聖さんの小説1

本文

「はぁ・・・」
私、紅葉知弦は今日何度目になるかわからないため息を吐いた。
その原因はわかっている。
「キー君・・・」
杉崎鍵。彼が私のため息の原因。
彼との始めての出会いは学校の保健室であって、そこで彼が背負っていた悩みを聞きいて、彼を抱きしめた。
私は普段あまり男子とはあまり話さないのに、彼には初対面から悩み事を聞いて抱きしめてしまった。
「・・・」
う、今更だけどなんかはずかしいことをしたんじゃないかと思う。
・・・でもあのときのキー君は放って置けなくて今にも壊れてしまいそうな雰囲気だったから。
「・・・あれが初恋なのかしら・・ね」
小学生の頃はそんな感情はなかったし、中学生の頃は奏のこともあったから、そんなことを考える暇もなかった。
なんか今まで生きててあんまり男っ気ってなかったのね私・・・
「うっ・・・」
あぁ、なんかブルーな気分になってきた。
「いけない、いけない。」
首を横に振ってブルーな気分を振り払う。
・・・ふぅ、少し落ち着いたわ。
今からこんな気分では明日が持たない。
なぜなら明日は・・・
「卒業式・・・か」
そう、明日は私とあかちゃんの卒業式であって、碧陽学院の生徒として最後で通う日であり、キー君と学校で会える最後の日。
「はぁ・・・」
またため息がでてしまった・・・今日で何度目なんだろう本当に・・・
あかちゃんにも「知弦~今日もう何度目のため息?」なんて言われてしまったし、明日は卒業式なので学校では抑えていたはずだったのだけど、
無意識にでてしまっていたみたいだった。
・・・あかちゃんはきづいてないかもしれけど彼女はいつも以上に元気だったし、リリシアは逆にあまり元気はなかった。
「明日で生徒会も最後なのよね・・・」
碧陽学院は3年生が卒業した次の日には1,2年生の終業式というハードスケジュールであるので私達の生徒会は明日で最後。
深夏と真冬ちゃんも来年の春には転校してしまうので活動は最後。
「・・・」
キー君は私たちがいなくなったらどうするのだろうか、生徒会についてはあかちゃんがキー君を会長に指名してるし、副会長については
宇宙弟の守くんが「深夏、あとは俺にまかせてくれっ!!!」と深夏に言っているし、中目黒君は「杉崎君!僕も手伝うよっっ!!」とキー君の手をつかんで(キー君は少し引いていた)
が結局副会長になった。
会計のほうは宇宙姉の巡さんが引き受けていて、「杉崎のために頑張るわよ!!」と言っていた(本人は小声のつもりだろうが)私には聞こえていた。
「キー君と深夏には聞こえてなかったみたいだけどね・・・」
なぜかキー君と深夏は聞こえてなかったみたいでその場に居た私とあかちゃんに真冬ちゃん、中目黒君、守君には聞こえていた。
そして書記は・・・この冬転校して入ってきた滝沢葵(2回目のラジオ放送のキー君愛してるというネームの女の子)と言うキー君たちと同じクラスに入ってきた女の子だった。
しかも・・・
「この子もすごい美少女なのよね・・・」
身長は私と同じくらいで顔も大人びていて目の色彩が緑色で、髪の毛はショートカットであり青色の髪であって。
スタイルはそこら辺のアイドルと同じくらいであった。
・・・胸も私より大きかったし。
もちろんキー君は大喜びで迎えていた。
ラジオ放送通りにキー君には好意をしめしていて(変な男にからまれていたのをキー君が助けたらしい)。
キー君はその好意があってもハーレム万歳といっていたが。
「それにしてもキー君って・・」
ハーレム、ハーレムとかいっているせいか結構もてている、巡さんは言わずともキー君が好きだし、エリスちゃんにも好かれている(キー君が恋愛対象に見ていないと思うが)
現に真冬ちゃんに告白?させられてるし、葵ちゃんからにも告白(正真本命の)されている(キー君はとりあえず友達からと言ったらしいが)
それに口にはだしてないがあかちゃんや深夏にリリシア(かなり意外だが)にも好かれている。
「キー君は告白するのかしら・・・」
明日は卒業式なのでそういうのがあってもおかしくない。
キー君はハーレムとかいっているけど誰かに告白するかもしれない。
明日は・・・生徒会がばらばらになってしまうのだから。
あかちゃんとは同じ大学に通うけど、深夏と真冬ちゃんと・・・キー君とは当分あえないから・・・
「・・・なんかこれ以上考え込むと気持ちが沈んでいくわね・・・」
自分の部屋に置いてある時計を見るともう日付が変わっていた。
「寝ようかしら・・・」
これ以上は卒業式の最中に寝てしまうかもしれないので、布団に潜り込み私は無理やり目を瞑り眠ろうとした。
時間が時間だったのですぐに眠りに落ちることができた。


