一星龍さんの小説22

本文

「努力をしない人間は負け続けるのよ!」
会長がいつものように小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語っていた。
「努力が才能を上回る事は多々ですけどたいてい才能は最初に勝ってますよ。」
「別にそういう見解の相違はどうでもいいの!いちいち茶化さないで!」
「そもそも努力をしていない人にそんな事言われたくないんですけど……。」
「だーかーらーっ茶化さないで!」
会長が火を吹く様に怒る。
「ともかく、杉崎に深夏! 最近だらけすぎ!」
「って何で俺達に話を振るんですか。」
深夏の頭の上にも?マークがでている。
「だってこの前の模試の成績上位者で杉崎にしろ深夏にしろ順位凄く下がってるよ!!」
「「うっ……。」」
確かにそうだ。最近深夏とデートしたり遊んだりしていて勉強が疎かになっている。それのツケが出て俺は前回一位から十二位、深夏に限っては圏外になっていた。それに付いて若干気にしていたりしていた。
「でもアカちゃん。これ言ったらおしまいだけど、この前の中間考査で赤点七つ位なかった?」
「それはそれ!」
流石会長、自分を棚においといて他人を責める技。いまだ健在だ。
「で、会長は俺たちにどうしろと。」
別れろとでも言うのだろうか。
「別れなさい! 杉崎! 深夏のために!」
本当に言った!
「いやいやいや、ちょっと待てよ会長さん。いくらなんでも別れろなんてのは……ちょっとなぁ……。」
「ほんと、これ言ったらおしまいですけど……会長に勉強沙汰で説教されてもいまいち説得力がないと言うか……。」
「ガーン!!」
わざわざ擬音をつけて会長は落ち込んだ。なんなんだ今日のこの人は。

「ならば私が言おう!」
「真儀留先生!」
なんか窓からロープをつたって現れた。どういう現れ方だ。どこぞのス○ークさんか。いや、スネー ○さんでもそんな現れ方しないか。
「いいか、杉崎、椎名(姉)。お前たちに授業を教えているとな………腹が立つんだ。」
「「ええー。」」
いきなりそんな事言われても・・・・。
「そもそも私の授業中にアイコンタクトなんてするな! 見ていてウザイ! しかもするならするでいいが初々しい恋人みたいに目が合ってすぐに顔を背けるな! じれったくて本気でウザイ!」
「何ですかその離婚して二年した課長が新入社員の恵まれた環境を疎むみたいな会話は。」
「実際それと余り差はない! 疎んでいるのは事実だ!」
「言い切っちゃたよ、この人!」
「まあでも、キー君と深夏がいちゃつくのは勝手だけど授業中にいちゃつくのはちょっとどうかと思うわよ。」
「いや別にそういうわけでは……。」
確かに真儀留先生の言うとおり、目が合って互いになんとなく恥ずかしくなってそむける事はあるけど……いや、こんな言い訳並べても意味無いか。事実として成績が下がっているわけだし。
「でっ、でもそんな他人に迷惑かけてるわけでもないし別にいいだろ! 授業中に妨害するとかよりかはマシなんだし。」
深夏は納得がいかないらしく食い下がろうともしない。
「確かにそうだ。だがな、椎名。いつも妨害している奴らが妨害するのだってお前達がいちゃつくのだって等しく授業妨害だ。私からしたどっちも同じようにウザイ。注意するのがかったるいから言わないだけだ。他の先生の事は知らんがな。」
「うっ……。」
真儀留先生の言う事に図星を突かれて、たじろいでいる深夏。
「じゃあ俺達が次の学期末の考査で成績上げれば文句はないって事ですか?」
「まあそうなるな。学生の本分は勉強だしな。」
「いつも授業中で道逸れまくってむしろ率先して授業の空気乱している人の台詞じゃないと思いますが。」
「だって授業つまんないし。」
「あんたが言うな!」
「教わっている方がつまらないのは知っているが教えている方もつまらないんだぞ!」
「んな、カミングアウトされても困るわ!」
「という訳で、だ。いちゃつくのはやめろ。殺意が湧いてこう、どっかの教師のようにチョークミサイルで打ち抜きそうだ。」
「どこのビックリ人間ですか……。」
まあ確かに、勉強なんてものは教わるのも教えるのも面倒なのは分からなくもないが……。
「でも、それなら会長にこそ勉強しろって言ってやりたいんですが……。」
ウサマロをモサモサと食べながら「ふぇ?」と会長が反応する。
「……すまんが、いくら私でもこれをどうにかするのは相当苦労するのだが。」
「……すいません。」
とりあえず謝っといた。
「って何で謝るのよ!」
会長がギャーギャーうるさい。その元気というかやる気を少しでも勉強に向ければなと思うがその馬鹿さが会長だ。余り責めないであげよう。
「まあ例えいい成績をとってもイチャついていた分評価落とすけどな。」
「何ですか!? そんな付き合ってるのが憎たらしいすか!?」
「杉崎ごときが女子と付き合う事事態がおこがましい。」
「っていうか俺に恨みがあるのかよ!」
真儀留先生の呪いは何だか不吉だ。ぶっちゃけ黄昏時だけに夕暮れが真儀留先生の顔に反射して余計怖い。
忠告なのかおせっかいなのか、それとも脅迫なのか分からないが勉強しろというお告げをいただいてその日の生徒会は終わった。



