ユーリさんの小説10

本文

出会いあれば別れがある。
それは必然。それは避けれない運命。
出会いに喜び、別れに泣く。
どれほど一緒にいたいと願っても、どれほど一緒にいても、最後は確実に別れてしまう。
それでも、歩いていかないといけない。
そう――――俺達は、歩いて行かなければならない。それが例え、悲しくても、泣きたくても。
俺達は……進むしかない。
いや、進んでいかなければいけない。


「終わりましたね……」
「そうね……」
今、俺は知弦さんと一緒に人気のなくなった校内を散策している。
今日は碧陽学園の卒業式。
会長と知弦さんが卒業し、椎名姉妹が転校する日。
それと同時に俺達の生徒会が終了する日。
どんなに目をそらそうとも、変わらない。変わりようのない、事実。
この日が永遠に来なかったら、とずっと思っていた。
放課後に皆集まり、だべって、笑って、「じゃあ、明日」と言って別れる。
そして翌日に会い、またくだらないことで笑いあう。
もう皆集まって、ぐだぐだな会議や、くだらない話をすることはできない。
俺は、辛辣な面もちで卒業式に出ることとなった。
やはりこの時だけは、いつものようになど出来なかった。
事前準備も、生徒会でする最後の活動なのに、誰1人として普通にしゃべることはほとんど無かった。
だが、卒業式自体は意外な展開だった。
誰かが火をつけたのだろう。そこから、火を広がっていった。
初めは重い卒業式だったのに、途中からはいつもの生徒集会のような感じだった。
笑いが絶えず、皆笑顔だった。


俺もいつの間にか笑っていて、いつの間にかいつもと同じようになっていた。
俺達らしい卒業式だったと思う。
それでも……最後はしんみりとしてしまった……
二度と味わえない楽しさ。それはあっけなく終わってしまった。
もう生徒会のみんなとも、惜しみながら別れを告げ、既に卒業式が終了してから大分経っていた。
今頃会長は家に帰っているだろう。今頃椎名姉妹は、引っ越しの準備をして、空港に向かっているぐらいだろう。
今日という日を境に、みんなは別々の目標に向かっている。
また会うことはあっても、もう全員で生徒会を活動することは出来ない。
いつもより感傷的になっているのか、2人ぴったりと寄り添い合い、とぼとぼと歩いていた。
「あ……」
知弦さんが声を出して止まった。
なんだと思って、知弦さんの向いている方向を見てみる。
視界に映ったのは、保健室だった。
そうか……ここは………


私達は保健室の中に入った。
鍵はかけておらず、誰もいない。
何度も見かけた風景だったのに、何故だか今は寂しく感じた。
いつもは外から聞こえる、部活のかけ声や、音が聞こえない。
本当に静か……ただ静かだった。
静寂の中、歩く靴音が響く。
私はベットにぽすんと座った。
キー君はその対面に、椅子を持ってきて座る。
そして、また静寂が訪れた。
「私達が初めて合った場所……」
「俺達が出会った場所……」
偶然にも、同じタイミングで呟く。
確認する必要もない。私とキー君が初めて出会った場所。
そのときの思い出が走馬灯のようによみがえる。
いつからだろう?キー君を好きになったのは。
初めの時は、私と同じ心の傷を背負っていて、癒やしてあげたいって思ってたっけ?
そして生徒会が始まってからは、あの時との変わりように内心驚いてもいたし、呆れてもいたわね。
でもいつもキー君は全力で頑張っていた。
そして私はだんだん側にいて、見守ってあげたいと思っていった。
そして、私はキー君を好きになっていった。
まるでそれは磁石のように、私はキー君に惹かれていった。今はそのことに、心から感謝したい。
彼がいたからこそ、私の最後の高校生活はとても充実したものとなった。
「俺……みんなに、知弦さんに出会えて良かったです」
キー君が私に語りかけてくる。
「ええ、私も…キー君に出会えて良かったわ。だって」
私はベットから立った。両手を胸に添えて言った。
「こんなにも、誰かを好きになるという気持ちを教えてくれたんですもの」
そっと、片手を差し伸べる。
「ちょっとくさかったかしら?」
「いえ、キュンときましたよ」
クスッと私は笑った。キー君も、ニコッと笑う。


