名無しさんの小説1

本文

「あ~…」
疲れた、異様なまでに疲れた。母さんの再婚相手の人の仕事相手の飲み会、
ウチでやる必要あんのかよ…
「真冬は…また流されて。愚痴聞いてるな。」
真冬はそういう奴だ。人がいいにも程がある。あたしにも気を使って。
ーガチャー
部屋のドアが開いた。
家の一階では相変わらず飲み会をやっているらしい声がする。
「っと…真冬。ノックくらいしろよ。」
ぼんやりとお疲れ気味の表情で真冬が部屋の中に入ってきた。
「お姉ちゃん…疲れたよぅ~…」
「お疲れ、よく抜け出してきたな。」
「お母さんが…もう寝なさいって。」
「そうか。」
時計を見ると0時30分。インドア女王の真冬にとっては早い時間だろうが。
「じゃあ。お姉ちゃんもうねるわ。」
「え。寝ちゃうの??」
「ああ・・・どうした真冬?」
「…」
真冬は無言であたしの隣。ベットの上に腰掛ける。
「…どうした??疲れたのか??」
「……お姉ちゃんって…真冬のこと…どう思ってる??」
「え?」
唐突にそんな事を言い出されても、反応に困る。
「どうって…好きだよ。良い子だよ。」
「本当??」
「ああ。この世の誰よりも真冬のことが大好きだ。」
「…真冬も……」
「ん?」
「真冬も、この世でおねえちゃんが一番好き!だからっ!!」
あたしの思考は停止した。真冬が無理矢理あたしに唇を重ねてきた。
「!!!!!!!!!!!!!」
「真冬と…一緒に寝て??」
「真冬…お前…」
唇を重ねた時に感じた味…酒の味だった…
「お前…酔ってるのか……」
「酔ってないよ。」
「…嘘。頭冷やして来い。今のは…無かったことしてやるから…」
「う。。。ひどい!!お姉ちゃん!!真冬!!本気だもん!!」
「後悔するから!!絶対駄目だ!!!!!」
「うっ…うう…」
真冬は泣いていた。微妙に肌蹴ているパジャマ姿。風呂上りだと思われる
シャンプーの香り。病的に白い肌だからこそ栄える紅潮した頬。
全てが可愛らしくて、全てがいとおしくて、あたしは…あたしは…
あたしを自制させていた何かが切れる音がした。
あたしは真冬をギュッと強く強く強く。壊れるほどに。
「本当に…いいのかよ??後悔するぞ??」
真冬は小さく頷いた。ソレを合図にあたしは真冬を押倒した。
「好きに…してね…」
真冬の言葉に頷く代わりに、次はあたしから深い深いキスを落とした。

参考情報

2009/06/17(水) 19:12:29で1レスで投稿。
名無しさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。


  • 最終更新:2010-07-04 08:54:40

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