帰り道の事だった。
深夏の家はいつも別れていた公園から五分くらいの距離にあった。
そして、緊張しながら椎名家にお邪魔したわけだが。
広い!キレイ!いい匂いがする!これで緊張するなという方が無理だ。
深夏の家にいった理由。それは簡単だ。会長や真儀留先生に言われた通り勉強するため。その為だけにきた。……多分。
「あれ?母さんどこに行ったんだろ…?」
深夏は普段の通りに言っているが俺は気が気でない。深夏もそうだったのかもしれないが付き合っている人の家にいくのはなかなかスリリングだ。父親が出て来て「うちの娘はやらん!!」とか言われたらどうしよう。
そんなこんなで俺は何をすべきか分からずソファーの横で立ち往生している。
「ったく、母さん肝心な時に限っていねえんだから……。」
深夏が一階の居間やらキッチンやら捜索してから戻ってきた。
「あ、鍵。ごめん待たせて。えっと…とりあえず、あたしの部屋来て。」
「うぇっ!? い、いいのか?」
「な、なんでそんな慌ててるんだよ。」
「いや、だってそりゃあ… なぁ……。」
仮にも女の子の部屋に入るわけであるから慌てもするだろう。
「深夏だって俺の部屋に入るとき、多少は緊張しただろ?」
「いや、全然。」
「……。」
時々思うのだがこいつは何故時々こんなにも男らしいのだろうか。男の俺よりも。
「ほら、行くぞ。」
深夏が俺の手首を掴んで二階に上がる。二階の方がなんと言うかいい匂いの密度が高い気がする。
ドアの目の前に立ちドアを開けようとして俺も中に入れようとしたその時。深夏がピタッと止まる。
「……っ」
そして僅かだが少しだけもじもじしている。なんだ?一体何がしたいのか、俺にはさっぱりだ。
「あの……鍵。」
顔を赤らめながら、深夏が俺の方を向く。
「ん、どした?」
「あの・・・・・・・き、着替えるから・・・・その・・・・・・・・・・・ここで待っててっ!」
光の速さのごとく、深夏は一瞬で部屋の中に入りドアを閉めた。
なるほど、顔を赤くしていたのはまあ確かにいくら付き合っていて一線を踏み超えていても着替えるとこなんかは見せたくはないな。
勝手知ったる他人の家。という訳でもないので言われた通りドアの前でじっとしてる俺。
「うふふ、ようやく二人っきりになれましたね。」
「……。」
落ち着こう、まずは落ち着いて状況確認と素因数分解だ。廊下の左右を見渡す。右は行き止まり左には誰もいない。
「……。」
「あら、アナタは、いつぞやの親切な学生さん。」
「……へ?」
何の気なしに腕を組まれた。
そしてむにゅぅぅぅと押しつけられる。
それだけでも驚きだというのに。今この人どこから出てきたんだろうか。
あと一言言おう。
確かに俺も人助けくらいはするさ。おばあちゃんが重そうな荷物を持っていたら助けますさ。でもこんなきれいな人を助けたなら俺なら絶対覚えているはず。なのにこの人は初対面なのに、俺に会ったかのようなそぶりをしている。
「えっと、あなたは……?」
「あ、申し送れました。椎名香澄と申します。」
椎名香澄という女性。どこかでどこかでなんか名前が引っかかっているような気が……。
「えっと……深夏のお姉様でしょうか?」
とっさに思い浮かんだ関係は姉だけだった。一瞬だけ母親という選択肢も出たがそれは香澄さんと圧倒的なビによって粉砕された。
目の前で笑顔を浮かべている人はまさに深夏と真冬ちゃんを足して二で割って女性らしくしたらまさにこれだ。
「あなたは、杉崎鍵さんですよね?」
「え、ああはい、そうです。」
「鍵さんの事はいつも二人から聞いています。」
「二人から……?」
「あの男性嫌いの二人が好く男の子ですからどんな方なんだろうかと思っていましたが、なるほど確かにビビビとくる様な好青年ですね。」
「は、はぁ……。」
「ささ。こんなとこで立ち話もなんですから。あ、クッキーがありますし、お茶にしませんか?」
「いや、でも深夏を待ってないといけないし……。」
「ドアの向こうでレディが着替えているのにそれをドアの前で待つのはお世辞にも紳士の行為ではないと思いますけど?」
確かにそうだ。って言うかいちいち物言いが高級感溢れてる。いやただ単に丁寧語なだけなんだけど。
「それでは一度下に下りましょう。」
そう言ってリビングへと歩く香澄さん。
俺はそれについていく。

だがまあ、とりあえず言いたい事がある。
「そのですね……ええと……腕を組むのは止めて頂けないでしょうか。」
「へ?……でも殿方はこうされると嬉しいのでは?」
「いや、それはそうですけど深夏に見られでもしたら―――。」
「ごめん鍵!おまた……せ……。」
ほらこうなる。何このラブコメの王道展開。
話し込んでいる間に深夏は着替えを済ませたようで部屋から出てきた。まあそれはいいんだけども、深夏は身じろぎ一つしない。
「……。」
その理由が自分にある事を俺はすっかり忘れていた
「お邪魔しちゃってごめんなさいね。」
笑顔の香澄さんがその豊満な胸をぐいぐいと押し付けてくる。
その様子は深夏は肩をカタカタと震わせて見ていた。直感でわかる。これは多分ヤバイ。
意外と妬きもちやきの深夏さんならこの状況で何をするのか俺にはわかる(わかりたくもないのだが。)
「み、深夏ってこんなにキレイなお姉さんがいたんだな!びっくりした。」
強引にテンションを上げ、平和的解決の為フォローしようと言葉をかけてみる。
とにかくまずは香澄さんに組まれている腕を何とかして・・・・・・。
「その人・・・・・・・・あたしの母さんなんだけど・・・・・。」
――なんと言うことでしょう。
本日二度目のナレーションが(俺の心の中で)入る。
「お、お母さん!?」
こんなにキレイなのに!?
「鍵さんがお望みでしたら姉でもいいですよ?」
「よくないっ!母さん悪ふざけしすぎだ!」
「もー、深夏ったら怖いんだから。女の子がそんな顔しちゃダメでしょ?」
諭すように言い聞かせているが深夏のほっぺをふにゅふにゅと摘んでいる様は何だか滑稽だ。
「ひゃっ、ひゃへろよっ!」
俺は今どんな顔をしているんだろうか。
きっと鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているんだろうな。いや、しかしまさか親子だなんて。
言われれば言われるほどそうは思う。そもそも深夏に真冬ちゃん意外に兄弟姉妹がいるなんて話は聞いた事ないし。でも姉だと見間違えるくらいに香澄さんは若々しくキレイであったのも事実だ。
「あの、凄くお若いですね。」
「あらあら鍵さんったら。そんな事言うとお婿さんにしちゃいますよ。」
人間外見よりも中身だ。この人は実際、俺より節操のない人だった。綺麗でも性格まで綺麗とは限らないらしい。