私の差し伸べにキー君も応じて立ち、指と指とを絡ませ、握る。
顔同士が近づく。そして――――――
「私はキー君と出会えて……本当に良かった」
私達は誓うように……そっと口づけを交わした。それは、私達の永遠の一生の誓いに思えた。
私は手を握ったままベットに座り、もう片方の手を差し伸べた。
「わがまま言っていいかしら?」
「はい」
「きて、キー君。愛されてる私が欲しいわ」
キー君は私の腰を抱き、私は彼の背中に手を添える。まるでお互いを離さないように。
「知弦さん……これからも、ずっと一緒に俺と歩いて下さい」
「ええ……そのつもりよ。ずっと……ずっーと一緒に……ね」
もう一度、口づけをする。しかし、先ほどとは違う、互いを求め合うキス。
舌を絡まし合い、淫らに、激しくむさぼりあう。
「んっ……キー、くん……ちゅ…くちゅ……」
「知弦さん……」
ディープキスをしあいながら、キー君は私の服を片手で器用に脱がしていく。
服の前面をはだけさせられたところで、キスは更に激しくなってきた。
「んっ……ふ、ぁぅ……ん、んっ……」
何度も何度も脱がしてきて、もうすでに職人級の慣れた手つきで、脱がしていく。
ブレザーを脱がし、カッターシャツに手をつける。
ぷち……ぷち……
何故か、第2ボタンまで開けたところで手が止まった。
不思議に思ってキー君を見ると、いきなりきつく抱きついてきた。……と思ったら、急に胸に開放感が出た。
どうやら、服の上から器用にブラのホックを外したらしい。本当に無駄に手先が上手くなったわね。
それを第2ボタンまで開けたシャツの隙間から取り出される。
やだ……服の上から、見えちゃってる……
服の上からは、自己の存在を主張するように、2つの突起が見て取れていた。
彼は、服の上から乳房を揉んできた。
力強く揉んだり、柔らかくしたり、こねくり回したり……
「あっ……んん……ふぁ……」
呼吸とともに、自然に喘ぎ声が出る。
ほんとに、女の扱いが上手くなったわね……
初めのころは、たじたじしながらだった。時々私がリードしていて、彼はそれに従っていた。
キー君は、えっちなことには貪欲なのに、えっちな知識は全くなかったっけ?
私的には、むしろそれが可愛くて、何だかお姉さんになった気分だ。
でも今では私を支配して、完全に主導権を握っている。


主導権を握るのは、S心が満たされて、心地よい。だが、好きな人に支配されるというのは、女として、とても幸せな気分になる。
「ん、あっ……やっ、んッ……」
体がだんだん火照っていくのが分かる。
キー君は、乳房を愛撫している、反対の手を、私の手に重ねてきた。
私も指を絡め合う。いわゆる恋人つなぎだ。
指と指を絡め合い、一つになったように、がっちりと繋がりあった。
そして、キー君は私に唇を重ねてきた。
舌で私の唇をこじ開け、歯をノックする。
すぐに歯を開け、彼を向かい入れる。
彼の舌が、私の舌に蛇のように絡みついてきた。私も舌を動かして舌同士の戯れに拍車をかけた。
「んっ……」
粘膜の擦り合いは、どこか心地よく、感じるよりも、幸せな気分になれた。
くちゅ……ちゅ……にちゅ……
淫らな水音が、保健室に鳴り響く。
もう人気がなくなったとはいえ、まだ、誰かがくる可能性はある。
学校で背徳的な行為をしていて、誰かに見つかるかもしれない。
そんな状態が、私を更に興奮させていっていた。
もうどれくらい重ねたかは、頬を伝っていった唾液の量でわかった。
唇同士が離れ、はぁ、はぁっとお互い荒い息をつく。
そして数秒したのち、キー君は愛撫を再開した。
今度はスカートの中に手を入れてくる。少しくすぐったい。
ショーツの中に手を突っ込み、私の秘部を直に触った。
もう私のあそこは、ぐちょぐちょに濡れ濡れで、キー君の手が直ぐに濡れたのが分かった。
彼の指が、私の秘裂の中に入っていく。
そして、くちゅくちゅ、と淫猥な音を鳴らした。
「んっ……や、あっ……あっ!ん!んんっ……!」
快感の渦の中、彼の指先だけは鮮明に感じ取れる。


