ダストさんの小説9a

「飛鳥っ……!」
黒球が目前に迫ったその時、咄嗟に彼女の名前を呟いた。

「だらしないわねぇ、ケン。」

聞きなれた、声。
その直後、あの黒球を粉砕する、一筋の閃光。

ドゴオオオオオオォォォン…………

その爆音を耳にしながら、ゆっくりと後ろを振り返る。
そこには、馬の尻尾のように一つにまとめた髪を揺らし、見慣れた小憎たらしい笑顔を浮かべた
幼馴染が、いた。
「あ……飛、鳥……。」
「ここでは『アスカ』ね。」
「何が変わったんだよ……。」
「『会長』と『怪鳥』の差みたいな感じ。つまりは表記の問題よ。」
「ああ……。」
わかったような、わかんないような。
「つーか……あの攻撃を一撃って……お前どんだけ強いんだよ……。」
「んー……何か賢者のもう二ランク上らしいわよ。」
「賢者の二ランク上って……。」
言われてみると、知弦さんの服装よりすごいかもしれない。
厳かで、神秘的。神々しいと言えば早いか。魔法使いなのは見てとれるが……。
「何てクラスなんだよ……お前。」
「名前はねぇ…・・忘れた。何か世界で三人しかなれないらしいけど。」
「そんな名前を忘れんなよ……。」
「いいじゃない、肩書きなんて。あんたがいつも言うように、魔女とでも呼べばいいんじゃない?」
「いや、そうかもしれないけど……。」
《グオオオォォォオオオォオオォオ!》
「あ、あいついたんだっけ。忘れてた。」
「お前な……。」
「ま、いいわ。さっさとやるわよ、ケン。」
「いや、でも俺……なんの力もないし……。」
「私が貸してあげるわ。」
アスカはそういうと、俺が持つ勇者の剣に向かって杖をかざした。
その杖から光が照射され、勇者の剣に当たる。
まばゆい光を放つ勇者の剣。さっきまでとは、まるで違う。
「私が魔法であいつの動きとめるから、それをあいつにぶっ刺してきて。」
「ぶっ刺すって……あいつ口しかないんだけど。」
「歯でいいわよ。」
「第一俺動けないし……それに届かないんだけど……。」
「じゃあ、翼つけてあげるわ。」
そう言ってまた杖をかざす。すると俺の背中に翼が現れる。
「それなら体が動かなくても何とかなるでしょ。」
「ああ……サンキュー、アスカ。」
「じゃあ……やるわよ。」
杖を構えるアスカ。彼女の周りの空気が、震えだす。
閉じていた目をキッと見開き、魔法を発動させる。
「時間制止魔法……ザ・○ールド!」
ここにきてまさかのパクリだった。でもそんなの気にしてられない。
俺は翼を使い、動きの止まったオメガの上空へと駆け上がる。
「うぅおおぉおぉおぉおおぉお!」
そこから急降下し、構えた勇者の剣をオメガの歯へと―――――突き刺す。
《ゴギャアアアァァアァアァアア!》
オメガにヒビが入り、断末魔の叫びをあげながら、崩れていく。
《アアァァアァァァァ…………》
俺は飛鳥の横へと降りたち、オメガの最期を見つめる。
「終わったわね……。」
「ああ……。」
世界に、平和が戻った。

