね。そんなことより、ケン。あんたカメラはずしたでしょ」
「何、あれってリアルタイムで確認できんの!?」
「今日の飛鳥さんレクチャーその2! 『飛鳥さんはいつでもケンのことを女神のような目で……
貴族が家畜を見るような目で見守っているぞ』
「何でわざわざ悪く言いなおしたの!?」
「困るわよ。32分の6も見えないと」
「え、なに、あと26個もあんの!?」
「……あ、ケン、見て。富士山だよ」
「話の逸らし方が雑……ってわけでもない! でも俺には見えない!」
「きれいだな~すごいな~」
「子供か、お前は! わざとらしいわ!」
「……ふぅ……ちょっと落ち着きなさいよ、ケン。いい旅の気分が台無しじゃない」
「一体誰のせいでございましょうかねぇ!」
「だから落ち着きなさいって。今から大切な話をするんだから」
「……何だよ。」
急に飛鳥の声が真剣味を帯びる。
「落ち着いた?」
「……ああ」
俺がそう答えると、飛鳥はすっと息を吐き、神妙な雰囲気で口を開いた。

「幕の内弁当ってあんまり好きじゃないんだけど、どう思う?」

「知るかあああぁぁぁ!」
「何よ、旅のお供に駅弁は必須でしょ。その駅弁について語ろうって言ってるんじゃない。かなり重要よ」
「だから知らねーよ! 何だよさっきまでの真検ムードはよ!」
「んふぅ……やっぱりのり弁はおいしいなぁ……」
「おいしいなぁ……じゃねーんだよ! 何だ、昼飯食ってない俺への嫌がらせか!」
「あ~……人が食べてるの見ると幕の内弁当もおいしそうに見えるなぁ……」
「単純だなぁ、おい! 食いしん坊か、お前は!」
「あ、ケン、見て。鳥取砂丘だよ」
「お前は一体どこを走ってるの!? さっき富士山がどうとかいってなかった!?」
あいつの乗ってる電車はどうなっているんだ。
「まぁまぁ、細かいこと気にすると禿げるわよ」
「いやいや、全然細かくねぇよ! 駅弁がどうとかいう話より重要だろ!」
「ふぅ……」
「何そのため息。すっごくイラっときたんだけど!」
「ん~まぁケンをいじるのはここまでにしておこうかな」


飛鳥の声から少しだけお気楽さが抜けた。……少しだけど。
「何だよ、いきなり」
「後ろを見なよ、ケン。林檎ちゃんが寂しそうな顔してるよ」
言われて振り返ると、確かに林檎が寂しそうにしながら電話をしている俺のことを見つめていた。
「……飛鳥、お前俺の部屋以外にもカメラしかけてんのか?」
「そんなわけないでしょ。それくらい見えなくてもわかるわ。あんたたち二人のことなんてあんたたち以上にわかってるつもりよ」
「……そうか」
「ん~……ついでに背中を押してあげようか?」
「何だよ、それ」
「あんた、林檎ちゃんが、大切なんでしょ?」
「まぁ、そりゃあな」
「あ~違う違うそういうことじゃなくて」
「……どういう意味だよ」

「ケンは、ずっと林檎ちゃんと一緒にいたいんでしょ?」

「……っ……!」
「その反応なら図星みたいね」
「なんで……」
「私をなめるなってこと。何回も言わせないでよ」
「…………」
「……でも、あんただって、ずっとこのままじゃいられないことくらい、わかってるでしょ?」
「……そりゃあな……」
「それでも、ずっと一緒にいたいんでしょ?」
「…………」
「なら方法は一つしかないよ」
「……方法?」
「そんなのはもうわかってるはずよ」
「…………」
「……我慢するの、やめちゃえば?」
「随分簡単に言ってくれる……」
「……そうね。きっと、簡単だから」
「……どーいう意味だよ」
「それは、自分で確かめることだよ。じゃあもう切るから」
「……ああ」
「ん。じゃあね」

