バトロイドさんの小説1

本文

「うぅ・・・ゴホッゴホッ」
あぁ、何もする気がおきない。
気も遠くなってきた。
やっぱり昨日生徒会の雑務を終わらせるために無茶しすぎた。
ガチャ・・・
やば、誰か入ってきた。
そうか。疲れていて鍵閉めるのを忘れてたっけ。
あぁ、体が動かない。
「・・・ん。」
誰だ?
「・・・ん。・・・鍵!」
「み・・・深夏?なんだ・・・深夏か?」
「あたしで悪かったな!」
ドンッ
「ゴホッ・・・深夏。蹴りは勘弁。一応、俺病人なんだけど。」
というか何故深夏がここに居るんだ?
「深夏、お前どうしてここに?」
ピンポーン
わかったぞ
「そうか・・・ついにお前も俺に告白しに来たか。」
「それはない」
「即答かよ・・・少し傷ついたぞ」
「お前が、学校休むなんてよっぽど体調悪いんだなと思って、来てやったんだよ。」
「そう言いながらも実は心の中ではなんでわかるんだよ。的な恥じらいが・・・ゴホッゴホッ」
「風邪ひいてるのに無茶するなよ。ちょっと待ってろ。」
というと深夏はエプロンを取り出した。
「まさか・・・深夏」
俺はゴクリと唾を飲んだ。
「な、何だよ」
「ついに俺の嫁になる決意が出来たか」
「もう一生目が見えないようにしてやろうか」
深夏からもの凄い殺気が・・・ここは謝った方がよさそうだ。
「すいません。許してください。」

======深夏=======
こいつ、元気そうなんだけどな・・・なんか無茶してるよな。
「まぁ、いいけど。とりあえず、おかゆかなんか作ってやるからおとなしく寝てろよな」
「はーい。俺の理性が保てればな・・・フフフ」
「お前・・・やっぱり帰ろうかな・・・」
「わわわ。じょ、冗談だって。頼むから帰らないで下さい。お願いします」
「冗談だよ。一瞬マジで寒気が走ったけど。」

さてと鍵もこれ以上しゃべるのは、しんどいだろうからあたしはご飯作るとするか。
しかし、何であたし一人で鍵の家に来たんだろう。
やっぱり、鍵のこと気になってんのかな


      1時間前 生徒会室にて

「今日杉崎は?」
「鍵なら今日は休みだぜ」
「キー君が休み?珍しいわね。」
「杉崎先輩が休むなんてよっぽどですね」
「まぁ、これで杉崎も一応人間だということがわかってホッとしたわ」
「でもキー君一人暮らしなのよね。やっぱりお見舞いに行った方がいいんじゃないかしら」
会長さんも真冬もあたしもフリーズした。
「杉崎の家に行くの?さすがにそれは止めといた方が・・・」
「真冬もそれは・・・」
「それならキー君がどんなに苦しんでいても放って置くのね。」
「そ、それは」
会長さんの動きがまたフリーズした。
「それなら、あたしが行こう。」
「えぇぇぇぇぇぇ!深夏ぅぅぅぅぅ」
「お姉ちゃんが行くなら真冬も行きます。」
真冬が手を上げたがあたしはそれを止めた。
「いや、あたし一人で行く。魔王の城に乗り込むんだ。真冬や会長さんではLvが足りなさ過ぎる。」
「あのぉ、深夏。キー君の家を何だと思ってるの?」
と知弦さんが静かに抗議していたが
「私のLvが足りないってどういうことよ深夏」
「お姉ちゃん、真冬も昔の真冬とはLvが違います」
という会長さんと真冬の台詞によってかき消された。
「もう、いいわ。深夏行って来てくれる。」
知弦さんが諦め気味に話していた。
すると、会長さんと真冬が
「深夏死なないでよ。」
「真冬、お姉ちゃんを信じてますから。」
とボケたが
「もういいから。今日のアカちゃんのボケは裁く気にならないわ。」
知弦さんの半ばあきらめ気味のツッコミでさすがに静かになった。