「○○(ピー!)歳の女がそんな十代の男に向けて言う台詞じゃねえだろ!」
しかも○○(ワンワン!)歳だったのか!
「あら、そんないけないこと言う口はこの口?この口なの?」
ほっぺをさらにグニグニと力をこめて弄ぶ香澄さん。どうやら年齢について指摘するとこうなるようだ。
「ひひゃい、ひひゃいっへば!」
「もう、どうしてそんなに怒ってるのよ。深夏。」
「ほほっへはんはひゃい!はほへえははへ!」
こう母と娘がじゃれ合っているのを前にして俺は何をすれば正解なんだろうか。何をしても正解なきがするし、何をしても間違いなきもする。
「怖い娘でごめんなさいね。このこったら小さい頃からこうなんですよ。大好きなおもちゃを他人に取られるくらいならそのおもちゃを自ら壊しちゃうような子で。」
さり気なく怖いこと言わないで下さい。
ようやくむにむにから開放された深夏はほっぺをさすりながら涙目だ。
「母さんは変なこと言うな!鍵が誤解するだろ!」
「実は私、母ではなくて姉なんです。」
「え?」
「違うからな!!そんな事ないからな!!って言うか母さんも悪乗りしすぎだ!!」
どうやら椎名家では深夏はツッコミで香澄さんはボケのようだ。真冬ちゃんもボケだろうから苦労してるんだろう。
「ふふっ、ごめんなさいね。鍵さんの反応が可愛くてつい・・・。」
「ついじゃねえだろ!お願いだから歳を考えてっへははほっへふはふはほ!」
「でもさっき鍵さんがお若いですねって♪」
「ひひははへほははひへほ!ほへひほんはほおへひひひはっへんはほ!」
すまん、深夏が何を言っているのか分からない。
「お世辞だったんですか・・・?」
その俺には理解不可能な言葉を分かっている人がここに約一名。
「あ、いや・・・・。」
「って何で言いよどんでんだよ鍵!!」
二人からこう詰め寄られるとどう答えたものやら。でもこうやってみると確かにそっくりだとは思う。
笑顔とか似てるし。(片方は殺意を浮かべつつある不機嫌な顔だが。)
「深夏、鍵さんを困らせてはダメよ?」
「どっちかつうと困らせてるのは母さんの方だ!!」
「そうかしら?若い男の子を見るとつい。」
「今日の母さんおかしすぎだっ!! どんだけ節操ねえんだよ!」
「深夏が男の人を連れてくるなんて初めてだし。うちの娘たちは男の子のことを漫画や小説やゲームで知ろうとするから。・・・・でもお母さん、否定はしないわ。」
「そんな自信に満ち溢れた顔をするな!」
真冬ちゃんがBL好きになったのはもしかしたらこの人のせいなのではとおもってきた会話内容が聞こえる。
「否定も肯定もしなくていいから!とにかく母さんは出て行って!」
「そぉ?一人で大丈夫?」
「…… むしろ母さんがいると、大丈夫じゃないから。」
「それじゃあお母さんは下にいるわね。鍵さん、この娘の事をよろしくお願いします。」
「あ…… いえ、こちらこそ。」
「深夏も上手くやるのよー。」
「上手くって何をだよ……。」
「それは……ごにょごにょ、ごにょごにょ……。」
香澄さんが深夏に耳打ちする。
その途端深夏の顔が一気に真っ赤になる。
「そっ、そんなことするか!!!もういい!!さっさと母さんでてけ!!」
その一喝によって台風は去っていった。
なんかもうどう反応していいものやら。
深夏は疲労からなのか怒りなのからか分からないけど肩を震わせているし。
「……さて、鍵。お前も覚悟は出来てるんだろうな……っ!!」
ほらこうなる。こうなるのがやだったんですよ。