体の全神経が、指の動きだけを感じ取り、的確に精密に伝えてきた。
「あっ!ん!そこは、んぅっ!」
指が、私の弱い部分に触れた。そして、見つけた、と言わんばかりにそこを攻め立ててくる。
キー君と重ねた手を、ぎゅっと握った。
「ああ!はぁ!んッ!や、もう……!そんなに、しないで!」
今まで階段で上っていたのが、唐突にエレベーターのように上り詰められる。
私の中の愛液が更に分泌されてきて、既に太ももを伝っているのがわかる。
気持ちいい……もっと……もっと欲しい……!
脊髄反射のように、腰が勝手に動き、キー君の指をもっと求める。
少しでも気持ちよくなるため、空いている手で自分の胸を揉んだ。
キー君にされたように、揉みしだき、ビンビンに勃起した乳首を指でころがし、更に興奮していく。
「知弦さん……凄くエロいです」
「キー君の……せいじゃない……んっ!そろそろ……だめ、かも」
「了解です」
そう言ったら、キー君はもっと指の動きを激しくしてきた。
「っあッ!!ひゃあ!そんな、いきなり……したら……!」
どんどん絶頂へと上り詰めていく。


快感が脳を支配していく。もう、何も考えられない!
「あ!んんんっっッッ!!」
そして、絶頂へと達した。
頭が真っ白になる。麻薬のような、中毒性の快楽に押しつぶされそうだ。
「っ……はぁ、はぁ……」
「知弦さん……すいません」
「……え?」
何事かと思い、キー君が見ているベットの方を見てみると……
「あ……」
私の愛液で、おねしょのようにシーツにシミが出来ていた。それは、もう見事に。
それに私には匂わないが、おそらく私から発している、発情したミルクくさい香りもするだろう。
「……どうしよう」
人気がないとはいえ、あくまで学校だ。
誰1人としていない、とは言えない。
「とりあえず、片付けましょうか」
「ええ、そうね」
私は、はだけた服装を整える。
ブラをつけ、シャツとブレザーのボタンを止める。ショーツをはこうとする……が、ショーツはもう濡らしたようにびしょびしょで、とてもはく気にはならなかった。
仕方ないので、ポケットに入れた。
その間に、キー君は窓を開けて空気を入れ換ていた。
私は、とりあえずシーツを目立たない場所に隠す。
流石にシミはどうにもならなかったので、隠すしかなかった。


そして十数分後、何とかほとんど元通りになった。
もう愛撫の余韻も冷め、火照りもほとんど収まった……かのように思えたが、私の体の中には、まだ火照りが残っていた。まるで、腫れて熱をもつようにジンジンと。
体が熱い……
ブラの中で乳首がまだ勃っていて、擦れるたびに軽い快感がはしる。
スカートの中は、言わずもがな何もはいてない。
スースーして、何だか心もとなくて、恥ずかしい。
「帰りましょうか」
キー君が言ってくる。
もちろん今の私の状態は知らない。
「ええ、続きは家で、ね」
体の深いところからの火照りと戦いつつ、私は半ば面子を保つように言った。
私の返答に、キー君は苦笑していた。