「じゃあ、ちょっくら行ってくる」


        =====現在=====
と、まぁ。こんな過程を経て今ここに来てるのだが、なんであたしが、鍵のご飯を作らなきゃならないんだ。
いや、勝手に作っておいて言うのもなんだが、コンビニ弁当位で済ませられたんじゃないか。
しかもエプロンまで着て大丈夫かな。
変に思われてないかな。
=====鍵=====
それにしても、深夏かわいいな。
まぁ、でもそりゃ俺のハーレムの一員だからな。
可愛いのはわかっていたがこうやって、後姿をずっと見てると改めて可愛さを思い知らされるな。
やばい。理性が保てない。
ここで急展開に持って行かないと。いろいろと書いてる人の都合もあるし。あ、これは言ってはいけない。
ていうか保てるわけ無いだろう。
男ならみんなわかるだろう。
憧れの美少女が自分の家でエプロンを着て自分のために料理しているんだ。
これで、理性を保てるやつがいたら、そいつを俺は男と認めない。

俺は気づいたら深夏の後ろに立っていた。
「深夏・・・」
俺は後ろから深夏を抱きしめた。



「け・・・鍵?お前何してんだ」
「深夏・・俺が嫌いか?」
「き・・・嫌いじゃないけど」


ドンッ
「鍵のバカ」

ガチャ



俺は突き飛ばされた。
そして、深夏は泣きながら家から出て行った。

なんでだろう・・・なんで俺は深夏を襲おうとしたのだろう。
ふと時計が目に入った。
時間は7時だった。
俺は深夏が作っている途中だったおかゆを見ながら思った。
俺がバカだった。
深夏はこんな時間まで俺のために家に居てくれた。
深夏は俺のためにご飯まで作ってくれた。

今さら後悔しても仕方ない。
明日深夏に謝ろう。許してもらえるかわからないが、それが今の俺にできる精一杯のことだから。

===深夏===
あぁ、びっくりしたな。
涙まで出てきやがった。
別に鍵のこと嫌いじゃないのに、好きなのに。勿体ないことしたな。

どうしよう。こんな泣き顔じゃ帰ったら真冬に心配されるし、下手したら会長さんや知弦さんの耳にも入るかもしれない。
特に知弦さんの耳に入ったらタダ事ではすまないかもしれない。
でもこれからどうしよう。
そうだ・・・寒いけどあの場所に行こう。
公園とかで過ごすよりは安全なはずだ。

=====鍵=====
次の日、俺は重い足取りで教室に向かった。
ガラッ
教室の扉を開けると俺はすぐに異変に気づいた。
深夏の席に誰も座っていない。
時計は8時23分いつもなら、もうとっくに来ているはずの時間だ。
深夏のやつ・・・そこまで傷ついたのか。


ガラッ

また教室の扉が開いた。
まさか、深夏?
そう思って後ろを向いたが、そこにいたのは真冬ちゃんだった。
「先輩、お姉ちゃんは?」
「え・・・昨日戻ってないの?」
「戻ってないですよ。てっきり昨日先輩の家に泊まったのかと思っていたのですが。」
「いや、昨日はいろいろあって・・・7時には帰ったはずだけど・・・」
「そうですか・・・ありがとうございました。お姉ちゃん、先輩のこと好きだったみたいでしたから。てっきり泊まったのかと。メールしても携帯の電源切れてるみたいで・・・」
えっ、何だって?
その言葉を聞いたとき俺はいても立ってもいられず走り出していた。
深夏は俺のことが好きだった、という言葉がやけに心の奥底に残っていた。
もし、それが本当なら俺は深夏を裏切った。
深夏は俺のことが純粋?に好きだったのに俺は深夏を襲おうとした。