明日は卒業式・・・

side~杉崎鍵

~朝~

俺、ハーレム主こと杉崎鍵は小鳥達の囀りと共に目を覚ました。
「ん・・・朝か・・」
目覚めは悪くなかった。
今日は先輩たちの卒業式だけど、特に目覚めとか最悪だと思ったがそういうわけではなかった。
「学校までまだ時間があるな・・・ふぁ・・・ねみぃ・・」
一瞬、二度寝しようと思ったがそんなわけにもいかないので―――
「朝食にするか」
とりあえず制服を着てから、朝食を食べることにした。



「・・・・・」
ズズーーー
今俺が食べているのは買い置きの豚骨味のカップラーメンである。
「ラーメンうめぇ」
朝からラーメンかよとか言いたいことがある奴はあるだろうが気にすんな。
「・・・・・」
基本的に俺は料理とかは作るのが面倒なので買い置きがあるのでそれで済ましている。
・・・料理ができないわけでわないんですよ、・・・いや本当だって!休日とかにちゃんとつくってるんだからな!
「って、朝からなにいってるんだか・・・」
そんなこんなでなんか言ってる内に食べ終わった。
カップラーメンの残りの汁を三角コーナーに流して、ゴミはゴミ箱にっと。
―――ポイッ
「片付け終了っと、にしてもまだ時間があるな・・・」
現在の時間はまだ7:05分ぐらいだ。
卒業式の準備があるが8:00頃に出れば間に合うので、今までの事を思いかえそうと思った。
              *


―――2年前の春―――
俺が初めて会長(その時は本の化物)と接触して、今の俺が俺であるキッカケをもらうことができた。
―――もしもあの時に会長と会うことがなかったら、きっとハーレム万歳とか言わなかっただろうし、ずっと後ろ向きな考えしかしなかっただろう・・・
              


―――2年前の夏―――
俺と深夏が初めて会って会話した初夏。
あの時の俺は俺で腑抜けていたし深夏はあまりに無愛想だった。
―――もしもあの時に生徒会役員の深夏に話そうとしなかったら、自分を磨こうとしなかっただろうし、生徒会にも入るかなんてわからなかっただろう。
              


―――2年前の冬―――
俺が公園でぶっ倒れていて、真冬ちゃんに助けてもらった冬。
その日から俺はこういう女の子を守ってやれる男になろうと決心することができた。
―――もしもあの時に真冬ちゃんが通りがからなかったら、俺はそのまま凍死していたかもしれないし、強さを履き違えそうだった。
              


―――そして・・・2年前の秋―――
俺が保健室で知弦さんと初めて出会って、俺の悩みを聞いてくれた人。
彼女はただ保健室の常連だったのに初対面の俺に介抱だけでなく、悩みも聞いてくれた。
・・・この日からかも知れない俺が知弦さんを意識するようになったのは。
生徒会に入ってからはそういう態度がないように見せかけていたが、時々生徒会の仕事をしている最中に知弦さんを目で追っている時もあったし、授業中には知弦さんのことを考えた日もあった(その日はボーっとしているなと教師に怒られて、深夏や巡にからかわれたっけ)
―――もしもあの時に知弦さんに出会うことがなかったら、ずっと過去の飛鳥と林檎のことを引きずっていただろうし、こんな感情をもつこともなかっただろう。
               *



