田中 光さんの小説8

本文

from鍵
『今日は生徒会休んでしまいすみません
一日寝ていたので今はもう元気です
今日はアニメ雑誌の表紙の撮影でしたっけ?』
from 知弦
『キー君、風邪なんだからあんまり無理はしないでね
今日の撮影はなぜか全員コスプレさせられたわ
ちなみに私はナース服』
from 鍵
『知弦さんのナースですと!?
ぜひその御姿を拝見したい所存であります!』

「送信っと」
鍵は携帯を掴んだままベッドに大の字に寝そべり、天井を見上げる。
夕方まで寝込んだ後シャワーを浴び、メールを送って今にいたっている。
「・・・・・・」
一人暮らしにはずいぶん慣れたが、風邪を引いたときのこの妙な不安感はまだ拭い去れない。家事のめんどくささも倍増だ。
(知弦さんのナース服かあ・・・・・・。似合いそうだなぁ。優しく看病してもらいたいなぁ)
そんなことを考えつつベッドでゴロゴロと転がり回ってから、勢いよく体を起こす。
「こういうときは・・・っと」
パソコンを立ち上げ、一昨日買ったばかりでまだクリア途中だったエロゲを起動させる。原画さんと中の人が発表された時点で購入を決めていたが、メーカーが延期に延期を重ねて、発売予定日から1年も待たされた期待作だ。何の因果か、サブヒロインの姉属性ナースが知弦さんにどことなく似ている。
「ふっふっふ・・・・・・」
鍵はタイトル画面に思わず頬を緩ませる。


「ふふっ」
知弦は鍵からのメールに思わず頬を緩ませながら、携帯を閉じる。パタンと小気味よい音がした。
(そうよね。どうせなら見せてあげないとね)
知弦の鞄には、撮影の報酬として貰ったナース服が入っている。ちなみに報酬が現物支給になったのは会長の思い付きである。
(ここはあえてメールを返信せずに、いきなり家にいって驚かせてみようかしら。カギはなんとかするとして、こっそり忍びこんで着替えて・・・・・・)
普段よりやや速めの歩調で、家へと向かう。


『ちゃんと消毒しないとね?』
画面の向こうの黒髪お姉さんナースは主人公のイチモツを口にくわえ、淫美な水音をたてながら奉仕し始める。
(ああ、いいなあ、俺も知弦さんにこんなことされたい・・・・・!)
そろそろ『あれ』の準備をしようかとティッシュ箱に手を伸ば――――――

ガッ!

誰かに手を掴まれた。

「ほわっ!?」
まさかの不意打ちに素っ頓狂な声を上げながら手の方向を見る。

見る。
見る。
見る。

ナース服を着た知弦だった。

ちょこんと乗ったナースチャップが可愛らしさを演出しつつも、サイズピッタリのナース服はその発育のいい体のラインがよく映え、胸元をその豊満な胸が押し上げているのが一目でわかる。肉感的なヒップを包むスカートは見えそうで見えないギリギリのラインになっていて、じろじろ見てはだめだ、でも見たいという葛藤に悩まされる。脚は白タイツに包まれて、むっちりとした太ももをさらに魅力的に見せている。もし健全な青少年がこんなナースさんに出会ったならば、誰もが仮病を使ってでも彼女に看護を乞うに違いない。


しかし問題なのはその表情。
「こんにちはキー君。元気そうで安心したわ(ニコニコ)」
素晴らしい作り笑顔の知弦が、その細い指から想像できないどの握力で鍵の手首を掴んでいる。
手首の骨は、止めて折らないで、と抗議するようにギシリと軋む。

