宵さんの小説1

本文

いくつあいつに借りがあるんだろうか。
数える事すら出来ないほどはある。
だったら、別れる前に少しだけでも。
返してみよう、感謝をこめて。

―――Aspect 鍵―――

3学期修了式当日の放課後――

2-Bの教室――

「深夏…むこうに行っても元気でな…」
「深夏、内地には私もよくいるから会った時には買い物でもしましょ?」
「深夏さん…深夏さんがいないと杉崎君が寂しがってしまうので時々帰ってきてくださいね…?」
「何で俺が寂しがらなきゃいけないんだよ」

守、巡、義樹、俺、そして―――

「みんな、その…ありがとう…///」

深夏が教室には残っていた。

深夏のお別れ会はすでにHR の時間にやったのだが、いつものメンバーは残っていた。
そして俺達は小一時間ほど他愛もない話で盛り上がっていた所だ。

「そろそろ私達はおいとまさせてもらうわね」
巡はそういうと立ち上がり、バッグを肩にさげる。
「ほら守、早くしなさいよ」
「え、俺今日別に用事とかはないけれど…?」
「いいから早く鞄用意しなさい。あと義樹もだからね」
「え、僕も?」
「…いいから用意するのよ」
「わ、わかったよ…」
「う…うん…」
そう言うと二人も鞄を持って立ち上がる。

「…じ、じゃあな…深夏…」
「さようなら、深夏さん…」
「おぅ、じゃあな」
「深夏…悔しいけど、私の負けね…だから…幸せになりなさいよ!」

「………ぉぅ ///」


「?」
俺には何のことかさっぱりわからない。

3人は名残惜しそうに教室から出て行き…ガラガラガラ――バタンッ
ドアが閉められて、教室には静寂が訪れる。

時計を見ると、もう5時に近い。
「俺達も、そろそろ帰るか…」
そういって俺は鞄を持って立ち上がろうとして―――止まる。

深夏が俺の腕を握ってきたのだ。

「……深夏…?」

「…もう少しだけ…鍵と話が…したい……かぁ///」

珍しく深夏が顔を真っ赤に染めている。
断る理由が特にないので、俺は深夏の前に座りなおす。
深夏はもじもじしながら話しはじめる。
「その…あたしな…鍵に感謝しないといけない事がたくさんあるんだ…」

「…?」

「あたしのさ…親の再婚でちょっとあったじゃないか、そのことで、さ…」

「あぁ、そのことか。でも、俺はそのときは何もしてないじゃないか」
「そうじゃなくて…」
「……?」
深夏は一呼吸おいてから、また話しはじめる。

「あたしはな…鍵がいたから再婚に同意できたんだ…」

「……それはどういう…」
俺にはさっぱり意味がわからない。
「あたしはさ…昔は男ってものがよくわからなくてさ…」
深夏はすこしうつむいて話す。
「でも…鍵と一緒に生徒会とかの仕事とかをしているうちに…さ…」
下を向いたまま、でも、すこし明るい声で深夏は言う。
「男も別に悪いものじゃないかもなって…そう思うようになって…」
「…そうか」

「だから…感謝してるんだぜ…鍵…」

なんでだろう…ものすごく深夏が愛しく感じてしまった。
だから、俺は意に逆らわず、そのままの気持ちを表してみる。
「あのな深夏…」
「……ん?」
「俺も深夏に感謝しなきゃいけないことが、ある…」
「え…?」
そう、俺が変わろうと決意できたきっかけ。