「知弦さん・・・」
やっぱり俺は知弦さんのことが好きなんだろうか?
ずっと俺はハーレムを目指すといっていたが知弦さんには特別にこんな感情を抱くようになっているし・・・
「って、んなこと考えなくても決まってるか」
そう・・・俺・・・杉崎鍵は・・・紅葉知弦のことが好きだ!!!
他の人が考えられないくらい好きだ!!大好きだ!!
「よし!!チャンスは今日しかないんだ!!!」
今日はなんといっても卒業式!シチュエーションもバッチリだろうし、明日には知弦さんたちは卒業してしまうから今日しかないんだ!!
「って・・・やば!!もう8時回ってるし!!!」
急いで鞄をもって、戸締り、電気を確認して俺は家を出た・・・

side~紅葉知弦

「知弦~~おっはよ~~!!」
学校に行く途中に私はあかちゃんの元気いっぱいであろう声を聞いた。
いつ見ても元気ね・・・・・
「ええ、おはよう。あかちゃん今日も元気ね。」
「うん!今日が卒業式でも元気にいかないとね~~」
そういって、にっこりと微笑む。
・・・・・あぁ可愛い・・・
「ちょっと、知弦なんか目が怖いんだけど・・・」
あら、いけない。
顔にでてたみたいね。
「気のせいじゃないかしら?」
「そんな顔しても説得力ないよ・・・」
こんなかんじで学校に着くまであかちゃんと他愛のない話をする。
・・・碧陽学院の登校路もこれで最後なのよね・・・
そう考えていたら、あかちゃんが思考を読みとったように言う。
「・・・・知弦。朝から会った時から元気ないね・・」
「・・・どうしてそう思うの?」
「だって、さっきから話かけてるのに時々上の空だし、さっきもいつもなら抱きしめてるはずだし、なによりいつもの黒オーラがでてないんだもん」
・・・なんか最後のが気になるけど・・まぁ、いいわ。
それにしてもこの子ホント妙な所で鋭いわね。
「で・・・どうして元気がないの?」
あかちゃんが上目遣いで聞いてくる。
こんな風に聞いてきたら返さないわけにもいかないわね。
「そうね・・・あかちゃんとは同じ大学に通うからいいけど、深夏やに真冬ちゃんは転校しちゃうし、・・・キー君ともしばらくあえないだろうしね・・・」
私とあかちゃんが通う大学は電車で通うためあかちゃんとは一緒だけど、他の生徒会のメンバーにはそう簡単には会うことができない。
「う~ん・・・確かに杉崎や深夏に真冬ちゃんとはしばらく会えないけど・・・でもね―――」
「でも?」
「―――これで会えないわけじゃないでしょ?」
そういってあかちゃんは笑顔で言う。
「だって、誰も死んじゃってるわけでもないし、ものすごーーーーーく遠い外国ってわけでもないでしょ?」
・・・そうだ。
これで会えないわけじゃない、最後じゃないんだまたいつかきっとみんなと会えるんだ。
・・・・・なんでこんな簡単なことをわすれていたんだろう?
いつものわたしならわかってたはずなのに・・・
「卒業式だからじゃない?」
そうあかちゃんは言う。
・・・心を読まれるとはね・・・しかもあかちゃんに
「むっ、知弦なんか失礼なこと考えてない?」
また読まれた。
「さぁ?でも・・・あかちゃんのいうとおりね」
「みんなと会えるのが最後じゃないいってやつ?」
「ええ」
本当にあかちゃんと出会ってよかったと思う。
もしあっていなかったら・・・今日なんてずっと暗いままで学校に通ってるだろうから・・・
「あっ、学校についたよ知弦」
そう話している内に私たちは学校の正門に着ていた・・・