だめだ。殺される。

鍵は本能的に生命の危機を感じた。
「・・・キー君、黙ってないでなんとかいいなさい」
「ハッ!や、あまりに知弦さんが綺麗なもんで見とれていました。あはは。知弦さん、ナース服とってもお似合いですよ」
「あらありがとう、キー君」
「あ、あれー?家の鍵かかってたと思うんだけどなあ。知弦さんいつの間にいらしてたのでございますでしょうか」
「こんな古びたアパートのカギ程度、愛の力でこじ開けられるわ」
「ちょ、知弦さんもしかしてピッキングしたんですか!?」
「そんな些細なことはどうでもいいのよ。問題はキー君が何をしていたかってことよ」
「はい、エロゲです!」
「今謝れば半殺しで許してあげるわ」
「待って下さい知弦さん違うんです!これは予行というか願望というか知弦さんにこういうことされてるのを妄想してたんですよ!」
「そう・・・ところでこのゲームを買ったのはいつ?」
「この間の日曜日です「(ゴキャ!ゴキッ!)」って知弦さん手首があり得ない方向に曲がって戻ったんですけど!?」
「私という彼女がいて、まだエロゲを買っているっていうの!?考えられない!」
「ごごごごめんなさいでも!今回は見逃して下さい!このメーカーが延期に延期を重ねた新作なんです!エロゲマスターとしてこれをクリアしないわけにはいかないんです!」
「わかったわ。右半分殺されたいか左半分殺されたいか選びなさい」
「全然話し通じてないじゃないですか!そして半殺しってそういう意味!?」
知弦は短く嘆息。知弦はパソコンに写るナースがご奉仕フェラをしている画像を忌ま忌ましいものを見るかのように睨みつける。
「私がカノジョとしての責務を果たさなかったせいね・・・・・・。ほら、キー君、立ちなさい」
「え、あ、はい」
知弦は膝立ちになって鍵のスウェットとトランクスをまとめて下し、すでに半勃ちのものを白くて細い指でしごき始める。
「知弦さん!?」
「私だって、これくらい、できるんだから」
「う・・・あ・・・」
すべすべの手でしごかれ、あっという間に分身はは充血し膨張する。自分に興奮してくれているとわかると、知弦はこの雄々しい肉棒がひどく愛おしく感じられた。
「ほらキー君、これからどうしてほしいか言ってごらんなさい」
「う・・・く・・・眼の前にいる美人の看護婦さんに、口でしてほしいです」
先端からはすでに透明な先走り汁が溢れ、知弦の鼻粘膜を刺激する。
(んん・・・キー君の匂い・・・ドキドキしちゃう)
知弦は頬を染め、上目使いで、
「キー君のここ、こんなに腫れちゃって、苦しそう・・・・・・。ふふっ、ちゃんとお口で消毒してあげる」
そう優しく笑ってから、先端をパクッとくわえた。
「っあっ!!!」
痺れるような快感に、鍵の口からしゃっくりのような声が漏れる。何かにつかまりたくなって、知弦の頭を押さえこむ。知弦は熱っぽい目で見つめながらペニスを中ほどまで口に入れると、舌をモゾモゾと動かし始めた。
温かく柔らかい舌が亀頭を包みこむように舐め回す。次第に固さを増していく棒から滴る先走り汁が知弦の舌の上で唾液と混ざりあう。
(んんっ・・・・・・熱いおツユが口いっぱいに広がって・・・・・・キー君の味・・・・・・・頭がぼーっとしちゃうわ)
知弦はその味に本能を刺激され、吸い付く力を強くする。