「去年の夏に、深夏に会わなければ俺は不抜けたままだった」


―――『あたしになろうとしてるヤツに、生徒会に入る資格はねえだろ』


そのときの言葉は絶対に忘れない。俺は、あの時に深夏に会わなければ、
今の俺はいなかった。

「深夏、俺と出会ってくれてありがとう。今の俺は深夏がいなければいなかった」
「鍵…」

そう、だから、俺は、深夏に恋をしてしまったんだろう。
――運命の人として。

「だから、深夏、俺はお前の事が……大好きだ…」

いままで言えなかったことが言えて、つっかえていたものが取れた気がした。
それを聞いた深夏は立ち上がると、勢いよく俺に抱きついてきて―――


―――Aspect 深夏―――

「だから、深夏、俺はお前の事が……大好きだ…」

こいつはなんてことを言うんだろう。あたしより先に言いやがって…
泣けてきたじゃないかよ…

あぁだめだ、もう自分の気持ちが抑えられない。

あたしは立って、勢いよく鍵に抱きついてやった。そう、押し倒すように。

バタンッ―……案の定鍵は後ろに倒れこんだ。
あたしは鍵の腹に馬乗りになる。

「いってぇ…深夏なにすん…」

ポタッ、ポタッと、雫がこぼれ、鍵の顔に落ちる
「…み…なつ…?」

「… 転校なんかしたくない…鍵と離れ離れになりたくねぇよ…」
「深夏……」
転校なんかしたくない。でも、そうすると自分で決めた。なのに…

すると、鍵が起き上がる。そしてあたしの肩を掴んで―――――


唇を塞がれた。もちろん、鍵の唇で。


「――――――っ!」

鍵の唇は、震えていた。けれど、とても温かかった。

少しして、鍵は唇を離すと、こんなことを言いやがったのだ。

「大丈夫。深夏を寂しくなんかさせない。なんだったら、毎週会いに行ったっていい」
「……バカ」
こいつは本当にバカだ。バカで、でも世界で一番優しくて…
唯一、あたしが好きになってしまった男…

鍵、すこしだけ、わがままを言わせて欲しい

「…なぁ…鍵…その……して…くれないか…?」
「え…?」

鍵の顔が紅に染まる。多分あたしの顔も真っ赤なんだろう。顔が熱い。

「鍵が…ほしいんだ…」
あたしは断られるかと思っていたが、予想は外れた。

「いいのか…俺なんかで…?」

「……(こくり)」
あたしは頷くと、制服の上を、全部脱いだ。
ついでに、髪もほどいてみた。

上半身だけだが、鍵に下着姿を晒している。恥ずかしい、けれどもっと見て欲しい。
あたしはスカートも、ソックスも脱ぎ、完全な下着姿になる。

そのままあたしは床に仰向けになる。床がひんやりしていて、少し気持ちいい。

「鍵…早く…」
鍵は頷いて、あたしを四つん這いになってまたぐ。
顔が近い。鍵の吐息が間近で聞こえる。

「外すぞ…深夏…」
鍵はそう言うとブラに手をかけ、下におろす。
するとあたしの胸と乳首が鍵の眼前に晒される。

鍵はあたしの胸を手でやわらかく包む。

「んっ…」
自然と声が出てしまう。抑えることができない。
次に鍵はあたしの乳首をつまみ、いじくりまわす。
「あっ…んくっ…」
「深夏、気持ちいいのか…?」
「…す…ごく、きもち…んっ…いい…あっ」
もう、何がなんだかわからなくなってくる。
ただわかるのは、鍵の手がとても優しくて、温かかったこと。

ある程度したら、鍵の手があたしの胸から離れる。

「じゃあ、下も脱がすぞ…」
そう言うと鍵は、ショーツに手をかけ、ゆっくりおろす。
そのときあたしは気付いた。
自分の秘部が、とてつもなく愛液で濡れていることに。
恥ずかしい。鍵に見られてる。見られたくない。でももっと見てほしい。
そして鍵の指があたしの秘部に当てられ、中に入ってきて―――


―――Aspect 鍵―――

「じゃあ、下も脱がすぞ」
そういって俺は深夏の女の子らしいショーツに手をかけ、おろす。
深夏のアソコは愛液でかなり濡れていて、ショーツとの間に水の橋が出来ている。
(あぁ、こんなにも感じていてくれたんだ)
そして俺はこんなにも感じている深夏がさらに愛しく感じてしまう。
ショーツをおろすと、深夏のアソコがあらわになる。
深夏のアソコは、とてもきれいで、女の子らしい、いい香りがした。
俺はその入り口に指を当て、中に滑らせる。

クチュックチュッと音を立てて中に入っていく。
深夏のアソコからはまた新しい愛液が溢れてくる。
「んぁぁっ……」
「大丈夫か…?」
「だい…じょう…んぁっ…それより…鍵のが…ほし…い…んぁっ!」
「…うん」
俺は指を止め、ズボンの中から、はちきれんばかりに大きくなったモノを取り出す。
それを深夏のアソコへとあてがう。
「いくぞ…」
「うん…」

グニュッと、先端部分が深夏のアソコに収まる。
「うっ…」
「大丈夫か?」
「大丈夫だ…だから…全部、挿れて…」

俺は深夏の腰をしっかりと掴み、ゆっくり、けれど力強く、腰を前に突き出した ―――


―――Aspect 深夏―――

鍵のアレが全部入ると同時に、ミチッっと音がなり、すさまじい痛覚が下半身を走り抜ける。
「――――――っ!」
「大丈夫か深夏!?」
鍵が挿れたまま、声をかけてくる。
大丈夫…じゃない…すっげぇいてぇよ。コレ絶対血でてるって…
…あぁ、そうか…あたしはもう処女じゃなくなったんだ…
膜が破れて尋常じゃないくらい痛いので、鍵に頼む
「…すこし…このままでいてくれないか…?」
「あぁ…わかった」