でも、どこに居るんだ、深夏。

考えるんだ・・・深夏ならどこに行くか。
あいつの事だ。学校内にはいるはず。もしかしてあそこか・・・・・・


バンッ

俺は屋上の扉を開けた。


=====深夏=====

誰?
「はぁ・・・はぁ。やっぱりここか。」
「鍵。どうしてここに。」
「バーカ。お前の考えてることぐらいお見通しだよ(だいぶ迷ったけど)」
「鍵・・・ごめん」
「いやなんで深夏が謝るんだよ。」
「いろいろと迷惑かけたみたいだし。」
「いや、むしろ謝るのは俺の方だって。すまなかった深夏。俺が悪かった。真冬ちゃんからお前が俺のこと好きだって聞いたときすごい後悔した。」
「そ・・・それは。(勝手にばらすなよ。真冬)」
「それより深夏。昨日からずっとここに居たのか?」
「まぁ・・・そうだけど」
「ここに居たならクラスに顔くらいだせよ。」
なんで、こいつこんなに無神経なんだ。
「昨日あんなことあったのに、どんな顔してお前に顔向けろっていうんだよ」
「そ・・・それもそうだな。」
やっぱりでも、あたしはこいつが好きなんだな。
今もこんな話してるだけなのに心臓がドキドキして止まらない。

「鍵・・・」
「ん?どうした」
「一つだけ聞いてくれるか?」
「ん・・・いいぞ。何だ?」
落ち着け・・・落ち着け・・・
「鍵・・・改めて言うぞ。あたしは鍵のことが好きだ。あたしでよければ付き合ってくれ。」


=====鍵=====
「鍵・・・改めて言うぞ。あたしは鍵のことが好きだ。あたしでよければ付き合ってくれ。」

えっと・・・今何が起きてるのか一回整理してみよう。

まず今日学校に深夏が来てなかったので、落ち込んでいたら真冬ちゃんに深夏が家に帰っていないことを聞いて、必死に深夏を探してここにたどり着いた。
そして、少し駄弁っていたら急に深夏が真面目な顔で告白してきた。

よし整理できた。
って。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
深夏が俺に告白?
あの深夏が全くデレる気配のない正統派ツンデレの深夏が。

「あ・・・あの深夏。本気で言ってる」
「マジだよ。こんなこと冗談でいうか。」
「え・・・えっと。」
「いや、わりぃ。そうだよな、こんなあたしとなんかと付き合いたくはないよな。」
「いや、そんなこと無い。うれしいよ。俺も好きだ深夏。」
「ありがとう、鍵。」
それから少しの間、沈黙が続いた。
くっ、気まずい。何か話さないと。
「よし、じゃあ俺の家に行こう。」
「え。今からか?」
「当たり前だろ。」
「学校はどうするんだよ。」
「サボる!!」
「何、自信満々に言ってんだ。」
「もう1時間目始まっちゃてるし、真冬ちゃんに話せば何とかなるだろ。」
ま、冗談なんだけど。
これで、少しは和んだだろ。
どうだ、この俺の話力は。え、たいしたこと無いって?気にするな。
そんなことは俺が一番知ってるから(泣)
「冗談だよ。冗談。ほら、さっさと教室行こうぜ。」
と、俺が扉を開けようとしたときだった。

「・・・ぜ。」
「ん?何か言ったか。深夏」
「いいぜ。」
「へ?」
「だから・・・鍵の家に行ってやってもいいって。」
うぅ、まさかOKが出るとは。
すごくうれしいのだが・・・こういうときどうすればいいのか全くわからない。
まぁいい。こうなったら勢いだ。
「よし、じゃあ行くぞ。」


俺は深夏の手をとって走り出した。
真冬ちゃんにメールで事情を説明して、体調不良ということで俺は早退、深夏は休みということにしてもらった。


「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
くっ、予想してたが気まずい。
特にすることも無いまま家に呼んでしまったし。
ここはいつもの俺で、会話をはずませよう。
「深夏、とりあえず風呂でも入って来いよ。」
「なんでだよ。」
「そりゃ、フフフ」
「何だよその笑い。まあいいよ、どのみち昨日入ってないから入るとするか。じゃあ遠慮なく風呂借りるぞ。」
「お・・・おぅ」
すごい・・・いい展開だ。
今日の深夏はすごい素直だ。