side~杉崎鍵

「おい、おっせーぞ鍵」
「あだ!殴んなくてもいいだろ深夏!」
「でも先輩遅いですよ!もう準備始まってるんですから!」
そういって体育館に着いた矢先に椎名姉妹に怒られる。
体育館を見渡すと巡や守たちが手伝っている。
そういや会長や知弦さんが引退しちゃったから、今度の生徒会メンバーが手伝ってくれるんだっけ。
・・・先輩たち今日で卒業なんだよなぁ
「なんか哀愁ただよってるぞ鍵」
深夏にそう指摘される。
「え?そうか?」
「はい、なんかもう世界の終わりみたいな顔でした」
「えっ!?そんなに!?」
そこまでひどいのか!?
「いや、世界までとは言わないけど元気がないのは確かだな」
「う~ん、そんな暗い顔してたかなぁ・・・」
「いつもの先輩らしくないのは間違いないです・・・」
「えっ、そんなことないぜ?あ~深夏の胸揉みてぇ~~」
どがっっっ!!!!
「ぐふぁぁぁぁ!?!?!?」
深夏の回し蹴りが俺の腹に!!!
「元気がないほうがいいな」
「お姉ちゃん・・・やりすぎだよ・・・ほら」
ゴロゴロゴロゴロ
腹を抑えてのたうち回ってる俺の音。
「いや・・・まぁやり過ぎた・・・・・かな?」
「かな?じゃなくてやり過ぎだっての!!」
勢いよく起き上がる。
いてて、マジでいてぇ。
「お、復活した。もう一発いいか?」
「いいわけないだろっっ!!」
これ以上は朝食ったラーメンがリバースするだろが!!
「あはは・・・お姉ちゃんそのくらいにしときなよ・・・先輩今日は―――」
真冬ちゃんが俺の目を見てから
「―――送辞を述べるんだから」
そうはっきりと告げた。

side~紅葉知弦

「~~~~卒業生の皆さんこれまでありがとうございました!!!」
そう告げてキー君の送辞が終わった。
終わってしばらくしてから、
パチパチパチパチと拍手が起こった。
「うぇぇ~~~。すぎしゃきのばか~~~~」
あかちゃんをみるともう涙腺が壊れた見たいに泣いていた。
・・・よくみると私も少しないているみたいだった。
『続きましては~~~前生徒会長、桜野くりむさんの答辞です!」
そう放送で告げられる。
・・・この声は中目黒君ね。
「ほら、あかちゃん。泣いてないで。答辞よ」
そう言ってあかちゃんにハンカチを渡す。
「うぅーーーな、泣いてなんかないもん!」
そういいながらもくしゃくしゃの顔をハンカチで拭う。
「落ち着いた?」
「うん。ちょっとは・・・って泣いてなんかないんだよ?お、大人な私は泣いてないんだからね!」
そう言いながらあかちゃんは壇上に向かっていった・・・・・
                


そうして卒業式は終わり、キー君、深夏、真冬ちゃん、中目黒君、守君、巡さん、葵ちゃん、リリシア、真儀瑠先生、クラスの同級生に挨拶をした・・・






「じゃあね、知弦。またね!」
「ええ、でもあかちゃん春休みだからって最低限は勉強しなさいよ?」
「うっ、い、一応やるけど私は勉強しなくても頭いいから問題なんてないんだよ?」
そういって、あかちゃんと碧陽学院最後であろう挨拶を済ませる。
・・・受験の前日まで嘆いていたのは誰だったかしら・・・
「と、とにかく私は大丈夫なんだからね!」
「はいはい」
「む~~~、はぁ、とにかく知弦。」
「えぇ」
『またね』
そう二人の声がそろってあかちゃんは帰っていった・・・



「ふぅ・・・」
あかちゃんとの挨拶が終わってから私はというと・・・生徒会室に来ていた。
「これで最後なのよね・・・」
そういって生徒会室を見渡す。
・・・・・一番この学校の中で思い出が多い場所。
思い出が多すぎて思い出せないくらいに。
「ここでキー君やあかちゃん、深夏に真冬ちゃんと活動したのよね・・・」
もうこの学校で生徒会の活動はできない。
そう思うと胸が痛い・・・
「・・・・キー君」
そう呟く。
呟いたと同時に――――
ピロピロピロ
「ひゃぁぁぁ!?!?」
見計らったように鞄の中から携帯が鳴り出す。
メール?
差出人は・・・・・
「キー君・・・」
ビックリしたわ。
呟いた人のメールがくるなんて・・・
「・・・内容は?」
メールに書いてあったないようは――――
「――――保健室にきてください」
そう書いてあった。