帰り道、辺りはまだ明るい。
昼から卒業式で、終わってから2、3時間ぐらい経っていたが、それでもまだ夕方には遠い。
そして、私はそれを心底恨めしく思った。
この短いスカートの下は、何もはいてない。
もし風が軽く吹いただけで、淫靡な光景が晒されてしまう。
仮にびしょびしょのショーツをはいていたとしても、ほとんど状況に変わりは無いだろう。
晒されてしまえば同じなのだから。
まだ明るいだけあって、人はわんさかいる。
私は、出来るだけ視線を気にしないようにした。というか、スカートの防御に集中していて、それどころではない。
風が吹くたび、スカートで防御するが、秘部に当たる風までは防げない。
スーとする涼しい風が、濡れた秘部を撫でるかのように通り抜ける。
風との温度差が、何だかむずむずしてしまう。
やだ……これじゃ、家までもたない。
どうしても、周囲が私を見ていると感じてしまう。妄想なのか、実際なのかはわからないが、私がだんだん興奮してきているのは確かだ。
両手でスカートをガードしているので、キー君に頼れない。何より、私の今の状態を知られるのは、恥ずかしい。
あ……!どうしよう……!
徐々に積み重ねられていった興奮からか、新しく分泌された愛液のせいで、許容量を超えてしまい、太ももにツー、と伝った。
ガードするものはなく、外から丸見えだった。
すぐさま拭き取るものの、既にスイッチは入ってしまったようで、どんどん噴き出してきた。
絶体絶命の状態だった。
「知弦さん?」
「……え?な、何?」
唐突に話しかけられたので、驚いた。
「さっきからどうしたんですか?何だか青ざめたり、赤らめてたりなってますが」
「え、ええ。ちょっと信号の真似をしているのよ」
「何故に!?しかも凄くハイレベルな真似ですね!」
「とにかく、私は大丈夫よ。冥土の土産に教えてあげるわ」
「なんか無駄な死亡フラグたてた!」
まずい、自分でも何を言ってるのかわからない。
「え、と……本当に大丈夫なんですね?」
私を心の底から心配している目。
ああ、この目を見ていると、嘘がつきづらいわ。
「きて」
私は、とりあえず人がいない、目立たない場所に行った。
「実は……」


覚悟をきめ、言う。
「はいてないの……(ボソッ)」
「は?」
もう一度、少し大きな声で言う。
「はいてないの……」
「えぇ!?」
「マ〇オさん的なノリで言わないの」
「本当ですか……?」
「嘘に見えるの?」
ポケットを入れていた、ぐしょぐしょのショーツを見せる。
「……………………」
キー君が絶句していた。
無理もないよね。ほとんど痴女のような行動なのだから。
「えっと……とりあえず、そこいらで下着買いますか?」
「いやよ。そんなの恥ずかしい」
「恥ずかしいの基準がわかんねえ!」
いや、買いにいくに至るまでの、人ごみが嫌だったのだが……まぁいいわ。
「家はもうすぐだし、このまま我慢するわ」
「わ、わかりました。頑張って下さいね」
「ええ」
会話が終わり、また帰路につく。
人はけっこういるが、今度はキー君が、出来るだけ盾になる場所に立ってくれたので、少しはマシになったみたいだ。
だが、やっぱり周囲の視線が自分に集まっているように錯覚してしまう。
だめ……また……興奮してきちゃう……
別の事を考えるのよ、知弦!
別の事、別の事、別の事、別の事別の事別の事別の事別の事別の事別の事……
そういえば、家に帰ったら、キー君とどんなプレイしようかしら?
前の縛りプレイは意外とよかったし、だいたいの体位は試したし、次からはコスプレをもっとしてみようかしら?
少し金はかかるけど、キー君が喜ぶなら……
そうね、今度からはそうしましょう。
キー君的には何がいいかしら?
やっぱりナース服?
そういえば私と同じようなキャラって、よくナース服着てたわ。
お医者さんプレイとか、お注射とか、胸が膨らむものがあるわね。
キー君も、私のナース服が見たいって言ってたような気がする。
今度試してみよう。
あとは……メイド服もいいわね。
ご奉仕プレイとか、キー君を「ご主人様」とも言ってみたいかも。
想像するだけで、興奮してくるか、も………………………あ。
時すでに遅し。気づいた時には、太ももに卑猥な水滴が何滴か伝っていた。
「…………ッ!!」
あまりの失態に、思わず膝を付いて座ってしまった。太ももをきゅっとして、水滴を消す。
見られた……!?
キー君が直ぐに異常に気づいたようで、私に寄ってきた。
周りの人は、チラッとこっちを見て、歩き去っていく。
「どうしました?」
言えない。絶対に言えない。