「ったく、鍵は誰にでも鼻の下伸ばして……。」
「すいません。」
「あたしと付き合っていると言うのに、全く…。」
「面目ないです。」
あの後、深夏と俺は話し合い(顔に数発ジャブとビンタのコンビネーションプレイ)をした。……訂正する。やられた。
でもそれでも深夏からは不機嫌なオーラしか漂ってない。妬きもちなんて妬かれる方は嬉しいはずなんだろうけどここまでだと対応に困る。
いつだかの付き合う前のあのぎくしゃくよりかは数倍マシな物のそれでも居辛い。女はいつだって理不尽だ。なんかそんな言葉を思い出す。特に誰かにそんな事を言われた覚えはないけど。
それに一応俺は勉強をしに深夏の家に来ているわけだ。一応俺はその気になれば優等生だ。自分で言うのもなんだが。
深夏も普段は学年五位に入るような優等生だ。要するにこんな二人が勉強していたら真面目一色になる。深夏が不機嫌ならなおさら。
要約するとひっじょーにつまらん!せっかく深夏がいるというのに手さえ繋げないこの状況は俺にとっては焦らしプレイだ。
ラブのらの字もなくても乱暴のらの字はある様な乾ききった空間。
黙々と進める深夏に悪戯してみたいのだがそんなことされたら今度はどんな話し合い(ミドルキックと右フックのサブマシンガンコンボ)をやられるのやら。
そんな事を考えていたら、ふと先ほど香澄さんが深夏に耳打ちしているのを思い出した。
あれは結局何を言っていたのだろうか。
「なあ、深夏。」
「…………なんだよ。」
不機嫌ながらもちゃんと反応してくれた。良かった。
「さっき香澄さんに何耳打ちされてたんだ?」
「ブッ!!?」
何だか美少女が出してはいけないような音が聞こえた。
深夏は今の俺の発言に驚いて咳き込んでいる。
「げほっげほっ……な、なんだよ、もしかして鍵、あんな事したいのか…………?」
「いや、あんな事も何も聞いてないから分かんないんだけど。」
もはや深夏は俺に対して戦闘態勢をとっている。それほどに危険な言葉だというのがなんとなく伝わる。
この状態で深夏を問い詰めるのは自分で墓穴を掘る事になる。聞かない方が吉と判断した俺は「いや、何でもない。」と適当にあしらった。
「……。」
深夏は納得がいかないのかそれとも俺が簡単に引き下がった事がおかしいのかどうかは分からないが、怪訝そうに見つめつつも自分の勉強に集中していった。
さて、じゃあ俺も頑張ってやるかな、と思って問題を見る。

問5
新スクール水着と旧スクール水着の違いを答えよ。

「どっせええぇぇぇぇぇいぃぃっ!!!」
思わず教科書を投げてしまった!? いや、教科書じゃねえ! きっと何かの陰謀だ!
深夏は突然俺が叫んだ事に対して異常なほどにかわいそうな人への目を強めている。
「け、鍵……どうしたんだ?」
「い、いや、何でもない……。」
なんでもなくないだろ、と言うツッコミがなんとなく感じられたが無視する。いちいち反応していたら埒が明かない。
投げた教科書を拾って一応答えを書いておく。
『新スクール水着はワンピースの様に生地が繋がっていて旧スクール水着はそうでない。』
多分これであっていると思う。
多分(いろいろな意味で)俺は終わっているなあ・・・・・・と実感する。


翌日。再び放課後。
生徒会の雑務も手早く、及び面倒なものや時間的余裕があるものは後回しにしつつ今日も今日とて深夏の家に行く。
昨日の台風のせいで俺と深夏の関係には雨模様が漂うかと思っていたら深夏は意外にも上機嫌で鼻歌なんて歌ってらっしゃっていた。
「ふんふ~んふんふ~んふんふ~んふんふ~んふふんふんふ~んふんふ~ん♪」
そのわりにはハリーポッ○―のメインテーマ曲というのは選曲いかがなものかと……。
「んで? どうしてお前はまた鼻歌なんて歌うほどに機嫌がいいんだよ?」
「だってそりゃあなぁ~……んふふ、んふふふふふふ……。」
 どうしてだろう? 深夏のことはちゃんと好きなはずなのに、恋人のはずなのに、今はキモイという表現しか今のこいつを表す表現方法がない。
3メートルほど距離をとって歩く。
「? 何で距離とるんだよ? えい……っと…。」
 深夏は距離をとった俺に対してジャンプ移動して腕を組む。深夏は腕を組む事が出来てご満悦そうだ。だが、俺は深夏の顔を見つついっぱいいっぱいの表情でこう言う。
「やめてください、本当に。」
「うぇ!? 何でいきなり冷たい態度とるの!?」
「いや、ほんと離れてくれませんか?」
「何で!? 普通にお前だったら喜ぶだろ!? 腕組むの!」
「……金ですか? 金が欲しいんですか?」
「違えよ! 何だよその短絡的で直結的な志向!」
「…… 勘弁してくれませんかね……。」
「……なんでいきなりそういう冷たい態度とるんだよぉ……。」
 これ以上やると深夏がガチで泣きかねないのでからかい半分、冷たさ半分の演技をやめる。
「とりあえず、脈絡なくハリーポッ○―のメインテーマ曲を鼻歌で歌うのは勘弁してくれませんか?」
「そんな理由であたしに冷たくしてたのかよ!?」
「そういう訳じゃないけど。」
「……まあいいや。鼻歌歌っていたのは機嫌いいからだよ。今日は真冬が漫画家のサイン会だそうで、母さんは仕事だから家にいないそうで。だから家で二人っきりだなぁとおもって……ん?……はっ!!」
 深夏は突然言葉につまって固まる。
「なんだよ、俺と二人っきりがそんなに嬉しいか?」
「ち、違っ!? べ、別にそれが理由で嬉しかったわけじゃっ……。」
「はいはい、ありがとよ。」
 そういって深夏の頭を撫でてやる。うわ、どんだけ締まらない顔してるんだよこいつは。
「……♪…… はっ!こんな撫でられてる場合じゃなかった。と、とにかく母さんが帰ってきたら勉強にならねえからいない内にしておかないとな。鬼のいぬまに何とやらだ。」
実の母親を鬼よばわりっすか。まあいいけどさ。