ガチャ ツー ツー

規則的な電子音を断ち切るため、俺は受話器を置く。
何かしんみりしちまった……とりあえず気を取り直そう。
さっきまでのテンションで……林檎に接しよう。


パタン、と携帯を閉じる。
「我ながら、お人よしだなぁ……」
私はもっと利己的な人間だと思ってたんだけど……。
あの二人見てたら、間に入っていく気、なくなっちゃった……。
「しっかりしなさいよ、ケン……」
あんたが自分の想いを言えば、もうそれだけでいい。
林檎ちゃんは……待ってるとまでは言わずとも、心の奥底で、その言葉を望んでいるんだから。
……何で私がしんみりしてるのよ。
こんなの私らしくない。気分変えなくちゃ。せっかくの旅行なんだし。
「……よしっ」
ケンのためにとびっきり変なお土産選んであげなくちゃね。
鈍感朴念仁にはお仕置きが必要だ。
「覚悟しときなさいよ、ケン」


……ふぅ。よし、さっきのテンションさっきのテンション。
とりあえずリビングに戻り、ソファに腰掛ける。
「……飛鳥おねーちゃんから?」
「ああ、何やら旅行先の自慢なんかされた」
「え? 飛鳥おねーちゃん旅行に行ってるの?」
「何だ、林檎も知らなかったのか」
「うん……全然気付かなかったよ」
「だよなぁ……とりあえず、もう林檎に変なこと吹き込まないように言っといたから」
多分聞かないだろうけど。
「う……ごめんね、おにーちゃん……」
「いや、だから林檎が謝る必要なんかないって」
「うん……でも、とにかくりんごは、おにーちゃんが大好きってこと、伝えたかったの……」
「……っ」

『ケンは、林檎ちゃんとずっと一緒にいたいんでしょ?』

ああ……だめだ、落ち着け。飛鳥に言われてちょっと変になってるぞ俺。
いつもなら……そうだ、林檎のこと抱きしめるよな、ここで。
言った後に恥ずかしくなったのか後ろを向いてしまった林檎を、ぎゅっと抱きしめる。
「ああもう、可愛いなあ! もう、本当可愛い!」

『あんただって、ずっとこのままじゃいられないってことくらい、わかってるでしょ?』

「お、おにーちゃん?」

『それでも、ずっと一緒にいたいんでしょ?』

何であいつの言葉が、こんなに……。
「よしよ~し。可愛いなぁ、林檎はほんと可愛いなぁ……」

『なら方法は一つしかないよ』

「あ……う、うん……ありがとう……」

『そんなのはもうわかってるはずよ』

だから、ダメだってのに……どうして……その気になってんだよ……。
「本当、さすが俺の……いも……うと……。…………」
「……おにーちゃん……?」

『我慢するの、やめちゃえば?』

ギュッと、まわした腕に力を込める。
「……なぁ……林檎が言う好きってのは……兄妹としてなのかな……」
「……え……?」


「……なぁ……林檎の言う好きってのは……兄妹としてなのかな……」
「……え……?」
おにーちゃん……?何、言ってるの……?
「俺はさ……正直、林檎を、もう……妹として見れない……」
妹じゃ……ない……?
「だめなんてことくらい……わかってた……でも……それでも、もう……林檎を妹としてなんか見れない……」
「…………」
「俺は―――――」

「林檎が、好きだ」

「おにーちゃん……」
「…………」
「あの、りんご……」
不意に、おにーちゃんが腕を離します。
「……ごめんな。何言ってんだろな、俺……」
「あ……」
「……ちょっと、部屋、戻るよ……」
待って……おにーちゃん……待って……!
「おにーちゃんっ……!」


「……ちょっと、部屋、戻るよ……」
何を言ってんだ……俺は……。こんなこと言って……林檎を困らせるだけじゃないか……。
ずっと言わないつもりだったのに……飛鳥の言葉のせい……だな……。
少し頭を冷やそう……。そう思い、ソファから立ち上がって足を一歩踏み出そうとした。
「おにーちゃんっ……!」
林檎に後ろからすがりつかれ、それは叶わなかった。
「林檎……」
「…………」
「どうした……?」
「…………」
「…………」
「……ゆー……」
「え……?」
「……きる、ゆー……」
「…………」
「……きる、ゆー……」
「林檎……」
「……おにーちゃんが……大好きです……」
「……それは……兄妹として……?」
フルフルと首を横に振る気配。
「……そっか……ありがとな……」
「……りんごの方こそ……ありがとう……すごく、嬉しかった……」
「……そうか」
「……ねぇ……おにーちゃん……お願い……」
「何だ……?」
「……ぎゅって……して……」
「……ああ」
俺はゆっくりと後ろを振り返り、その小さな体を、しっかり抱きしめる。
「おにーちゃん……」
林檎がゆっくりと腕を背中にまわしてくる。
その軽い力がひどく愛しい。
「えへへ……あったかだよぉ……」
「ああ……あったかいな……」
少し力を緩めると、俺を見上げている林檎と目があった。
どちらからともなく顔が近付いていき……唇を、重ねた。


