ユーリさんの小説4

本文

「おはよう、キー君」
重い目蓋を開けると制服姿の知弦さんが目の前にいた。
ベットから上半身を起こして2、3回目をこすり、大きな欠伸をして俺はようやく重たい口を開いた。
「知弦さんおはよーございます。あと、今何時ですか?」
「今は4時よ」
確かに部屋には明かりがついている。
窓からの景色はまだ暗い。
「そうですか。じゃあなんでここにいるんだーーーー!!」
鍵はかけておいたはずだ!
知弦さんに合い鍵はまだ渡してない。
それはほぼ毎日会っているので、必要と感じなかったからだ。
それに知弦さんが家に泊まっていることも無い。
「ピッキングで開けたわ」
「さらっと犯罪発言!?」
「と言うのは冗談で」
「脅かさないで下さいよ…」
「本当は扉を爆破して入ったわ」
「余計にたちわりぃーーーーー!!」
「大声は近所迷惑だわ。まだ朝よ」
「爆破のほうが近所迷惑だと思います!なに銃刀法違反にテロリズムまで起こしてるのですか!」
「キー君に会いたくて」
「だったら普通に会ってくれぇぇぇぇぇ!!爆破までして会いに来るなんて、どんな彼女だよ!」
「冗談よ…多分」
「多分ってなんですか多分って!」
「窓の鍵には気をつけなさい」
「あ…」
よく見ると確かに部屋の窓が開いていた。
っていうか2階…
…まぁいいか。深く追求しないでおこう。
とにかく勝手に家に入られるのは困る。
エロゲやエロゲ、それにエロゲ更にはエロゲが散らかっているからだ。
ん?彼女がいるからエロゲはいいんじゃないかって?
バカやろう!
エロゲ イズ フォーエバーだ!
「で、結局何しに来たんですか? しかも冬休みなのに制服って」
朝4時に家に侵入してまで来るなんてよほどのことか?
「今日ってクリスマスでしょ?」
確かに今日はクリスマスだ。

しかしそれとこれは何の関係が?
「だから来たの」
「………は?」
意味不明支離滅裂だった。
何が何だかさっぱり分からない。
「私とHしましょ?」
…原因発覚。ていうか話飛びすぎ。
「………」
「どうして呆れた目で私を見ているのかしら?」
「… いや、最近積極的だなぁって」
生徒会室でしたりラブホに連れて行かれたり…最近どうも積極的だ。まぁ、乗っていた俺が言うのもなんだけど。
「あら、私とするのが嫌なの?」
別に、嫌って訳じゃないが…
何故だろう?あんなに日常茶飯事にエロい事ばっかり言ってるのに、いざという時に乗る気になれない。
「ヘタレだからじゃない?」
ガーーーーーン!!
言われた…言ってはならないことを言われた…OTL。
「しかもヘタレの中のヘタレ。キングオブヘタレね」
更に追い討ちをかけられた。
何だか…無性に死にたくなってきた。
リストカット…しようかな?
「よしよし」
知弦さんが頭を撫でてくる。
思わず癒やされてしまう、が彼女が加害者だと言うことを忘れてはならない。
「ほら、ヘタレ挽回のためにも私としましょ?」
その言葉はまるで天使の囁きのように聞こえてきた。
だが、俺の硝子心(ガラスハート)はすでに崩壊した後。
「うう、とりあえず寝起きですし汗かいてますしヘタレですし、また後でお願いします…」
「お願いもきゅ」
く!そこで語尾変換and可愛らしい仕草は反則だ!萌えゲージが振り切ってしまう!
「と、とにかく!今はダメです!」
「…本当にヘタレね」
何とでも言うがいい。もう俺の心はズタズタさ…。知弦さんに襲われないうちにベットから降りた。