ガラガラ。
私はキー君の言われた通り保健室に入った。
「キー君・・・?」
私は保健室を見渡す。
そして、ベッドを見ると―――
「知弦さん・・・・・」
―――キーくんが座っていた。


side~杉崎鍵
「知弦さん・・・・・来てくれたんですね」
本当はもう帰ってしまっていたのかと思っていたから不安だったが、知弦さんは来てくれた。
「ええ、それで・・・話って?」
そういって知弦さんは俺の隣に腰をかける。
「えっと・・・」
・・・やばい普段からふざけてハーレムとかいってるせいか、真面目に告白とか考えてなかった。
「キー君?」
「えっ!?なななんでしゅか?」
・・・・・やばい焦って噛んでしまった・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
保健室に微妙な空気が漂う。
・・・気まずい!
そんな空気が漂っていて15秒ぐらいして(感覚的には30分ぐらい)
「ふふふ」
「えっ・・・?」
「あはははっ、キー君どうしたの?それじゃアカちゃんみたいよ?」
笑われた!
普段あまり笑わない知弦さんに笑われた!!
しかも会長と同レベル。
恥ずかしい!!!
「キー君。そんなに焦らなくてもいいから、いつもどうりでいいのよ?」
そういってにっこりと微笑む。
・・・知弦さんの笑顔きれいだな・・・
「すいません。なんか俺焦ってました。」
知弦さんの笑顔を見たからか、少し自分のペースが戻ってきた気がする。
少しして。
俺は切り出すことにした。
「知弦さん。ここ覚えていますか?」
そう知弦さんに切り出した。
「もちろん。ここは私とキー君が初めて会った場所・・・」
「・・・覚えていたんですね・・・」
「ええ、もちろん。・・・でもこんな特定の場所で初めてあったのだから忘れる人はいないとおもうけど?」
・・・・・確かに。
「あはは、それもそうですね」
そうして2人で笑い会ってから・・・
「あらからもう、2年なんですよね・・・」
「・・・ええ」
俺が真剣な顔をしたからか、知弦さんも真剣な表情になる。
そう、俺たちが初めてあって知弦さんが介抱してくれて悩みを聞いてくれたあの日から・・・2年。
「今だから言いますけど、本当に知弦さんには感謝しているんですよ?初対面の俺を介抱してくれて、俺の過去の話を聞いてくれて・・・もしもあの時に知弦さんにあってなかったら過去の罪に押しつぶされていたかもしれません」
「・・・・・」
知弦さんは優しい瞳で俺を見ている。
「そうして俺が生徒会に初めて入って、メンバーにあんなこと言ったけど・・・・・本当は知弦さんだけに伝えるつもりでした。」
「えっ?」
知弦さんが驚いた表情をしている。
無理もないか。
いつもふざけてるしな俺。
「普段からハーレムとかいっていますけど・・・今はもうちがいます。」
そう・・・ハーレムとか言ってるが、現実ではそんな甘くない。
幸せにするとか言っても客観から言えば、ただのおちゃらけただけの遊び人だ。
それに―――
「生徒会の作業とかに知弦さんを目で追っている日もあったし、授業中にも知弦さんのことしか考えてなかった日もありました」
「キー君・・・」
知弦さんが潤んだ瞳で見てくる。
期待が溢れているそんな目だった。
うう、すげ―緊張する。
「知弦さん。貴方のことが好きです。どうか・・・俺と付き合ってください!」
そう・・・知弦さんに告白した。


side~紅葉知弦

「知弦さん。貴方のことが好きです。どうか・・・俺と付き合ってください!」
キー君に・・・今まで見たことないくらい真剣な表情で・・・告白された。
「えっと・・・キー君・・・・・本当に?」
頭がグルグル回っていて俯いたままでしか言うことができなかった。
「はい、本当です。」
・・・・・嬉しい。
「・・・・・?知弦さん?」
私は俯いていた顔を上げて――――
「知弦さん――っっっ!?!?」
―――キー君にキスをした。

side~杉崎鍵

「んっ・・・」
知弦さんの唇が離れた・・・知弦さんにキスをされた。
「これが私の答え・・・私もキー君のことが好き・・・・大好き」
「!!」
知弦さんはほのかに頬を赤らめながらそういった。
・・・・・知弦さんが・・・俺のことを・・・
「知弦さん・・・好きです」
知弦さんの目を向きながらもう一度伝える。
知弦さんは頬をさっきよりも赤くなっていて、目も潤みながらも・・・
「私も・・・好き」
そういって・・・窓から降り注ぐ夕日に照らされながら・・・俺たちはもう一度唇を重ねた・・・