「んっ……ふぅ……」
軽く唇を触れ合わせるようにキスを繰り返す。
「んぅ……ん……はぁ……」
唇を離し、少しほほを染めた林檎を見つめる。
「林檎……いいか?」
「う、うん……」
林檎が頷くのを見て、俺は林檎をゆっくりソファに横たわらせた。
そして、少し震える手で、林檎の服をはだけさせていく。
「ぁ……」
二つの小さなふくらみが現れて、林檎が小さなうめきをあげる。
「やさしく、するから……」
「うん……」
林檎が恥ずかしそうに微笑む。
その小さな唇に、もう一度唇を寄せる。
「んぅ……んふ……ん」
今度は唇を唇で軽くはさむ。
ぷにっとした感触が伝わってくる。
「んぁ……んん……んっ……」
林檎が少し唇を開く。
そのあいた唇をふさぐようにしてキスをする。
「んっ……んん……んふ……」
少し開いた口の中に舌をいれ、林檎の舌の先端と触れ合わせる。
「んっ? んんぁ……んんっ……」
林檎もその小さな舌を伸ばして、一生懸命に絡めようとしてくれる。
「んぅん……んぁ……お、おにーちゃん……んっ……」
それが嬉しくて、俺もその小さな舌に舌を絡める。
「んぅ……んんっ……んはっ!」
ようやく唇を離すと、林檎はトロンとした顔で俺を見つめてきた。
「可愛いよ、林檎」
「あぅ……あんまり、見ないで……」
恥じらう林檎がまた可愛らしくて、俺は衝動を抑えきれずに、
林檎の小さなふくらみへと手を伸ばしていく。
「んぅ……あぁっ、あっ」
その小さなふくらみを手のひらで包む。
それだけで反応してくれる。
「ふぅ……おにーちゃ……あの、りんご……あんまりおっきくない……から……
その……んんぅ……」
かすれたような声で囁いてくる。
確かに林檎の胸はあまり大きくないけど、心地よい柔らかさだ。
その柔らかさを味わいたくて、ついつい手を動かしてしまう。
「はあっ、んんっ……んうぅぅぅぅ……」
胸を揉むたびに体がぴくっと震える。
「あ、うぅ……おにーちゃん……んうぅ……ふぁ……」
軽く揉んでいるだけなのに、甘い声を漏らしてくれるのが嬉しい。
「はふ……ふぅんん……やは……んんっ……」
林檎が手首をそっと握ってくる。
「はぁ……揉まれるの……恥ずかしい……」
林檎がそう言うので、俺は手を胸から離し、代わりにピンクの突起を唇で挟み込んだ。
「んやぁ……おにーちゃ……だめぇ……んんっ……」
「揉んでないよ?」
「んっ……そう、だけどぉ……んんぅ……ふやっ!」
ぴくんっ、と体が跳ねて、また甘い声を漏らしてくれる。
舌の上でころがすように刺激すると、その小さな突起が硬くなっていく。
「うぅん……ひゃっ、あぁあああぁん!」
一際甘い声が出る。
「んんっ……ふぅ……」
それが恥ずかしかったのか、唇を噛んで、声をもらすまいとしている。
そんな様子が可愛らしくて、俺はそっと唇を重ねた。
「んあ……おにーちゃん……?」
「我慢しなくていいよ、林檎。声が出ちゃっても、全然変じゃないから。」
「あ……」
林檎がさらに頬を染める。
そんな様子を見ながら、手を下の方へと下ろしていく。