「小さい頃は学校の先生になりたかったんです。」
「そ、そうだったんですか……。」
「ウフフッ、香澄先生って呼んでくださいね。鍵さんにはいろいろと教えちゃいます♪」
「…………。」
よく分からない展開になっていた。
これまでのことを簡単におさらいしてみよう。
まず、深夏の家にお邪魔しました。
ドキドキしながら部屋に案内されました。
深夏はお茶の用意をしに行くために一階へ下りました。
隣を見ました。
香澄さんがいました。
香澄さんは言いました。
『香澄先生って呼んでくださいね。』
気が付いた時には深夏がその様子を見てました。
とても気まずい雰囲気です。
回想終了。
「……どうして母さんがいるんだよ……。」
「香澄先生ですよ。」
「先生とかはどうでもいいんだよ! 母さん夜まで帰ってこないって言ってただろ!」
「鍵さん。まずは保健体育から勉強しますか?」
「…………。」
深夏のツッコミを軽くスルーする。
だが、それにしても香澄先生は凶悪すぎる。
まず、腕に押し付けられてる胸をどうにかしないと。
「ええっと、テストに出るのは性意識と性行動の選択、と言うところでしたよね。」
どうにも出来そうにない。
ここは深夏に助けてもらうしか……。
「って、なんで大の大人がそういうことを教えようとするんだよ! 少しぐらい自重しろ!」
「あら? じゃあ深夏はちゃんと教えられるの?」
「そういう話じゃねえだろ!」
「だって自重しろって言うくらいだから。深夏はきっと教えられるんでしょう?それなら別に鍵さんを私が取る理由もなくなるし。」
「べ、別に自重しろって言ったのはそういう……事じゃなくて……。」
「じゃあ別に鍵さんに勉強教えてもいいはずよね?」
「う……」
「う?」
「うにゃあああぁぁぁぁ――――――――――――っ!! もういいから母さんはさっさと出て行って!!」
深夏は突然キレだして、香澄さんを追い出そうとする。
「み、深夏!?」
そしてあっという間にバタンとドアを閉め鍵をかける。
「はぁはぁはぁ……鍵も、何でまたあんな人なんかに……っ」
さっきまで機嫌がよかったのは演技だったのでしょうか? それともあれは本心だけどこれもまた本心。つまり大激怒していると言うわけでしょうか。
なんにしてもまた長い長い話し合い(ラリアットとドロップキックのハイスピードグレネーションコンボ)が必要そうだ。


「……………。」
完全にすねてしまった。無理もない、流石に二日連続でああも挑発され放置されたら怒りもする。おかげでさっきからまともに話していない。いや音さえも発していない。
香澄さんはあの後暫くしたら出かけた(仕事だそうだ)。
真冬ちゃんはサイン会の後にちょっとゲーム天やら本屋やら夜と深夏のさっきの電話内容で分かった。
要するに、これから3,4時間は二人っきりなわけだが、まあそんなロマンスもフラグもイベントも立たない状態が起こっている。ひたすらしかめっ面で勉強する深夏はすっごい怒っているのが見ればわかる。お気に入りのおもちゃをとられるくらいなら壊すと香澄さんが言っていたが、それもありえなそうなくらいだ。
何も起こらない無言の空間が続く。
ふと、二つに束ねた髪が邪魔だったのか深夏がリボンをはずす。
いつだか七月くらいの時に見たあの美少女度が2,3倍増しの髪を解いた状態の深夏を俺は久しぶりに見た。
暫く呆けて深夏をみる。
「……なんだよ?」
明らかに不機嫌そうな声色で俺にそう尋ねる。
「いや、やっぱり深夏は髪解いたほうが可愛いなと思ってた。」
 俺の無自覚なそういうナンパな台詞。いい意味でも悪い意味でもぽんと出てしまう。
「あっそ。」
だがそれでも深夏の心は揺るがない。今回は本気で起こってんなぁ~……。
「なあ、深夏謝るからさ、機嫌直してくれよ。いい加減このいづらい空気にもうんざりなんだ。」
「…………。」
「……はぁ……分かったよ。俺が悪かった。ごめん。」
 女に土下座というのもかっこ悪いが反省しているのをちゃんと伝えるにはこれ以上適した態度はないだろう。
「……鍵はあの人のこと……何にもしらねーからそうやって謝れるんだよ。」
「は? ……確かに俺は昨日初めてあったし何しろお前のお姉さんかもって間違えたけど、別にそこまで言われる人じゃねえだろ。いい人だと思うけど。」
「…… いい。別にそんな事。とにかく鍵。」
「ん?」
「今はとりあえず許すから、ちゃんと勉強しよーぜ。これでまた変な成績取ったらそれこそいやだし。」
「それもそうだな。」
俺たちはまた机に向かい勉学にいそしむ。