鍵は、その光景に目を見張るしかなかった。
(知弦さんがひざまづいて、俺のアレをしゃぶってる!しかもナース服で!)
そんなありえないような状況を把握した瞬間、頭がクラクラした。
「じゅぷ・・・・・・ん、んんんー」
徐々に奥までくわえ込んでいき、根元近くまでいったところで苦しくなったのか、強く吸いながらゆっくりと引き抜いていった。
唾液にまみれぬるぬるになった棒が吐き出され、口の端からは透明な液が零れる。
「どう?キー君、気持いい?」
「はい、最高ですよ、知弦さん」
そう、と知弦は小さく笑ってから口でのご奉仕を再開する。
ぐちゅ、ずぼっ。
唾液と先走り汁を肉棒に絡ませながら出し入れするたび、舌のザラザラと、頬の内側のツルツルと、上あごの固さ。四方向からの圧迫が快感となって鍵を襲う。
(ぁああっ!知弦さんの口のなか、あったかくて、気持ちいい!)
知弦の口からは大量の唾液が出て潤滑油となり膣とはまた違う快感を生み出す。しかも、とろんとした目の端からは涙がこぼれ、まるで自分が彼女を支配しているような錯覚が興奮を誘う。そしてときおり耳にかかる黒髪をスッとかき上げるしぐさがたまらない。
「ぐぷ・・・んんん・・・じゅぱっ・・・」
引きぬいたときに、カリの裏側が知弦の歯に引っ掛かった。
「っ!」
電撃のような鋭い刺激が本能を呼び覚まし、腰が勝手に動いてしまった。
「んぐっ!?げほっ!」
急に喉を突かれてむせた知弦は口を離す。左手で口を押さえるも、右手は鍵の分身を離さない。
「大丈夫ですか知弦さん、すみません」
知弦は涙目のまま頸を横に振る。
「いえ、いいのよ、キー君。私こそごめんなさい。まだ奥までくわえ込むのは難しいみたい」
自分の情けなさと、知弦の健気な姿に、鍵は少し泣きそうになった。知弦はそんな鍵をなだめるように微笑む。
「でも、ほら、キー君、どう?気持ちいい?」
「ええ、とっとも」
「わかったら、もうエロゲでひとりエッチなんてしちゃだめよ。メッ」
人指し指をビシッと向けてきた。
「これからは、全部私が受け止めてあげるから。ね?」
頸をかしげてそんなことをいいながら、今度は舌で先端の割れ目を舐める。
「あっ」
「ふふっ。キー君、ここが弱いのね」
知弦は亀頭をくわえ、チューチューと吸いながら舌先で先走り汁の出所をつつく。
ディープスロートは諦め、亀頭を吸いつつ、唾液で濡れ光る肉棒をすべすべの手でいじり始めた。
「く、あ・・・・・・知弦さん、それ・・・・・・」
しごかれるたび息が詰まり、足の指に力が入る。
知弦は頬をへこませるほどに亀頭を吸いながら、先端の割れ目を舌でぐりぐりとせめる。同時に左手でタマを、右手で幹の部分をしごく。
「じゅる・・・ちゅぷ・・・ちゅるる・・・っ」
肉厚な唇でしごかれ、引き抜くたび口と肉棒の隙間から粘液が滴る。
知弦の小鼻からでる息がくすぐったい。
「く・・・・・・あ・・・・・・知弦さん、もう、限界・・・・・・」
体が強張り、下半身が一際熱くなって急速に射精欲求が高まるが、知弦は全く離れようとしない。
「じゅるる・・・ちゅぱ・・・じゅぷ・・・・・・」
「う・・・知弦さん・・・・・・出ます!」
鍵は知弦の頭を押さえ、口内に欲望を吐き出した。
ビュルルルル、ビュ、ビュ
「んんんんんんんーっ!!!」
知弦の呻き声は振動となり鍵の分身を刺激して、射精の勢いはさらに増す。
(ふあぁ・・・・・・キー君のいっぱい出てる・・・・・・)
大きく脈打つ肉棒からドロドロの熱い粘液が口の中に流れこんでくる。喉に絡みつく粘液を嚥下していっても、嚥下する以上の精液が容赦なく口内に放たれる。
「っぷは」
ついに口に入り切らない精液が口の端から大量に溢れ出し、顎を伝い、ナース服の胸元に垂れてどろどろに汚していく。


長い長い射精のあと、ゆっくりと肉棒から口を離す。その固さは全く衰えておらず、二人の体液が口と肉棒のあいだに何本もねばっこい橋を作る。
(これが、キー君の味・・・・・・クセになりそう・・・・・・)
生臭い雄の味と匂いに酔わされ、体中が熱くなる。精液はまるで知弦を興奮させる媚薬のようであった。