少したって、痛みも少し楽になり、
痛いこと以外のことが考えられるようになった。


―――そうだ。いまあたしは、鍵とひとつになってる。鍵と…繋がってる。
    …あたしはとても幸せだ。だって、大好きな人と、深く、繋がってるんだから。

「鍵…動いて…いいぞ」
あたしがそう言うと、鍵は「いくぞ…」といってあたしの腰を掴んでいた手に力を入れる。
そして、鍵が前後に動き始める。
「あぁっ!…んぁっ!……いぁっ!」
グチュッ、ニュチュッと音を立てて鍵のモノが出入りする。
そして奥のほう突かれると、自然と声が出てしまう。
最初は痛かったのに、何回か動かされているうちに、痛みはなくなり、
逆に気持ちよくなってきた。
「ああぁっ!きもち、いいぃ!んあぁ!」


―――Aspect 鍵―――

「ああぁっ!きもち、いいぃ!んあぁ!」

深夏がここまで感じているなんて…
普段とは違う、ボーイッシュでツンな深夏ではなく、
「もっと!…おくっ…にぃ!」
そう、深夏もやっぱり女の子なのだ…
そうこう考えているうちに、自分も我慢の限界になってきた。
「み…なつ、もうっ…俺…」
「んくっ!…け…んぁ!中に…ぃ!だ…してぇ!」
「でも…っ」
「きょう…は…あっ!だ…いじょう…ぶな日ぃ!…だか…らぁ!」
ジュプッ、ジョプッ、ジュプジュプッと自然と腰の動きが速くなる。
「だ…すぞ…」
「あた…しもっ!いっ…イっちゃ…う!」

「く、ぅぁぁぁぁぁああああああ!」
「ひぃ、ぃぁぁぁぁぁあああああああああん!」

ドビュッドビュッドプッ、ドプッ、ドプッ――――


俺たちは同時に果てて、俺は深夏の中に自分の精をぶち込んだ。
深夏のアソコが俺の精を逃がさないと言わんばかりに締め付けられ、抜く事が出来ない。

「はぁ、はぁ、ひぃぁ、はぁぅ、ふぇぁ…」

あの体力のある深夏が息をあげている。これほど疲労が溜まるものなのか。
そういう俺も体中からの汗が止まらない。ていうかかなり疲れた。
俺は深夏と繋がったまま深夏を抱きしめる。深夏の肌は、熱かった。

しばらくして、深夏も息がおさまると、
「鍵…」
「うん?」
「そ、そろそろ抜いてくれ…も、もう大丈夫だから…///」
「あ、あぁ…///」
俺は深夏からモノを抜くと、急いでズボンにしまう。
顔が合わせられない。とても恥ずかしい。

すると制服を着ながら深夏が、
「なぁ… あたし…その…気持ち…よかったか?」
「あぁ、もちろんだ」
「よかったぁ…」
すごく気にしていたのだろう。深夏は深い、安堵のため息を漏らしていた。

俺たちは、着替え終わると、軽く床を掃除し、教室を後にした。

帰り道は、いつもと変わらない。


―― 少年と少女、2人が手を繋いでいたこと以外は。



―――椎名家、出発の日―――

「そろそろ飛行機の時間ですよ2人とも」
「「はーい」」
「じゃあね真冬ちゃん」
「さよならです、杉崎先輩」
「杉崎君、今まで娘達がお世話になりました」
「いえいえ、こちらこそ、楽しませてもらいました」
そう言うと真冬ちゃんと香澄さんは並んで歩いていく。
「深夏も…じゃあな」
「おう…ってお前またタイ曲がってんぞ」
「えっ?マジで?」
「ったくしょうがねぇなぁ」
深夏が以前あったようにタイを直してくれる。
「おぉ…ありがと」
「あ…まつげにゴミついてんじゃんかよ…ったく…軽く目ぇ瞑っとけ」
俺は隻眼キャラになるのはイヤなので目を瞑る。
「んっ…深夏、ゴミ、取れ―――んむぅっ!?」
何かに口を塞がれた。
驚いて目をあけると目の前には愛しい人の顔。
唇にはやわらかい感触。
深夏は唇を離すと、俺に向かってこんな事を言うのだ。

「それは貸しにしておく。絶対帰せよ!」

そういうと深夏は走って真冬ちゃんたちの方へ向かう。
俺は一言、そっと呟く。

「まったく、世話の焼ける彼女だ…」
俺は、出口ではなく、搭乗口へと歩き出す。


―――搭乗チケットを握り締めて。


―――fin―――

参考情報

2009/12/26(土) 16:13:50~2009/12/26(土) 16:15:43で5レスで投稿。
宵さんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。



  • 最終更新:2010-07-06 00:10:29

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