手を下へと下ろしていくと、林檎の秘所を覆う下着に手が触れた。
「あっ……おにーちゃん……やぁ……」
林檎が恥ずかしそうな声を上げる。
「いいか、林檎……?」
「あ……えと……」
顔を真っ赤にしたまま林檎がこくっと小さく頷いてくれた。
俺は下着の裾に指をかけ、そろそろと下ろしていく。
「……っ……!」
完全に下ろすと、少しだけ湿った林檎の秘所が現れた。
「やだ……おにーちゃん……」
はずはしそうな林檎に軽くキスをしてやりながら、俺は林檎の秘所に指を伸ばす。
「あっ……!」
林檎の秘所に触れると、体がピクンと震えた。
指を少し折り曲げて、なぞる様にして刺激する。
「……っつ……!」
林檎が少し顔をしかめる。
「ごめん、痛かったか?」
「うん……ちょっと、ヒリヒリ、する……」
じゃあ、と俺は顔を林檎の秘所に近付ける。
「おにーちゃん……何を……?」
「これなら、痛くないだろ?」
「えっ……ちょっと、おにーちゃ……んやあぁぁ!?」
俺は林檎の秘所に軽くキスをした。
そのまま何度も唇をふれさせる。
「やだ……恥ずかし……んぅぅ……やああぁぁっ!」
唇をふれさせるたびに、蜜があふれてくる。
それを舐めとる様に、舌を動かす。
「くふっ……ううっ……だめっ……あぁっ……だめぇ……」
そう言いつつも、軽く腰が動いてしまっている。
「はくっ……ふぅっ、うっ……あ、ぁあんっ、んんっ……」
林檎の甘い声がもっと聞きたくて、俺はさらに舌を動かしていく。
そして、舌先が一番敏感なところへたどり着いた。
「はううぅっ、うっ、あ、ぁああっ、やぁああんっ……!」
今までで一番甘い声が漏れ、体が大きく震えた。
「やっ、そこっ、だめっ、んぅぅっ! あ、はぁああぁっ!」
さっきまでより激しい反応に嬉しくなり、敏感な部分を吸ってやる。
「やはあぁぁっ……はあっ、んふうぅぅっ……!」
このままならイってくれるかな……?
「やあっ、ああっ、あ、あんっ、んんっ、んああぁあっ……!」
そんなことを考えながら刺激を続けていると、林檎が頭に手を置いてくる。
「はあっ……はっ……はあっ……おにーちゃん……もう、いいから……」
林檎はちょっと涙目で俺のことを見つめていた。
「もう……いいからぁ……」
「……ごめんな、林檎」
お詫びに軽くキスをしてやる。それから林檎の耳元に顔を寄せて、
「じゃあ、いいか、林檎……?」
そう、耳元で囁いた。
「う、うん……」
こくこくと小さく頷いてくる。
俺は林檎の額にキスをしながら、林檎の上に覆いかぶさった。


俺はズボンから、限界まで張り詰めたモノを取り出す。
「あ……」
林檎はちょっとびっくりしたように俺のモノを見ている。
俺はゆっくりとモノを林檎の秘所に宛がった。
「いくぞ……?」
「う、うんっ……」
林檎が頷くのを見届け、俺はゆっくり腰を落とした。
「くううっ……いっ、痛っ……あ、あぁぁっ……!」
モノが少し入りこみ、林檎が小さく悲鳴を上げた。
「大丈夫か……? ちょっとの辛抱だから……」
「くっ……うぅっ……んんぅっ……!」
目に涙をためながら、林檎は必死に痛みを我慢している。
早く終わらせてやった方がいいかな……。そう思い、一気に林檎を貫く。
「あっ、あぁぁぁ、~~~~~~~っ!!」
林檎が声にならない悲鳴を上げる。
林檎の手が俺の背にまわされ、足が苦しげに伸ばされる。
「うっ……ううっ……あ、ああ……」
「林檎……大丈夫か?」
「んくっ……おにーちゃん……お願い……ううっ……ちゅー……してっ……」
言われるままに唇を重ねる。
林檎が本当に痛そうにしていて、可哀想になってくる。
「んっ……んううっ……んっ、んぅ……」
痛みをごまかすように懸命に舌を絡めてくる。
薄く開かれた瞼からぽろっと涙がこぼれおちる。
俺は林檎とつながったまま、腰は動かさずに、ただキスを続ける。
「ん……くうっ……くふっ……おにーちゃんっ……」
切なげな声で呼んでくる。
「ああ、ここにいる。林檎と一つになってるよ」
「うん……うれしい……うれしいよ……おにーちゃん……」
痛みに耐えながら、笑顔を浮かべようとしてくれる林檎。
その姿が愛しくて、また、唇を重ねた。
「んっ……おにーちゃん……だいすき……」
「俺もだよ、林檎。大好きだ……」
「あっ……はぁぁぁぁ……」
林檎がトロンとした表情を浮かべる。
それと同時に、林檎の中が少し締まった。
その快感に操られ、腰が動いてしまった。
「あくっ……んんっ……」
林檎が顔をしかめてしまった。
俺はあわてて腰を止める。
「くぅっ……んんっ……いいよ、おにーちゃん、我慢しなくて……」
「でも……」
「嬉しいから……おにーちゃんがしてくれるの……すごく、嬉しいから……」
林檎のその気持ちが嬉しい。
お礼にキスを一度して、負担が少ないようにゆっくり腰を動かす。
「んはっ……あっ、あううっ……くっ……」
やっぱり、最初は痛いだけなんだな……。
なるべく早く終わらせてあげよう。
「ううっ……ぁ……ああっ……やはああっ……!」
申し訳ないとは思いつつも、少し腰の動きを速める。
「あくっ……んうぅっ……んくうぅぅぅっ……!」
小さい体がゆさゆさと揺れて、ぽろっと再び涙がこぼれおちる。
「うっ、ううっ……あううっ、う、んうっ……くうぅっ……」
少しでも痛みを和らげられればいいと、唇を重ねる。
「んふっ……んんっ……んくううっ……んんんっ……!」
必死に腰を振り、絶頂へと駆け上がっていく。
もう……限界だ。
「林檎……もう……」
「あううっ……んくっ……きて……おにーちゃん……きてっ……!」
林檎の言葉を聞いて、俺は最奥で限界を迎える。
「うっ、んううっ、やはああああぁあぁぁぁっ!」
「うっ……くっ……」
絶頂を迎え、林檎の中で欲望を吐き出し続ける。
「はぁ……はぁ……はぁ……おにーちゃんの……きてる……」
「ああ……そうだな……」
最後にもう一度、林檎と唇を重ねた。