「知弦さん大丈夫ですか?」
堪えきれずに口に出してしまった。鍵はしゃがんで目線の高さを合わせ話しかける。
「ごめんなさいね、全部は飲みきれなかったわ。もう、それにしてもまだまだ元気ねー。恋人を差し置いてエロゲやってだだけはあるわ」
「ですからそれは」
「ショックだったのよ?私、飽きられちゃったのかと思ったわ」
「そんなこと、絶対ありませんよ」
「理由はどうあれ、イヤなものはイヤ。エロゲに恋人を奪われるなんて絶対にイヤ」
知弦は鍵の手を取って、そして一拍置いてから、

「私は、キー君を独り占めしたいの。こんなにもキー君のこと好きだから。どうかしちゃいそうなくらい」

「・・・・・・!」
言い訳は、もう通用しそうにない。
「キー君わかってる?私、キー君にヴァージンも、お尻の処女も、お口の処女もあげてるのよ?」
「もちろん俺だって全身全霊で知弦さんを愛してますよ」
「でも、生徒会のときもそうだったわ。私達を好きとか愛してるとか言ってるのに、肝心なところに踏み込んでこない。それは優しさでもなんでもないわ」
「・・・・・・」
反論はできなかった。
「まあ難しいこと言っちゃったけど、要するにキー君はヘタレということよ」
「なんかいろいろと台なしだ!俺はヘタレだと思われたんですか!?」
「だってそうじゃない。今までエッチするきっかけは私からだったと思うわよ?」
「う・・・まあそうですけど、でも俺が本能おもむくままだと毎日でも知弦さんを襲いかねないですよ」
「構わないわよ。これからは私が全部受け止めてあげるから」
「え!?」
「私、人と深く関わるタイプじゃないって自分でわかってるから、ひょっとして自分で壁を作っているんじゃないか、人から敬遠されているんじゃないかってときどき考えてしまうの 」
「知弦さん・・・・・・」
「でも、キー君とは余計な遠慮なんてしたくないの 。いい?」
悲しみとも、怒りともとれるような、あるいは、懇願するような表情。
「俺、知弦さんがそんなに考えこんでいたなんて思いもしませんでした。すみません」
「ほんと、こんな重くて執念深い女を選んだことを後悔しなさい」
「いえ、俺はそんな知弦さんが大好きですから」
「・・・・・・そこで躊躇なくそういう返しをしてくるからキー君はずるいわ」
「後悔しました?」
「いいえ」
鍵はちょっと悩んで、これからどうするかを決めた。そしていつもの笑みで、
「じゃあ、今日は遠慮しませんよ。ちょうどいいものが届いていますから」