でも、何だこの違和感というか、深夏のつまった物言いは。
まるでこれじゃあ香澄さんが悪者みたいじゃねえか、深夏の言い方だと。


さっきから視線を感じる。無論深夏のね。ここでまた香澄さんとかがでてきてひっかきまわされたらそろそろ命の尽きるわな。
まあそれはそれとして、深夏が教科書とは数度ほど違う視線の先にある俺を見ている。何だこいつは。さっきまで怒っていたかと思えば途端に俺のことを気にしおって。
おかげでこっちは集中力が切れてもうたがな。仕方ない、と思って深夏のほうを向こうとするとそれを察知した深夏は視線を教科書に戻す。だからお前は何だ。ツンデレか?ツンデレなのか?正統派すぎて逆に疑うぞ。
こうも集中を切らされては勉強どころでない。ふと英語の教科書の Acropolisという単語が目に入った。
Acropolisか。確か、パルテノン神殿のことだったよな。祭られてるのはアテナでやつは確か処女を貫いたという純潔の女神だそうだが……女神に彼氏謎要らないかもしれないが、まああれだ、彼女とか恋人は良いぞ。深夏なんて付き合い始めてすぐにデレたからな。ああいう本性を安心して見せびらかす事が出来るひとつの場所とでも言おうか。深夏は俺をどう思っているのかは知らないが俺は少なくとも深夏と一緒にいるときは危険が感じられないならば結構安心というか、安堵を覚える。アテナの奴はそういう暖かな場所を手に入れられなかったんだな。かわいそうに。ポセイドンに駆ってアテナという土地を手に入れても結局は一人死にか。……俺は死んでも嫌だなぁ……。
「……ぶつぶつ……ぶつぶつ……」
「? 何ぶつぶつ言ってんだよ鍵。」
「……『アテナ』……『知の神』……『巨大なアテナの黄金象牙像』……『ヘパイストスの謎』……。」
「なんか鍵がいきなりギリシア神話語り始めた!?」
「……『正妻ヘラの嫉妬』……『処女を貫いた』……『ゼウスの雷』……『キュクロプスとヘカトンケイル』……『ティーターノマキアー』……。」
「あれ!? なんか明らかに不相応な言葉が聞こえたんだけど!」
「……そうかやはり全てのルーツは『クロノス』にあったんだ!」
「何のことだあぁぁぁっっ!!」
突然深夏が叫んだおかげで俺の意識が戻ってきた。
「な、何だよ深夏。どうかしたのか?」
「『どうしたのか?』じゃねえよ、鍵!! 何だよクロノスって!」
「へ? クロノス? なんだよそれ。」
「自分が言ったんだろ! なんだよ全てのルーツって!?」
「……さぁ?」
「さぁ?じゃねえよ!!」
「いや、だけどな、何も意識してない状態で言ったからそんな事言われても全く自覚がないんだよ。」
「自覚ねえのを勝手に言うのはこっちの心臓に悪いからやめてくれねえかな。」
「エ!? そこまで俺の妄言って悪い!?」
俺の妄言(?)のせいで何だか空気が和やかになった。
「「……はぁ……なんか集中力切れた……。」」
二人同時にハモった。
「ったく……鍵のせいだからな……なんかクロノスとか言い出すから。」
「しらへんがな……。」
深夏は何だかむっすーとしている。が、その様子はさっきのような殺気などはなくむしろ可愛い。
「深夏……ちょっとこっち来て。」
「……? 何?」
深夏が膝立ちで歩いてトコトコと近寄ってくる。
まあここまでくれば予想通り。深夏の唇を奪う。

「んっ……は、ぁ……も、馬鹿……いきなりキスするなよ……。」
「馬鹿で結構だし、こっち来てって言った時点でお前だって予想付いたんじゃないのか?」
「だからってほんとに実行する馬鹿がいるとは思わねえよ。」
「じゃ、次から付け加えとけ。俺は突然ナニな行為をするって言う事を。」
「はぁ……鍵のほうも自重と言う言葉を加えといてくれ。」
深夏はいろいろ諦めたかな表情をしてまたキスしてほしいという意思表示のために目を瞑って唇を差し出す。
「ん……むぅ……ちゅ、く……ぅん、ちゅぷ……ふぅ、んっ……」
唇の端からくぐもった声が漏れる。
「む、ん、ん、ちゅっ……ん、ん……んんっ!」
人間というのは困ったもので性感帯をまあそれなりにたくさん持っている。人によってそりゃぁ胸が感じやすい人やそうでない人、胸の中でも乳房なのか乳首なのかと分かれる。
深夏だってそれの良し悪しはあるだろうけど、以外にも深夏は口が感じやすいと思ってきた。
触ってみると深夏の秘部はまだ数秒しかキスをしてないのにそれなりに濡れていた。
前にメイド服を着たときもキスした後はそれだけしかしてないのに濡れていた。
制服のままだから秘部へと手を伸ばすの簡単だったし、また触っただけでもピクンと反応する。ヤバイ。やっぱ深夏ってMの素質あるわ。俺にSの素質があるかどうかは置いといて。
「ふっ……あ、んっ……そこっ……は、んんっ! ……や、バカ、鍵、ちょっ、だめっ……あうぅっ!」
「なんだよ、まだキスして触ってるだけだぞ。しかもその触ってるのだって下着越しだ。
「だけっ、ど……あ、んっ…… はぁっ、くぅ……ん……っ」
「言いたい事があるならはっきり言えよ。じれったいな。」
「そ、そんな……はげ、しく……する……なぁ、あふっ……んぅっ、ああんっ!」
「激しくしろというならしなくもないけど激しくもなんともしてないのに激しくするなって言われてもできないんだが。」
「でっ……もっ! あ、ああっ! うっ、はあっ……気持ちいいのが、とまっなくってぇ! ふ、ぅんっ、あぅくっ! あああんっ!!」

深夏がびくびくっと背中を逸らす。軽くイッたのだろう。
目じりには涙が少しだけ溜まっていて、艶かしく汗を掻いてる深夏の様子は俺の嗜虐心を揺さぶる。
「は、ぁ……ふぁ……い、いつもより、な、なんで……?」
「お前がエロくなったってことだろ?」
にやけながら冗談のつもりでそう言う。
冗談のつもりなのだが深夏は憤慨して、
「ばっ、馬鹿言うなっ!! そんな、お前みたいに変態になった覚えはない! 第一いきなりキスしたりスカートの中をまさぐるなんて最低の馬鹿がすることだっ!!」
「うわぁ……。なんかかなり今の発言で俺たちのやってる行為のほとんどが否定されたー。」
確かにいきなりキスをする事はあっても最後に引き金引くのは結局深夏じゃん。メイド服着たときなんて自ら弄ってっていったほどじゃん。
「そ、それに例えあたしが……その……エロくなったとしても、絶対理由は鍵のせいだからな。絶対。」
「……もうお前の説教聞き飽きたので続けても良いですか?」
「殺すぞ♡」
「すいません。」