「ち、ちょっとね……大丈夫よ」
そう言って私は立ち上がる。
もう大丈夫だが、本気でまずい。
もしキー君がいなかったら……まぁこんな事にはならないだろうけど。
とにかく、早く帰りたかった。
露出プレイをするときは、太ももの露出を少ないのにしておこう。教訓になった。
「さぁ、早く帰りましょう」
「は、はぁ……了解です……」
キー君は最後までどうしたらいいのかわからない様子だった。


「やっと……着いた……」
これほどまでに長く感じるとは思わなかった。
何度か危ない感じはあったが、多分誰にも見られてないだろう。
それより……
「キー君、早く」
体の火照りが抑えきれない。
あの妄想からか、愛液が溢れるのがおさまらず、大変だった。
そして性欲が、キー君を求める欲が止まらない。
今すぐに、キー君と繋がりたい。
……いつから私はこんなにキー君に依存するようになったのかしら。
まぁそれほどキー君が頼れる男になったと言うわけね。別に依存でも構わないわ。
だって、キー君がいない人生なんて考えられないのだから。
「知弦さん。せめて玄関以外でお願いします!」
「いや、よ。今、ここで、すぐするの!」
返答をまだず、私はキー君のズボンのジッパーを下げた。
そして、キー君のペニスを取り出した。
男の少し酔いそうな臭いがした。
「ふふ、もうギンギンよ?固くて熱い……」
「そりゃ、ねぇ……うっ!」
しゃぶりつくように、ペニスをくわえる。
裏筋や先端にたっぷり唾液をまぶした舌で舐めまわす。
舌先で竿を押し上げて、先端を上顎の内側に密着させた。そして上下運動を開始し、先端を擦る。
「うあ……ザラザラして、いいです……」
裏筋には舌の柔らかい感触、先端にはザラっとした感触に、キー君は思わず腰を引いた。だけど、逃がさない。
引けて逃げたペニスを追い、もう一度奥までくわえた。
今度はほっぺたをへこまして、シェイクを吸うように、吸い上げた。
もう口まわりは、よだれにまみれていた。
そして、顎からぽたぽたと落ちている。
顎に張り付いた髪を、片手で払った。


「ん……んっ……はぁ、はぁ、んんっ……」
だんだん……おっきく……!
さっきまでは届かなかったのに、喉まで届きそうだ。
ちょっと苦しくて、涙がじわっと出てきた。
もう、いいかしら。
私はフェラを止め、壁に持たれかかった。
既に我慢は限界までいっていた。
秘部からは、よだれのように愛液が溢れており、玄関の床にはシミが出来てしまっている。
「キー君……早くきて……」
私は片足を上げ秘部のはしたない状態を見せつけた。
キー君は、私の上げた片足を更に上にあげ、ペニスを挿入した。
「あああぁぁっ!!」
体に、快感が走る。脳が真っ白に塗りつぶされる。
挿入されただけでイってしまった。
「動きます、よ!」
ズンとキー君の腰が動いた。
「あんっ!深いぃ!奥にっ!また!きちゃうぅっ!」
止まらない。また体が痙攣をおこす。
もう、何も考えられない。
感じるのは、ペニスの熱さと、快楽だけ

いくら、絶頂に達した女性は感じやすくなる、と言っても限度があった。
思わず、両手を頬に当てた。
「やだ……!また、イク!怖い!怖いわキー君……!」
キー君が1回動くたびに、私も1回イってるくらい、私の体はおかしくなっていた。
私、誤って媚薬でも飲んだ?
そう思ってしまうほど、自分の体の具合が怖かった。
「はぁぁ!イクぅぅぅぅっッ!!」
体がふわっと浮いて無重力になったような感覚と、自分の体の中で爆発が起こったかのような感覚が混ぜ合わり、魂だけが飛んでいったみたいだ。
でも、麻薬のような中毒性というか、止められなくなる。
「キー君、怖い!死んじゃう!でも、止めないで!止めてもいや!」
もはや自分でも何を言っているのかわからなかった。
違う人に体を乗っ取られ、意識と感覚だけがあるみたいだった。