(遠慮しないでと言ったはいいけど、これは私も想定外ね・・・)
両手首をベッドの柱に縛り付られて、仰向けにされている。上半身はナース服の前を開いた状態。ブラは着替えた時点でつけていなかったので、若さと弾力に満ちた乳房があらわになっている。スカートは取り払われ、白タイツと白のショーツは膝までおろされている。
そして何より知弦の期待感と不安感をあおっているのは。
「知弦さん、感じはどうですか?」
「ちょっと冷たいけど、平気。痛くはないわよ」
膣には鍵が通販で買ったリモコン式のローターが入っている。
「スイッチいれますよ」
弱と強があり、鍵は「強」のスイッチをいれた。
「ひっ!?あ、あああああああああああああ!?」
「知弦さん!?」
ビクンと知弦の体が大きく痙攣し跳ね上がる。一瞬体が硬直したあと、ダランと体を投げ出す。
(う、わ・・・・・・スゲェ・・・・・・)
イッたのがわかったのでスイッチをオフにする。鍵はアダルトグッズの威力に唸るしかない。
「知弦さん、大丈夫ですか?」
「ええ、なんとか・・・」
まだイッたばかりではぁはぁと息を荒くして、目には涙を浮かべている。
「いいの・・・キー君、遠慮、しなくていいから・・・キー君の好きにしていいから・・・」
「・・・・・・!」
潤んだ瞳で見つめられ、頭の中のなにかが崩壊しそうだったが、ギリギリで持ちこたえる。
(まだだ・・・もう少し我慢だ俺・・・!)
「じゃあ、知弦さん、目隠ししましょう」
「え?ええ、いいわよ」
少し怖かったがせっかくの申し入れを断ることもできず、タオルで目隠しをされる。何も見えなくなり、触覚、聴覚、あらゆる感覚が敏感になる。
「スイッチいれますよ。今度は弱めにしますね」
「あっ・・・・・・!」
『弱』設定のローターが細かく振動し、膣粘膜に刺激を送り始める。知弦の口から甘い吐息が漏れ、
イヤイヤをするように頸を振り黒髪がしなりを生み出しながら舞う。肩は小刻みに震え、ぎゅっと縮こまっている。上体をくねらせ、腰を回すように動かし、脚がもぞもぞとせわしなく暴れる。
「んんっ・・・・・・。あっ、あふ・・・・・・」
「知弦さん、力抜いてください」
落ち着かせるように、横からぎゅっと抱きしめ、頸筋に舌を走らせる。
「ふあ・・・・・・くすぐったい・・・・・・ふふ・・・・・・」
頸の横の血管を下から上に舌を這わせ、そのまま耳を舐める。
「あ、ん、もう・・・・・楽しんでるでしょ」
こそばゆそうに肩をすくめるのが可愛らしい。
(ヤバイ・・・・・・!なんだこれ!楽しいぞ!)
調子にのって、今度は耳の穴に舌を入れる。
「ひゃっ!」
「だめですよ、逃げちゃ」
頭を押さえて、さらに、舌を侵入させる。耳に湿った感触。水音が頭の中に直接響く。
「んんんっ」
「気持ちいいですか?」
「いい、かも・・・・・・脳が溶けちゃいそう・・・・・・」
手を拘束され、視覚を奪われ、されるがまま。
その身を預けることに、不安以上に、嬉しさがあった。
心を開くことも、人に頼ることも少ない知弦にとっては、愛する人に身をゆだねることは予想以上に心躍ることであった。
「はぁ・・・・・・んふぅ・・・・・・」
いつもと違う愛撫と、膣壁への絶え間無い刺激で、膣口からはとろとろと透明な液が漏れだしていた。
知弦はもじもじと物欲しそうに大腿を擦り合わせる。


「ねえ、キー君」
「どうしました?」
「わかってるくせに・・・・・・焦らさないで」
「はい」
ローターのスイッチを『強』に一瞬だけ入れて、オフにする。そのあとは弱で長く入れたり、一瞬だけ強に入れたりを繰り返す。
「ああーっ!はあはあ・・・・・・んんんーっ!」
体は痙攣を起こすも、達するには至っていない。
ローターは無慈悲に振動し、愛液であふれかえる膣壁を攪拌し続ける。

(もう少し・・・・・・あとひと押し・・・・・・)
鍵は痛いくらいに膨れた分身を気にしながらも、ぎりぎり理性で抑えて今の状況を長く楽しもうとしていた。
「もう、キー君のいじわる・・・・・・イカせてよぉ・・・・・・」
知弦が涙声で訴えてくることに、ゾクゾクッと快感が体を駆け抜けた。
「だめですよ、これは調教なんですから」
言って、自分で驚いた。
「「えっ?」」
二人の声が重なり合う。