俺はアスカに肩を貸してもらい、近くの木にもたれかかった。
「悪いな……アスカ……。」
「別にいいわよ。それにしても、ずいぶんやられたわね。」
「誰かさんが遅かったせいでな……。」
「……それについては、謝るわ。彼女たちにも……悪いと思ってる。」
「…………。」
皆は……何とか、無事だった。大分傷は負っていたけど……。
今、比較的傷が浅かったカイチョーに乗せてもらって、皆はそれぞれの場所へと帰って行った。
俺は……何故かアスカに残らされた。
「だってその傷で帰したら、あんた死んじゃうじゃない。」
「そう……かもな……。」
「だから、私が治してあげようと思ってるんじゃない。」
「お前……治癒魔法なんか使えるのか……?」
「一応ね。だから、じっとしてて。」
アスカは俺の頬に手を当てると、そのまま唇を重ねてきた。
「っ……。」
数秒後、ゆっくりとアスカが唇を離す。
「な……何、で……。」
「……体、楽になってない?」
「あ……ほ、本当だ……。」
「私の治癒魔法はね、相手に触れることで力を発揮するのよ。」
「ああ……。」
「じゃあ……もう、歩けるよね。私も……もう、行くから。」
そう言って立ち上がるアスカ。
だめだ……行かせたく、ない……。
俺はアスカの手を引き、自分の腕の中へと収める。
「ケ……ケン?」
「まだ……治って、ないよ。」
「う、嘘だよ……キスしたら、走れるぐらいには、回復する……から。」
「そう……じゃあ、離したく、ない。」
俺はまわした腕に力を込める。
「……ケン。」
アスカも、ゆるゆると俺の背中に腕をまわしてくる。
「……嬉しい……。」
そう言って顔をあげたアスカに、俺は唇を寄せた。

「んっ……ちゅ、ちゅう……んん……。」
「んぅ……ちゅう……。」
触れ合わせるだけの単調なキスを何度か繰り返した後、アスカの唇を舌で割り、
口の中へと侵入させる。
「んぅ!?んんっ……はっ……ケ、ン……んぅ……ちゅく……。」
「んくっ……ふぅ……ちゅぶ、ちゅ……。」
アスカと舌を絡ませながら、俺はアスカのふくらみへと、手を伸ばす。
「んぅっ……ふぅ、ちゅ……んあっ……んくっ……や、あっ……。」
「くちゅ……ちゅく、ちゅぶ……。」
「ケ、ン……ちゅう……んんっ…ふあっ……んくっ…あぅぅ……。」
ようやく唇を離すと、俺たちの間に銀色の糸が伝う。それが切れるのを待つことなく、
俺はアスカの服を脱がせる。
ワンピースみたいな構造なので、肩からはだけさせるようにする。
すると、すぐに形のいいふくらみと小さな突起が現れた。
「あれ……アスカ、お前下着してないの?」
「何よ……それ……。」
この世界には下着ないのか……。まぁ、いいや。
俺はその小さな突起を、指で弄る。
「ひゃ……んぅ……ケン……ああっ!ふぅ…うぅん……んあっ!」
「ちょっと、固くなってんな……。」
「んくっ……ひうぅ……んやぁ!んぅぅ……あぁ、んんっ!」
「気持ちいいのか?」
「んゅ……きか、ないで……あくっ!んんうぅ……ひあっ!」
こんな女の子らしい顔のアスカは初めて見るな……。
そんなことを考えながら、俺はもう片方の手を、アスカの秘所へと伸ばす。
当然そこも下着なんか履いてないので、直接刺激してやる。
「ああっ!?んぅぅ……ケン、そこ、はっ……ひゃぅぅ!んんっ!やあっ……。」
「ここは、何?」
「んんうぅ……ひあっ、あぁっ!あくっ……んあっ!……うぅんん……。」
次第にアスカの秘所から、クチュクチュと音がするようになる。
「ひうぅ!んくっ……あぁん!や、ああっ……んゅぅ……。」
「こんな音たてて……えっちぃな、お前。」
「ふあっ……ああぅぅ!うる、さいぃ……んやぁ!は、んくっ……。」
俺は指を一本、アスカの中へと侵入させる。
アスカの反応がいいところを、執拗に刺激する。
「あぅぅ!んあっ!ケ、ン……そんなに、したら……あくっ……ふあっ!んんぅ……。」
そろそろかな……?
「ああっ!んぅぅ……イッちゃ……もう、もうっ……んあっ!んんっ……!」
アスカがもう達するその直前に、俺は指を抜く。
「え……?ケン……なんで……?」
「イキたい?アスカ。」
「うん……。」
「もっと気持ち良くなりたい?」
「うん……。」
「じゃ、何がほしいのか、言ってごらん。」
俺はアスカの蜜がついた指先を舐めながら、言う。
「……ケンの、ほしい。私の、ここに、ケンの、ほしい……。」
「よく言えました。じゃあ、お望みどおり……。」