―――――その後、杉崎鍵の正しい言葉教室―――――

「まぁ他にも直さなきゃいけない語彙は数えるだけでもうんざりするほどあるが……
とりあえず今日のを直そうか」
「うん」
「まぁ『せいてきふのーやろう』だが……詳しく話すと長くなるから割愛するが……
男の人は言われるとものすごく傷つくので言っちゃいけません」
「わかりました」
林檎はこくこくと頷いている。……飛鳥が何でもかんでも教えたがる気持ちが少しわかったかもしれない……。
まぁそれはそれとして次だな。
「まぁ次は最初に林檎が言ってた方だが……林檎も中二なんだから、『あなたが大好きです』は
『I love you』くらい知ってそうなもんだが……」
「うん、それは知ってたよ。でも飛鳥おねーちゃんが『こっちの方が意味が強いんだよ』って言うから……」
「テキトーに吹き込みやがって……。ちなみに『kill you』は『あなたを殺します』っていみだから、
やっぱり人前で使っちゃだめだぞ。」
「んー……あ、でも、おにーちゃん。飛鳥おねーちゃんが言ってた意味も、あながち間違いじゃないよ!」
「は? 何で?」
「きっと、『殺したいほど、愛してます』ってことなんだよ!」
「歪んでる! その愛情歪んでるよ!」
「そこまで深く愛し合えたら、素敵だよね……」
「素敵なの!?  殺したいって言ってんのに!? ある意味深いけどさ!」
「それも一つの愛の形だと、りんごは思います」
「何中二にして猟奇的な愛の形悟ってんの!?」
もうやだ!何かこの子、怖い!怖いよ!
「……おにーちゃんは、ずっと一緒にいてくれる?」
「え……?」
「りんごと、ずっと一緒にいてくれる?」
…………。
このちょっと不安そうな顔を見てると、さっきまでの考えがバカみたいだな。
「ああ、ずっと一緒にいるよ。ずっと林檎のそばに」
「……えへへ、嬉しい……」
さっきまでの不安はどこえやら。
まぁでも林檎はやっぱり笑ってる顔が一番かわいい。
だから……これでいい。
「ずっとずっと一緒……おにーちゃんと一緒……」
「ああ、ずっと林檎と一緒だ」
「うんっ……!」
そう言えば……今日で『兄妹の日』はおしまいだな……。
新しい名前を考えないと……。……なら、今度は林檎と一緒に考えよう。
「なぁ、林檎……」

これからは……なんて日にしようか?


参考情報

2010/09/04(土) 04:17:21~2010/09/04(土) 04:23:58で10レスで投稿。
ダストさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで11作品目。

  • 最終更新:2010-09-27 03:33:45

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