朝6時。
チュンチュンと鳥が鳴き、朝が来たことを伝える。
「はむっ…んん…ちゅ…」
そしてそれは知弦さんに襲われることも伝えていた。
知弦さんは何故かカッターシャツだけ着ていた。裸シャツ…GJ!
知弦さんが貪るように唇を合わせてきた。やむを得ず俺も知弦さんに絡ませ合う。
「ん…ぷはっ。知弦…さん」
「キー君、私に任せて…ね?」
有無を言わさず知弦さんは行動を起こす。
俺の上に座っているので、身動きは取れない。
知弦さんは手を支柱にて重心を前に倒し、俺の顔の目の前まで顔を持ってくる。
知弦さんの髪が重力に耐えられずにはらりと落ち、俺の顔を撫でてくすぐる。
そのたびに髪の甘い香りが香る。
知弦さんと視線が合い、思わず瞳に魅入られてしまう。
「うぅ!?」
瞳に魅入られていると、突然下半身に刺激に、具体的にはモノに刺激が走った。
いつの間にか知弦さんの片手が下着の中に入り、モノを刺激していたからだ。
まるで這いずるかのように指が蠢いてくる。
また不意に知弦さんが唇を合わせてきた。
もっと熱く、深く、情熱的なキスを交わす。くちゅ、ちゅぱっと粘膜同士の戯れが水音を奏でる。
その間にも、手でモノをしごき続ける。
「ふむ、んちゅ、ちゅ、くちゃ…」
余りに激しすぎて、かちっかちっと歯がぶつかる。だが、それすらも愛おしかった。
ちゅ、と音がして同士に口付けが終わる。
舌と舌とを繋ぐ透明の糸も直ぐに切れて落ちる。
「ち、ずるさん…」
妖艶に微笑み、体の向きを180℃返した。そして俺の下着を脱がす。
屹立したモノが知弦さんの眼前に現れる。
ちろっ、と舐めた。
「う…!」
その快感が脊髄を伝い、脳に伝達される。
それは麻薬のように脳に広がり、理性という邪魔者を取り去っていく。

モノが知弦さんの舌により弄ばれていく。
ふっ、と目の前には知弦さんの太ももがあった。そしてその内側には何かが伝っていた。
目を何かの水源にへと持って行く。
そこには…カッターシャツから覗く彼女の秘所があった。下着は…穿いていなかった。
俺の理性はガラガラと音をたてて瓦解してした。
「ひゃ!?」
迷わず秘所にむしゃぶりついた。
柔らかく、しかし濡れている秘所が俺の口に押し当たる。
知弦さんが驚いたように悲鳴を上げた気がした。
俺は舌を突き出し、膣に侵入させる。
「や、あ、んん… はぁ…だめ…そんなに…しないで…!」
制止の声を耳に、俺は目の前の淫猥な柔肉を蹂躙する。
すると、モノにヌルッと何かが走った。
知弦さんもモノに攻撃を仕掛けていた。
どうやら制止する理性よりも快楽を求める本能が勝っていたようだ。
そのままシックスナインの体勢に固定され、互いが互いの秘所を責め合う。
「ん、ちゅ、はぁ んん! ちろっ、れろっ、ふぁ!」
モノをくわえ、亀頭に舌を蛇のように這わし、唇を窄めて上下に振り、手で睾丸をふにふにと刺激してくる。
何故か闘争心が芽生え、知弦さんに更なる快楽を叩きつける。
陰核を舌で刺激したのだ。
「はぁん!」
喘ぎ声が一層に大きくなる。
更に歯で甘噛み。赤く腫れた陰核はそれだけで落雷のような衝撃を彼女に与えた。
「ひゃ!! だめぇ! かまな!、いで!! んッッ!!」
ビクンと軽くイったようだ。

「はぁ、はぁ…」
モノに奉公も忘れて必死に息をする。
「いじわる…」
珍しく拗ねたような声を出した。可愛い…。
「する前はヘタレなのに、どうして最中はこんなに積極的なのかしら…」
? 知弦さんが何か呟いているが聞き取れない。
「はむっ」
「!」
突然モノがくわえられた。
「あ、そうそう」
何か思い出したようにモノを解放し、俺の方を向いた。
上気した頬やとろんとした瞳はいつ見ても扇情的だった。
でもどうして眉根をしかめているのだろう?
「次、私の許可なくしたら…埋めるから」
ブルッと背筋に悪寒が走った。
恐怖からか、無意識の内にブンブンと首を振っていた。
どこに?とは絶対に聞かない。ていうか聞けない。
俺に注意(警告)をした後、何でもないようにまたモノをくわえた。
恐怖によって少し萎えていたモノはまた元気を取り戻す。
「ん、ちゅ、キーくんの、ちろっ、おいしいわ…」
知弦さんの舐める音と呟く声が聞こえてくる。
しかし俺は目の前にある花園の生殺しに耐えるのに精一杯で全く返事など出来なかった。
「!!」
突然モノが何か暖かい物に包まれた。
柔らかくて、まるでマシュマロに包まれたようだ。これは…まさか!
「どう、私の胸は気持ちいい?」
パ・イ・ズ・リ!!
まさかやってくれるとは!
うぅ、めっちゃ気持ちええ…
「良いです… う…!」
そのまま上下にさすってくれる。
「ちゅ、ぺろっ、はむっ、ん、んっ…」
更に亀頭を舐め、くわえ、いじくり回してくる。竿からは、柔らかい胸の感触が全方位から押してくる。
「あ! う…! ち、知弦…さん!」
あまりの気持ちよさに射精感が一気にこみ上げてきた。
「んん、ぷはっ いいわよ、イってちょうだい」
「くぅ…!」
「ん…」
知弦さんの言葉を引き金に、果てた。