俺は風呂から深夏が出てくるのをTVを見ながら待った。
といっても、深夏のことが気になってとてもTVどころじゃなかったが。

と、いうことを考えてると深夏が風呂から出てきた。

「鍵、なんか着替えない?」
と、俺は深夏の方を向いた。
「な・・・深夏・・・なんて格好してるんだ」
「う・・・うるさい。こっち見るな。恥ずかしいだろ。」
深夏はバスタオル一枚だった。

俺は深夏をベッドに押し倒した。


「ちょ・・・鍵」
「深夏・・・もう我慢できない」
「う・・・わかった。いいよ、鍵。」

深夏の顔は真っ赤になっていた。
俺はそっとバスタオルを取る。

「綺麗だ。」
その言葉は無意識のうちに口から出ていた。
「あんまり見んなよ、恥ずかしいだろ」
「いいや、凄い綺麗だよ、深夏。」

俺はそう言うとそっと深夏の唇に自分の唇を重ねた。
そして、舌を深夏の舌に絡ませる。
深夏は最初のうちは驚いていたが、少しずつ俺を受け入れてくれた。

そして俺の手は深夏の胸に伸びる。
「ん・・・ふぁ・・・あん」
その声に俺はさらに興奮した。

そして俺は深夏の胸の突起を口に含んだ。
「んっ・・・んあぁ・・・」
「気持ちいいか深夏?」
「そ・・・そんなこと聞くな!」
まぁ、怒られたが深夏の反応を見てる限り大丈夫だろう。
そして、俺は深夏の秘部に手を伸ばす。
深夏のそこは、もう濡れていた。
ぐちゅ・・ぐちゅ・・

「ほら、深夏もうこんなに濡れてるぞ」
「う・・・うぅぅ( / / / 」
殴られるかと思ったが深夏は顔を真っ赤にしていた。


どれくらいの時間が流れただろう。
俺は深夏の胸と秘部をもてあそび続けた。
深夏がイキそうになると手を止め、落ち着いたらまた、手を動かし始める。
そんなことをずっと続けているうちに、深夏は限界まできていた。

「け・・・鍵。もう限界。おねがい、入れて。」
可愛い。ヤバ萌えだ。

「じゃあ、入れるぞ。」
俺は深夏の秘部にゆっくりと挿入した。
「あっ・・・ああん。鍵が鍵のが入ってくる。」
深夏はイク寸前までもてあそばれていたせいか、痛みよりも快感が上回ってるようだ。
すこし、苦痛の表情は見せたが・・・

「鍵・・・いいよ。動いて」
顔を真っ赤にしてそう言う深夏に俺はもう我慢が出来なかった。
俺は自分の本能のままに腰を動かした。

「あっ・・うあっ・・・いいっ、いいよ、鍵。もうイキそう。」
「くっ、俺もイクっう」
「「んぅ、ああああああああああああああ」」
俺たちは二人同時に果てた。



====3時間後=====
ついに俺は深夏と結ばれたんだ。
俺はグッと拳を握った。
その深夏は俺の隣で寝ている。
あの後も何度も二人で重なった。
深夏は体力自慢だがこの件に関しては俺のほうが上だ。
「深夏・・・好きだ・・・この世の誰よりも。」
俺は寝ている深夏に向かってそっとつぶやいた。
「よしっ。言ったな。鍵、その言葉忘れんなよ」
「って深夏、起きてんのかよ。何か恥ずかしいじゃんか。」
「それより鍵。その言葉忘れんなよ。」
「あぁ、忘れないよ。俺はこの世の誰よりも椎名深夏が好きだ」
「よろしい」
その言葉を聞くと深夏はそっと眠りについた。
       END



参考情報

前編(中線まで)は2010/01/14(木) 23:19:21~2010/01/14(木) 23:20:43で3レスで投稿。
後編(中線から)は2010/01/18(月) 08:03:39~2010/01/18(月) 08:08:32で7レスで投稿。
バトロイドさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。
掲示板での追加による追加、
掲示板での修正による修正を施しております。
最初はハンネが768だったが、のちに残響死滅へ変更。その後バトロイドへ変更した。


  • 最終更新:2010-07-06 03:36:16

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