キー君も困惑しているみたいだが、私をずんずん突いてくるあたり、止める様子はないようだ。
「そういえば、今日は微妙に危ない日でしたっけ。一応、外に出しますね」
そう言って、キー君はペニスを私の中から抜く。
私は、急いでいつものように口内で受け止めようとしたが。
「うっ……!」
「んっ……!」
怖いくらいの快楽のせいか、反応が遅れて、顔にかけられてしまった。
顔にかかる熱さを感じつつ、目を閉じた。
かかる熱さが止まったのは、結構遅かった。
まぶたの精液を拭いて、目を開ける。
顔は勿論、制服までもが、精液まみれになっていた。
そして床のシミが、水たまりに変わっていた。
「知弦さん、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。でも……」
私は、四つん這いになって、キー君に秘部を見せつけた。
「まだ、私は満足してないわ」
「知弦さんって、実は淫魔とかだったりします?」
「あら、心外ね。私は、キー君が好きで好きでたまらない、ただの女よ」
「知弦さん。……俺も、まだ満足してませんから」
「よく言ったわ。それでこそキー君よ」
「いきますよ」
「ええ、きて……」
再び、私の中にペニスが挿入された。
「んっ……んんっ……!」
後ろからキー君が抱きついてくる。
今度は、津波のような絶頂の波はなく、幸せに包まれたようだった。
「キー君、愛してる。愛してる!ずっと一緒にいて!」
「俺も愛してます!ずっと一緒にいましょう!」
愛の言葉をささやき合いつつ、お互いに高まりあっていく。
「キー君、中に出してもいいわ」
「え、でも」
「いいわ。妊娠してもいいわ。キー君なら、私は大丈夫」
「……はい!」
キー君のスピードが早くなっていく。
「んああ!イ、クっっっ!!」
「出ます!」
キー君の熱い感触を感じつつ、私は一番幸せな絶頂に達した。


「ねぇ、キー君」
夜、ベットで私は言った。
「ん?なんですか?」
「大学に行ったら、会う頻度も少なくなるわね」
「そう、ですね」
「浮気、しないわよね?」
「え、えぇ、しませんとも!」
「当たり前よ」
「あはは……」
「私達の生徒会は終わってしまったけど。また、みんなで何かしたいわ」
キー君が私の手を握る。
「できます。また、みんなで活動しましょう」
「そうね」
キー君の手を握り返した。
「ねぇ、キー君」
「はい」
「大学に、遊びに来てね?」
「ええ」
「絶対よ?」
「了解ですって」
「私も、碧陽に遊びにいくわ」
「いいですけど。知弦さん有名なので、すぐバレると思いますよ?」
「別にいいわよ」
「あはは」
「ふふ」
私、いや、私達の人生はまだ始まったばかりだ。
これから、色んな事があるだろう。
嫌な事も、挫けることもあるだろう。
でも、私はキー君と人生を歩み続ける。
支え合い、助け合い、愛し合い……
私達のような人は、世界では数え切れないほどいるだろう。私達は特別な訳ではない。
でも、私達は特別だ。誰もが特別だ。
無数にある愛の形は、その1つ1つが特別なのだから。
だから私は、キー君と、特別な人生を歩み続ける。
だって、彼が好きなのだから。



……そのときの私達は、知らなかった。
その特別は、もうすぐ音を立てて崩れ落ちることを。
そのときの私達は、無邪気にも信じきっていた。
私達の愛を。絆を。
信じきっていた……





参考情報

2010/09/23(木) 17:40:02~2010/09/23(木) 17:52:06で16レスで投稿。
ユーリさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで10作品目。


  • 最終更新:2010-09-27 03:52:57

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