知弦さんの口内でドクン、ドクンと脈動する。
「くちゅ、ぴちゅ……こくん」
口内の精液を味わった後、嚥下する。
俺に聞こえるようわざと音をたてながら。
「ふふっ、おいしかったわよ」
体をこっちに向け、妖艶に舌なめずりする。やべぇ、色っぽすぎだろ!
「挿れるわよ ん…!」
ずぷぷ、と擬音に膣に挿入される。
う、騎乗位ってこんなに奥に…!
「はぁ…ん」
挿れ終わった後、俺の胸に両手をつき、腰を振り始めた。
振るたびに長い黒髪が鼻に触り、むずかゆい。
「ん、はぁん…あ… ッウ…! お、おくに…! あたって!あ!」
腰を振り、淫らに乱れる。激しく胸が揺れ、弾む。揺れるたび惚けた顔から汗が結晶のように落ち、半開きの口から唾液がしたたる。
綺麗だった。その全てが美しかった。
俺の上で乱れ舞う姿が美しく愛おしかった。
「知弦さん、知弦さん…!知弦さん!」
「キーくん!キーくん!きーくん!!」
互いに高まりあっていく。
高まるにつれて動きが激しく、早くなっていく。
揺れ動くたび、カッターシャツがはだけて結合部が見えた。
「はぁ! あん! ああ! あふぅっ! んあぁ!」
知弦さんはもはや本能的に上下左右縦横無尽に腰を振り動かし、快楽を求めている。
そろそろ俺にも…限界は近い!
「知弦…さん!限界です!」
「まだ! だめ! いっちゃだめ! いっしょに!いっしょにいくの!!」
知弦さんはまだ限界には遠いようだった。
なんとか、耐えないと…!
「あぁ!だめ! 突いちゃ、だめぇ!」
早く知弦さんを絶頂に迎えさせるため、腰を突き上げる。
知弦さんの腰振りと突き上げの相乗効果により、快楽が倍増する。

俺はとにかく突き上げつつ射精感を必死に耐える。
「ああぁ! ひぅッ! おくに、おくにあたって…! ふぁあんッ!!」
あまりの快楽に、知弦さんの目尻から涙が頬を伝い、ぽたっと落ちる。
流れる汗をカッターシャツが吸う。
「知弦さん!」
「キーくん、好きィ!────あぁッッ!!!」
体を思い切り伸ばし、達する。
俺もようやくと精を吐き出した。
「はぁっ、はぁ、あぁ、あつい…!」
ブルッと震わせ、俺の上に倒れこんだ。
汗を吸ったカッターシャツの襟が頬に当たる。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「… はぁ、はぁ…はぁ…」
2人呼吸を荒げ、酸素を求める。
吐息同士がぶつかり、吹きかけられる。
指を絡ませあい、握る、握られる。
「はぁ、ん…ちゅ…」
ふと唇同士が触れ合い、すっと軽く、ついばむようなキスをしあった。


後始末を終え、ようやくと息をつけた。
時刻は12時ジャスト。およそ5時間していた計算だ。
遅れた朝食を済ませ、二人掛けソファーに座っていた。
二人掛けなので勿論、横にぴったりと座っているのが知弦さん。
今は俺の肩に頭を乗せ、体重を預けている。
「知弦さん、いいんですか?」
「なにが?」
優しい、甘えるような声色。
「クリスマスなのに家にいて。どこかでかけたり「キー君」
俺の声を遮るように知弦さんが割り込んできた。そして言う。
「私はキー君と一緒にいるだけで、最高のクリスマスよ」
「知弦さん…」
とてもとても嬉しい言葉だった。
俺も知弦さんの手に手を重ねて言った。
「俺も、最高のクリスマスプレゼントです」
クスッと2人、幸せに笑いあった。
今年のクリスマスは…最高のクリスマスになりそうだ。


参考情報

2010/02/09(火) 15:57:39~2010/02/09(火) 16:02:08で7レスで投稿。
ユーリさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで4作品目。


  • 最終更新:2010-07-07 07:29:55

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