俺は張り詰めた自分のモノを取り出す。
「自分だってそんなにして……変態。」
「それはお互い様だろ。」
そんなやりとりをしながら、俺は自分のモノをアスカの秘所に宛がう。
「じゃあ、いくぞ?」
「うん……きて、ケン……。」
その言葉を聞き、俺は腰を進めていった。
「んあっ……ケンの……くる……んんぅぅ……あぅぅ……ひうぅ!」
「う……くっ……。」
狭いアスカの中を進んでいく。その快感に身を任せていると、いつの間にか最奥へとたどり着いた。
「あれ……アスカ、痛くないか……?」
「んぅ……痛くは、ないけど……あぅ……。」
あれ?はじめては痛いんじゃなかったけ?あれ?これは、まさか……。
アスカ、初めてじゃないのか……?
「アスカ……お前、初めて?」
「はぁ、あくっ……トーゼン、でしょ……んぅぅ……んんっ……。」
???い、意味がわからん。もういいや、夢の中だからということにしよう。
「じゃあ……動くぞ。」
「うん……。」
細かい思考は切り捨て、腰を動かし始める。
「んあぁ……あくっ!ケ、ンの、すご……ああぅぅ!んんっ……ひゃぅ……。」
「うあ……くぅ……。」
「ひうぅ!あ、ああっ!んくっ……うぅんん……んうぅ!やぁっ……。」
「くっ……アスカ……。」
「んんぅぅ……ひあっ!ケ、ン……あぅぅっ!ふあっ……あくっ……んぅあっ!」
味わったことのない快感が、次から次へと押し寄せてくる。
「んくっ……や、ああぅぅ!ひゃぅ……あ、うぅんん!んゅ……。」
「はぁ……はぁ……。」
「ひうぅ……あくっ……あぁんん!やぁっ!んんっ……はぁ、あぁ……。」
「うくっ……ああ……。」
「ああぅ……うぅぅん!ケ、ン……イッちゃ……んくっ……ひあぁっ!」
「アスカ……俺も……。」
「んんぅっ!ケン……イッちゃう……もうっ……!ふあっ!ああっ!ひゃぅぅ……。」
「アスカ……飛鳥っ……!」
「ケンっ……!やあああぁぁああぁあぁああああっ!」
二人同時に終わりを迎える。こらえきれずに、アスカの中に出してしまう。
「んっ……ケンの……熱い……。」
そんな風に呟くアスカの声を聞きながら、霞む意識に、身を任せた。

「んん……あ……夢……。」
あんなファンタジーな世界でケンとしてる夢なんて……。
「我ながら頭の悪い……。」
そんなに……そんなに、寂しいのかな……。
「ケン……。」
あんた今……なにしてるの……?

夢から、覚めた。
「はぁ……まさか……な……。」
俺の想いはあの時から変わっていないと思ってた。
でも実際は、会えない間も、膨らんでたのか。
俺はずっと、あいつを想ってたのか。
夢の中であいつを求めるほどに―――――。
「どこまでも、俺をかき乱すやつだ……。」
飛鳥……お前今……なにしてんのかな……。


参考情報

分岐前までは2010/06/29(火) 23:09:17で1レスで投稿。
分岐後からは2010/06/29(火) 23:10:05~2010/06/29(火) 23:12:40で5レスで投稿。
ダストさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで9作品目aルート。

  • 最終更新:2010-07-10 21:29:47

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