(調教・・・・・・?私が・・・・・・?)
拘束、目隠しに加えローターで官能を振り回される。客観的に見れば調教以外の何物でもないことに知弦は気づいてしまった。
(私、キー君に、調教されてる・・・・・・!)
意識した瞬間、心臓が跳ね上がり、体温が上がるのを感じる。
(嘘、私、興奮してる!?違、そんな、そんなことないわっ!)
焦りでくねくねと体をよじり、ベッドシーツにシワを作る。
そんな限界の状態の知弦に鍵は耳もとで追い打ちをかける。
「あれ、知弦さん、調教されてるって聞いて興奮してるんですか?」
目が見えない分、声がよく聞こえてしまう。
「ち、違うわよ!」
「でも息荒げて、ここもこんなに硬くなってますよ」
双房を鷲掴みし、充血して尖った乳首を強めにつまむ。今日初めての胸への愛撫としては強めであったが、それすら快感に変わる。
「やっ、ああああぁああっ!」
首をのけぞらせ、一瞬呼吸が止まる。その後脱力とともに、脇や内ももにべっとりした汗。
「胸だけでイっちゃいました?痛くされて感じてる?ほんと知弦さんはエッチな女の子ですね」
「それ以上、言っちゃだめ・・・・・・!」
羞恥に染まった顔を思い切り横に振る。
「私、怖いの・・・・・・」
「何が怖いんですか?」
「怖いわ。私が私でなくなってしまうような気がして・・・・・・。普段はSなクールキャラで通しているのに、キー君の前ではそうならないの」
鍵は知弦の髪をそっと撫でる。
「怖がることありませんよ。知弦さんは知弦さんなんですから。だから、普段と違う知弦さんを知ることができるのも、俺の特権ってことで」
知弦は無言で頷く。そのいじらしい感じが鍵を駆り立てる。
「調教プレイは嫌いですか?じゃ今日はこれでやめにしましょう」
カチ、とローターをオフにする。
「え、ええっ!?」
(待って、そんな、こんなとこでやめないで!子宮がこんなにキュンキュンしてるのに・・・・・・ダメ、精液入れてくれないと、私・・・・・・)
普段の知弦であればすぐに嘘と見抜けたが、さんざん焦らされた知弦は冷静な判断力を失っていた。
「いやっ!やめないで!」
理性をなくした言葉は、自然に出ていた。
「知弦さんにひどいことなんてできませんよ」
「いいわよ!ひどいことでも、なんでもいいから、ローターじゃなくて、キー君がほしいのっ!だから、早く入れてよぉ・・・・・・」
ついには泣きじゃくり始めた知弦に、鍵はどうしようもない興奮を覚えた。
(あの知弦さんが・・・・・・!)
声が上ずらないように話しかける。
「じゃあ、まず、ローター出せますか?」
「ええ」
んん、と力むと、恥肉にローター押し出された。


「足、持ち上げますよ」
「わっ!」
足を腕の近くまで持ち上げられ、屈曲位、いわゆるまんぐりかえしの体勢になる。
眼の前で開かれた秘口は痛々しいほどに真っ赤になり、ひくひくと開閉するたびに透明な愛液を吐き出している。
「は、恥ずかしいわ、これ」
羞恥に身を震わせつつも、ようやく一つになれると思うと手に汗がにじむ。
舌にわずかに残る精液の味が今までの性交を思い出させ、またあの熱く焦がれるような快感を得られるかと思うと、それだけで子宮がうずく。
「知弦さんのオマ×コ、びちゃびちゃですよ」
「誰のせいだと思ってるのよっ!もう、ほら、早くぅ」
腰をゆすっておねだりしてくる知弦に、鍵は最後のいじわるをする。
「ほら、ちゃんとどこに何を入れて欲しいか言ってください」
「ええ!?・・・・・・言わなきゃだめ?」
「だめです」
いいながら、愛液にあふれかえる膣内に指をねじ込む
「わ、わかったわよ!ううー・・・・・・。お、お、オマ・・・・・・に・・・・・・を・・・・・・」
「聞こえませんよ、もっと大きな声で」
「あー、もう!お、オマ×コに、キー君のオチ×チン、入れて・・・・・・!」
よく言えました、と返してから、鍵は剛直を熱を帯びた秘口にあてがう。すでに十分潤った膣に最奥まで一気に突き立てた。
「ふあああああああああっ!」
呻き声とともに臀部に力が入り、膣口が急速に収縮する。
鍵はお構いなしにピストン運動を開始し、体重をかけてごりごりと子宮口を押し潰す。
「やっ!あっ!イってるのに、なか敏感になってるのに・・・・・・動いちゃだめ・・・・・・!」
「だって、知弦さんのなか、キツイのにぬるぬるで、気持ち良すぎるんです!」
「私、も、気持ちいいわ・・・・・・キー君のこれ、欲しかったの・・・・・・っ!あっ!んん、はあ、はあ・・・・・・んふぅ・・・・・・」
知弦の呼吸が不規則に乱れ始める。腰を持ち上げているためさらに息苦しいが、それすらも愛しい快感だった。
「あ、ああ!すごいっ!こつんこつんって子宮に響くのぉっ!んんっ!ああああっ!もっと、奥ついてよぉ・・・・・・もっとキー君を感じたいの!」
見ることも、抱きつくことができないため、鍵の肌を欲して結合部に意識が集中する。膣を押し広げ壁をえぐられ、子宮口に重く鋭い衝撃が響く。ヒダのひとつひとつが肉棒を求めて絡みつこうとしているのがわかる。