「ああぅっ……はぁっ・・・・やっ、指入れる、なぁ……ひゃうんっ!」
深夏が俺の頭に抱きついて快感から逃げるように身を捩じらす。いや、胸の感触が気持ちいいんだけど息苦しい。
深夏の秘部からさっきまで馬鹿話をしていたにも拘らず洪水のように愛液が出てくる。俺が指を入れると膣の動きと愛液によって中に入ろうとするのを拒まれる。
「あっ、あはぁっ! やっ、そんなだめっ! そんな、おく、いれ、たらっ・・・・・・はぁっ! ふああっ!」
今日でもう何度目か分からないがまた深夏は一瞬意識が飛んだ(様に見える)。
だがもう相当疲れているようでぎゅっとしがみ付いていた腕から力が抜けて深夏の顔が俺の顔に掛かる。
「は……はぁ……も、鍵ダメ、少し……休ませ、て……さす、がに、も、あた、し……もたな、いっ……あっ、うんぅ……っ!」
「いや、まあいいけど、じゃあそうだな……そうだ、前に聞けなかった香澄さんの耳打ちについて聞こうじゃないか。」
「ふぇっ!? や、ば、か……そんな、事恥ずかしすぎて、言えるわけ……ない、だろっ……」
「ふ~ん。じゃあもう少しここを苛めれば素直に吐くかな?」
深夏のグショグショになった秘部を開く。まだ愛液は尽きてない様で、ものほしそうにパクパクしながらちょっとずつ出てくる。
「やっ! だめっ……それっ、いじょ、は絶対、だめっ……あっ、うあぅっぅんっ!!」
「じゃあ、言ってくれよ。今してる事以上に恥ずかしいことなんてそうそうないだろ?」
「そ、だけど……っ」
深夏は戸惑った様子で俺を見ている。何を言われたが知らないが今普通にナニしているのだから別にこれ以上恥ずかしいことではないと思うが。
「ぅ……っ、分かった。話す。あの……その、母さんが、あたしに……その、……ぅ……、ぉ……ぃぃって」
「え? なんだって?」
「だから……っ! 普通と違うことするなら……その、お尻ですればいいって、言ってた……」
深夏の顔が耳まで茹で上がった蛸のように真っ赤になる。
って……エ? な、なんて言った。今この子は。
冷静に考えてみる。『お尻ですればいい』というのがリフレインする。

なるほど、確かに面白そうだ。
俺は手を伸ばして深夏のお尻に触る。
「ひゃうっ!? ……な、っ! 鍵!? い、いきなりなにさわってっ……!!?あっ、あああんっ!」
すべすべとしたその感触を楽しむ。次第に俺の手はお尻の割れ目に近づいていく。
「へ? やっ! ばかっそこはだめっ! やっ、ばっ……あっ! ダメ……そんなとこ、きた、ないよぉ……っ、ふっ!! ひ、ううぅっ!」
「別に汚くないだろ。さっきまで触っていた場所のちょっと上なだけだし。」
「そ、そこがっ……きたな、いって、言って……るっ……! あっ、ああっ、な、こ、これぇ……なに、これっ……こんなっ、しらなっ、あたしっ……こんなの、しらなっ、いぃっ!」
今まで触った事もないお尻の穴に指を入れられて悶える深夏。圧迫感が並でない。
片方の穴もまだ物欲しそうなので、俺はそっちにも右腕を伸ばす。
「ああっ!!? ふあ、あ、あっ……け、んっ……だ、めっ、そ、そんなふたつ、いきなり、きちゃっ!! あっ、あああっ! ひやぁっ! ああっ、すごっ! これすごくっ、き、てぇっ! あ、や、だめぇっ! あた、まんなか……へんに、なちゃっあっ!」
右手にはもう手首まで愛液が垂れている。それほどまでに深夏は感じていた。
「うわ、見ろよ深夏。ほら、こんな濡れてる。」
「やっ! ばかぁ……そんなのっ……見せるなっ、よ……っ!? あっ、ああひうっ!! ……ま、またいきなりこれ、き……く、ぅっ!!」
深夏は一気に仰け反って白い喉を見せ付ける。
「あっ! あああっ! や、だめっ! だめ、だめ、だめ、だめ、だめぇっ! おな、か……そこ、ひゅっ、ひゅんてなってぇ!! も、ああっ、あああっ! けんっ! も、がま、出来な…………っ!! あっ!! あああああああああああああっ!!!!」
今日一番の絶叫が深夏の口から出てくる。
今のはどう見ても完全にイった。さっきまでの軽い絶頂の残りが一気に爆発してそれごとイった。

「う、は、ぁ……や、ぅ……」
深夏も絶頂の余韻からか虚ろになっている。
無論今の深夏のような姿を見て俺の物が元気ではないはずがないので
「深夏……もう、ちょっと駄目な感じなんですけど……」
「へ……? ……も、鍵の馬鹿……今イったばっかなんだからすこしはこっちにも気使えよ……。」
「う……ごめん。」
しばらく気まずい沈黙が訪れる。
「……いいから、早く入れて……あたしだって我慢、するのは得意じゃねえんだから」