「ねぇ、キー君」
2度目のキスをしてからしばらくして、俺と知弦さんは寄り添っていたのだがさっきから二人とも黙っていたが唐突に知弦さんが尋ねてきた。
「なんですか?」
「本当に私でいいの?」
知弦さんは少し遠慮がちに聞いてきた。
「なんですか?いきなり」
「いえ、ファーストキスしてからいうのもなんだけど―――」
「って、えぇぇぇぇーーーーーーーー!?ファーストキスなんですか!?」
マジ?本当に??
「え、ええ。そこまで驚くことかしら?」
若干驚きながらそう言う知弦さん。
「だ、だ、だって知弦さんみたいな美人が俺と同じファーストキスだったなんて!!」
「あら、キー君もファーストキスだったのね。」
「そりゃ、もちろん初めてに決まってるじゃないですか!それに前に一度言いましたよ!」
たしか生徒会室でそういったはず。
「でも、ファーストキスとはいってなかったはずよ。」
唇に一指し指を当ててそう告げる知弦さん
「そうでしたっけ・・・」
・・・ん~~~そうだったような・・・
「それで、さっきの話に戻すけど。」
「え?あ、はい」
知弦さんがいつもにまして真面目な表情になる。(普段からだが)
えっと、すっかり脱線したな。
・・・え~っと確か
「それで・・・本当に私でいいの?」
不安そうな表情で言う。
あ、そういえばそんな話だったな。
「どうしてですか?」
「だって・・・私はもう卒業しちゃったから学校では会えないしから、キー君が他の人を『知弦さん』んっ!?」
知弦さんの言葉が終わらない内にキスをした。


「キー君・・・・・?」
キスを終えて知弦さんが俺のことを半分泣きそうになりながら見つめてくる。
・・・・・やべぇ、めちゃくちゃ可愛い。
普段がクールで大人びているからこういう表情はすごいレアだ。
・・・襲いたくなったがさすがに学校なので自重。
「知弦さん・・・確かに俺たちは学校も別々ですけど・・・」
そういって知弦さんに―――


side~紅葉知弦

「―――これで会えないわけじゃないですよ」
「っ!!」
キーくんは言った。
これは・・・そう、今朝アカちゃんが私にいったセリフ。
『―――これで会えないわけじゃないでしょ?』
今朝の言葉が正確に私の頭の中で思い出す。
「知弦さん。学校が別々でも休日とかには会えますし、俺はもう知弦さん以外の人は好きになりません!」
私の手をキー君が両手で握りながらそう言った。
前にも手を握ったことがあったけどキー君の手・・・暖かい。
「キー君・・・私こうみえても結構独占欲が強いのよ?他の女の子に色目とか使ったりしたら・・・」
「大丈夫です。色目なんて使うことなんてありませんから!」
「私・・・キー君に甘えてしまうかもしれないわよ?」
「むしろ大歓迎です!!!」
「時々キー君を鞭とかでビシバシ叩くかもしれないわよ・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫ですよ・・・そういうS気質の知弦さんも好きですから。」
ちょっとキー君が震えながらそういった。
・・・・・かわいい子だ。
「ふふふ、キー君♪」
私は我慢できず腕をキー君の首に回して抱きしめる。
「ちょ!?ち、ち、ち、知弦さん!?」
「キー君。不束者だけどこれからもよろしくね♪」
そう告げたらキー君は仰け反ってベッドに倒れてしまった。




これで終わりかと思ったけどそうじゃなかった。
まだ道は続いて、人生の半分も終わってなくて・・・
これからもきっと楽しいことや辛いことがあるかもしれない
でも私は・・・キー君と一緒に歩いて行こう・・・・・
いつまでもずっと・・・



~FIN~

参考情報

2009/08/30(日) 02:07:51~中断、2010/07/11(日) 09:41:50~2010/07/11(日) 09:44:09は完全版で7レスで投稿。
聖さんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。
最初はハンネが卒業式、卒業式2、卒業式3、卒業式4、卒業式5になっていますが前後の流れから聖さんと判断。



  • 最終更新:2010-07-11 10:07:19

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