「あんっ!すごぉい・・・・・・お腹のなか、掻き回されて、気持ちいいぃ・・・・・・っ!」
「ローターとオチ×チン、どっちがいいですか?」
「オチ×チンがいいのっ!キー君のオチ×チンじゃないとイヤっ!」
クールな仮面を剥ぎ取られ、愛する人に心身を嬲られるのは、かさぶたをぺりぺりと引っぺがす感覚によく似ていた。
痛くて、痛くて、痛いのに、不思議な開放感。痛みを伴う刹那的快感。
「知弦さん・・・・・好きだっ!知弦さん・・・・・!」
「私も、大好きっ!嬉しいわ・・・・・・キー君に、心も、体も、さらけ出して、愛されてるのが、嬉しいの・・・・・・あっ!何、キー君、激し・・・・・・」
「そんなこと言われたら、俺、落ち着いていられません!」
「ふあ、ああああぁああああっ!いい、わよ、もっと、ズポズポしてっ!キー君だけのものにしてぇっ!」
ドスン、ドスン体重を乗せたピストンが容赦なく最奥に強烈な衝撃を与える。
知弦の眼の前がチカチカして、上も下も分からなくなってくる。
「キー君、お願い、私だけを見て!キー君になら、どんなことされても、いいから・・・・・・!キー君に、全部、捧げるからぁ・・・・・・っ!」
「知弦さん・・・・・・知弦さんは、俺のもんだぁっっっ!」!
「アアっ!ぞくんってきたぁ!う、嬉しいぃ・・・・・!キー君・・・・・・!」
「知弦さんっ!知弦さんっ!」
突きこむたび温かい恥肉が優しく包みこみ、引き抜くたび膣ヒダが肉棒に吸い付き、ねっとりとした愛液が絡みつく。
性交を重ねるたび、膣は成熟し、さらに鍵の形に合わさっていく。
鍵に限界が近づく。
「知弦さん、なかに、出しますよ!」
「いいわよ、いっぱい、出して・・・・・・精液を、ちょうだい!ああ、イ、イクっ、キー君、一緒に・・・・・・!」
その言葉で鍵は我慢の限界を迎えた。
「あああぁあああっ!知弦さん・・・・・・っ!」
鍵は肉棒を奥までねじ込み、子宮に精液を浴びせかける。
「ひっ!ああああああああぁあああああああああっ!熱いの来てるううううううううううう!」
大量の熱い精液に体を焼き尽くされ、全身がバラバラになってしまうような錯覚に陥る。
「あ゛あ゛あ゛!イ゛グぅっ!またイっちゃっうよおおおおおおおおおおおおおぉっ!」
精液を待ちわびていた膣ヒダが歓喜し、ポンプのように収縮して肉棒を搾り、尿道に残る精液も全て子宮に収めようとうごめく。
「あ・・・・・・か、は・・・・・・」
呼吸がとまり、四肢の筋肉が震え痙攣を起こす。
(ああ・・・・・・キー君のものにされちゃった・・・・・・)
知弦は被虐の興奮を噛み締めながら、ぐったりと脱力した。