「じゃあ、深夏……こっちにお尻突き出してくれるか?」
「う、うん……。こう……?」
深夏がベッドに顔をつけたまま俺にお尻を突き出す。
深夏の秘部をグチュグチュになっていて準備は万端そうだ。
だが俺はその前に、中指で秘部をこすりつけるように弄る
「ひゃうんっ!? も、ば、かぁ……じら、す……なぁ……ぅ」
「ごめん。じゃ、もうここもよさそうだし、挿れるな。」
「あっ、あっ、あっ、あふっ……はい……ってく……ぅ」
深夏の秘部に俺の物をあてがい見る見るうちに深夏のそこに飲み込まれていく。
「あっ……やぁ……いつ、もより……あつ、いぃ……はぁ、んんっ……」
「深夏のなかもグチュグチュでいつもより凄いな。」
「やっ…… ばっ、かぁ、そ、いうことっ……言うなぁっ、ひゃううっ! か、べにぃっ……あた、ぅっ……んんふぅ!!」
じっとしたままではこっちも嫌なので腰を動かし始める。
「ひゃうっ!! ううんっ! ……は、ぁぁっ! お、おくにっ……き、そっ、やあぁっ! そん、なに……うごかすなぁっ……!! ふゆう、ぅっ!」
深夏の中の締め付けが半端ではない、ヒダモ絡み付いて凄い気持ちいい。
「深夏の中……グチュグチュであったかくて…… ヤバイ、凄い、いい……。」
「あんっ!! け、けん……ぅっ、あたひ……ヤバッ……ひぃぅっ!!お、なか……そこからっ……気持ちいのが……いっぱひ……ふぅぅっ! くるぅっ!! あああぅっくっ!!」
脳髄がとろける様な温かさと気持ちよさを俺は感じる。
「深夏……ぅっ、くっ……っヤバイ……止めらんない……かも……」
「あふぅっぅくぅんっ!! ひ、ひーよ……っ、も、っとあ、あたしの……なかぁっ!!……ぐちゃぐちゃに……してえっ!! あうっんんっ! やうっんっ!! ひ、ゆうっ!!」
「っ……はぁ……くっ、そんな事いわれたら、もう加減できないからな……っ」
ズンとより奥に、入れるよう、当てるように腰を使って突き上げる。
「あああうっ!!? やっ、だめぇっ!! おく、あたっ、っひゃっ、くうっ、んんっ!! あっ、やめっ……当てるの……やめっ、だめっ……あやっぅ!! おかひ、く、なっ、るうっ!! あああっやぁっ!!」
俺のほうを向いていないバックの体位だから俺にしがみ付いたりは出来ない。布団を思いっきりぎゅっと握って快感に耐えている。
「ああっ、あああっ!!! やっ、けんもっ、あた……ひ、も、だめっ、だめえっ!! へんになるぅっ! これいじょ、は、へ、へんになっちゃうぅぅっ!!! あっ、ああっっ、あた、ま、へんにぃ……はっ、くうんっ!! すご、っ!これも、だめっ!! あた……もだめぇえええっ!!!! イくっ、イっちゃっ、も、やぁああっ! あっ!! あああああああああっ!!!!」
「うあ……ッ、俺も、でる……ッ、あっぐぅっ!」
ドビュルッ!ビュクンッ!!ビュルルルル!!
「あつ、いいいぃっ!!! やっ、いっひゃ……!!! あっ!!!!あああああああああああああああっ!!!!!」
たっぷりと深夏の中に白濁したものを出す。
「っ……う、はぁっ、だい、じょぶか、深夏……」
「だ、いじょぶな……わけ、ないだろ……こんな、だして……」
「う……ごめん。」
「謝るなよ……あたしは……その、いいんだし……」
「……じゃもう一回やるか?」
「それは無理。」
「ですよねー。」


期末テスト結果発表の日。
俺は深夏と一緒に順位表の前に立っていた。
「結局あの日から全く勉強してねーよな。」
「あれのせいで火が付いてその後ずっと毎日してたからな。勉強なんて出来ない。出来ない。」
だが実際学校等で勉強とは言わないものの学習はした。それが吉になればいいのだが。
巻かれていた紙がようやく開封されて掲示板に張り出される。
名前は…………………………………………………… あった。杉崎鍵。合計点数が……805点で、あれ? 二位だ。普段なら、この程度の点数十位にも満たないのに。珍しい。
深夏の方を見る。
「深夏の方はあったか?いやおれはちゃんと上がったぞ。低い点数だったけど何とか上手くいったわ。ん? 深夏? お~い。」
深夏は目が点になっている。
「おい、鍵。ありえねえ点数なんだけど……。あれ? 夢かなぁ?」
「どこにあんだよ。お前の順位。」
「……………………………………… 一位。」
「………………………………………ええええええっ!!!?」
椎名深夏……864点。
「……や、やった鍵!! 一位だ! あたし初めて一位取った!! やった、やった、やった!!」
深夏がとなりでぴょんぴょんとびはねる。とても嬉しそうだ。え? 俺はどうかって?
「…………………………………。(石化)」
やべえ、俺ほんとに勉強しないと。もしかしたら来年生徒会はいれねえ。









ちなみに、他の皆さんの点数と順位

紅葉知弦……900点(満点) 1位
椎名真冬……789点 22位
中目黒善樹……776  49位
宇宙守……666点 85位
宇宙巡……650点 103位









桜野くりむ……123点 297位








参考情報

2010/03/24(水) 13:56:57~2010/03/24(水) 14:07:25で15レスで投稿。
一星龍さんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの22作品目。

  • 最終更新:2010-07-08 02:10:03

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