精液を吐き出したあともしばらくぺニスは脈打ち続けたがそれも止み、鍵は分身をゆっくりて引き抜く。
鍵の肉棒の形に開いた秘口からはおびただしい量の精液と愛液が溢れかえり、知弦の尻を伝ってベッドに淫らなシミを作っていた。



「知弦さーん、出てきてくださいよー」
「・・・・・・」
しばらくして冷静さが戻った知弦は、顔を真っ赤にして毛布を引っつかみ、頭から被ってそのまま縮こまってしまった。
「知弦さん、ほら、丸まってないで」
「・・・・・・。だって・・・・・・」
もぞもぞと頭の先と目だけ出してくるのがやたらと可愛らしい。
「今、思いだすと、私、恥ずかしいことたくさん叫んでたわね」
「そうですねえ。いたぶられて気持ちいいみたいなこと言ってましたね。知弦さん、Mの素質あるんじゃないですか?」
「べ、別に、それは、キー君の調子に合わせてみただけ・・・・・・」
言いよどんで、体を起こして毛布から首から上を出す。
「いいえ、違ったわ」
ゆっくりと首を横に振る。
「私、決めたんだったわ。キー君には、遠慮とか、強がりとかしないで、素直になるって」
「知弦さん?」
「だから、あの、その・・・・・・」
もじもじと、しかしはっきりと目を見て。

「わ、私がMになっちゃうのは・・・・・・キー君にだけよ」

言い終わると、恥かしそうにうつむいて、毛布をぎゅっと掴んだ。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「ちちち知弦さああああああああんっ!可愛すぎるううぅううぅううぅううう!大好きだああああああああああああっ!」
「きゃっ!ちょ、き、急に抱き着かな、ん、んんんっ」
鍵は知弦の唇を奪い押し倒す。

その後、二人は若さに任せて何度も体を重ねた。



数日後。
文化祭前日。どのクラスも準備で慌ただしい。
鍵は会長に書類(生徒会主催のネコミミメイド喫茶について。どうやらマジでやるらしい)を届けるために3年A組の教室に来ていた。
もちろん、知弦に会う口実にもなるのだが。
(さて、会長は、と・・・・・・お、知弦さん)
教室でクラスメイトと作業をしている知弦は、廊下にいる鍵から見ても楽しげであった。まるで、砂場遊びを覚えたばかりの子供ような、純粋な笑顔。
「杉崎、どしたの?」
「あ、会長、これ、頼まれてた書類です」
「うん、ありがとう」
「会長、知弦さんがすげー楽しそうですね。俺だってあまり見ませんよあんな顔」
「あー確かに。最近知弦変わったかも。優しいというか、丸くなったっていうか、女の子っぽくなったのかな」
「そうなんですか」
「うん。文化祭準備っていうのもあるけど、今まで話したことなかった人とも最近よく話してるよ、知弦」
「へえー」
「まあウチのクラスもノリがいいのばかりだから、すんなり上手くいってるよ。もう、放課後は杉崎といるし、昼間はこんなだし、私が知弦といる時間が減ってちょっと寂しいかも」
「会えない時間が増えたぐらいで崩壊するような二人の仲ではないでしょう?」
「もちろんよ!」
会長は、それにしても、と前置きして、教室にいる知弦のほうを見る。
「知弦が変わったのは、最近杉崎と付き合い始めたからかな?」
「だと嬉しいですね」
――――俺は、知弦さんが周囲との壁や、自分の殻を壊すきっかけになれたのだろうか。
「じゃ、会長、また生徒会室で」
「会ってかなくていいの?」
「今はやめときます」
「ん、わかった。じゃ、またね!」
会長は教室へ入っていく。
鍵は横目で、知弦がクラスメイトたちと笑いあっているのを見てから、満足げに教室を後にした。

To Be  Continued!


参考情報

2010/03/02(火) 10:50:24~2010/03/02(火) 11:04:29で10レスで投稿。
田中 光さんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの8作品目。
前作の続編。


  • 最終更新:2010-07-08 00:28:16

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