Kさんの小説3

本文

鍵視点

「過去に囚われていては、未来への一歩は踏み出せないのよ!」
会長がいつものように小さな胸を張って何かの本の受け売りを偉そうに―――
「だけど、過去を振り返ることも、たまには必要なのよ!!」
・・・語っていた。
「また面倒なことになりそうだな・・・」
いつもの名言?に対し、いつものように呆れた態度をとる深夏。
俺にとっちゃ、光の速さで激しく同意したい言葉だ、発言者が会長以外だったら、の話だが。
「それで、アカちゃんにとっての"過去"って何なのかしら?」
すかさず本題を的確にする知弦さん。
さすが碧陽の会長軌道矯正サポーターと謳われるだけあります。
「うーん・・・昔の話、かな?」
「昔話ですか・・・それは童話などの意味ですか?」
「うんっ!そうだよ!!」
「それって・・・過去とは違うと真冬は思います・・・」
うん、その通りだよ真冬ちゃん。でもね、この人に常識は通用しないんだ。
序盤によくある強制負けイベントなんだよ・・・。
「大丈夫ですよ先輩!7~8時間粘れば、低レベルでも必ず勝利が手に入ります!」
「心読まないで!?というか無理だよ!無駄な時間をかけるいつもの生徒会だよ!」
「そうだぞ真冬!強い奴に勝つのは終盤の方が燃えるからなっ!!」
待て待てぃ!話がこの小説並みに脱線してきてるぞ!?
「キー君、それを言ったらおしまいよ」
「とにかくっ!!」
会長がBANと机を叩き、皆の視線が一気に会長(一人会長の胸)に集まる。
「昔の話について、私たちはもっと触れるべきなのよ!」
「そーですかー」
何時かのあかずきんを思い出す・・・。
「それで、今回は何をやるんだ?」
「今回は定番の・・・何にしよっか?」
学園祭を二日後に控えていきなりスケジュール変更を言ったのに・・・考えは無ですか。
「やっぱり決めてませんでしたね・・・真冬、もっと後先考えてからものをいうことをおススメします!」
真冬ちゃん・・・以外に相手の核心を突くよね!?牙突するよね!?
「おい鍵・・・眼がおかしいぞ!」
「っ!?ここはダレ?わたしはドコ?」
「(駄目だコイツ・・・早く何とかしないと!)」

「ところでアカちゃん、定番といったら・・・白雪姫とかどう?」
「おおっ!いいかも~!!」
「白雪姫ですか・・・当然俺は王子様役ですねっ!」
「その意見は却下するわ!」
「えぇっ!なんでですかぁ~!」
「でもアカちゃん、キー君以外に王子様役は務まらないと思うんだけど・・・」
さすが知弦さん!分かっていらっしゃる!!
「へ?深夏がいるじゃない」
「消去法よ・・・よく考えてみて」

― 変態で気持ち悪すぎる王妃―

―変態で意味不明な鏡―

―変態で寄りそられると寒気がしそうな妖精―

―なんかもう色々と論外な姫―

「無理よ・・・当てはまらないわ」
「タ・・・タシカニ」
「おい会長さん・・・声がおかしくなってないか?」
「先輩と役の不釣り合いがひどすぎて、思考回路が麻痺してしまったんですね!」
「なんで若干嬉しそうなの真冬ちゃん!?」
「というわけで杉崎先輩!ちょっと会長にザオリクかけてきますね!!」
「なんで再生魔術使えるの!?真冬ちゃんは魔術師だったの!?」
まさか我がハーレムの一員にまでツワモノがいたとは・・・残りは格闘家、聖女、遊び人って感じだな。
「はい!でも・・・後一回でMP切れです♪」
「それだと真冬ちゃん、次の戦闘(会議)で使い物にならない気が・・・」
「さすが先輩、私のことをそんなに思ってくれて・・・決めました!"せかいじゅのは"使います!」
「それは最終手段に取っておいてよ!」
真冬ちゃんと掛け合いを続けていると、会長が再起動したようだ。
「仕方ないわ、王子様は杉崎で決定ね・・・ショボン」
「YAHOO!では、他の役も決めましょう!!」
「真冬は鏡だろうな。少なくとも王妃には適さないだろうし」
「むぅ、では王妃役は紅葉先輩ですね!」
「私が王妃・・・何か嫌な役回りね」
「ほかに適する人がいなくて・・・」
ふむふむ。真冬ちゃんが鏡、知弦さんが王妃か・・・。
「それじゃ会長は妖精ですね!どう見ても!!」
「なんでよ!私が主役に決まってるじゃない!」
「アタシは別にどっちでもいいけどな。姫的な意味で」
うむぅ・・・会長との掛け合いもいいが・・・あまりにも妖精が合いすぎる!
「じゃぁこうしましょう!」
『ん?』
会長と深夏がこちらに疑問の眼差しを向ける。
「姫役は、あのウエディングドレスを着るということで」
「ふぇっ!?」
「なっ!?」
「キー君、それじゃぁ深夏が姫と決まったようなものじゃない」
「何よ知弦、どういうこと?」
「アカちゃん・・・あなたの胸では、あのサイズは合わないわ」
「(ガーン!!)」
「真冬ちゃん・・・やっぱりザオリクお願いします!」
「リバースカードオープン!!キメラの翼!!」
「なんか作品違うよっ!?ていうか逃げないで ――ッ!!」

まぁあれからなんやかんやありまして、二日後の学園祭で急遽劇を披露することになったらしい。
では内容となる台本を仕上げましょう的な雰囲気をだした・・・筈なんだが・・・。
「うー・・・うー」
ありゃ、東の方にいるレ○リアさんがいる。
「だめね・・・アカちゃんがまるで使い物にならないわ・・・」
「しかたないですよ・・・ここは生徒会室ですし、いつものようにボロ雑巾状態です」
やっぱりひどいこと言うよね真冬ちゃん・・・。
「仕方ねぇ、鍵の家で考えるか」
『・・・はい?』
あまつさえ、深夏以外の俺を含む全員が耳を疑う。
「いいだろ、別に。それとも鍵をアタシ達の家に入れるつもりか?」
「それは・・・確かにお断りです」
「待ってよ!お断らないでよ!?それ以前に複線的なものが何もなかったぞ!?」
「劇は明後日だぞ?時間がないんだ。それに作者の都合もある、気にすんな!」
「どんな都合だよ!」
「いいの?キー君。せっかくフラグが立つかもしれないのにねぇ・・・」
なぬぅ・・・フラグだとっ!
「Go HOME!」

「・・・ふむふむ、んでここでこの台詞をだな・・・」
「・・・すぅ・・・すぅ」
「アカちゃん・・・寝顔も可愛いわぁっ!!」
「ってぇ!会長さんは寝たのかよ!?」
「仕方ないわ、こんなに暴れたんだもの」
「人の家で暴れるのもどうかと思います・・・」
「まぁ会長が睡魔に負けたのなら、今日はここまでにしましょうか」
「そうだな。よし真冬、帰るぞ!」
ふぅ、嬉しいはずなのに、いざ家に来るとなると緊張するもんだな・・・。
深夏がエプロン着けて料理しだした時はどうにかなりそうだった・・・。
「まぁ皆さん、先に家には電話しておきますから。急がずにゆっくり帰ってください。」
まだ緊張が解けてないのか、意思とは別に敬語を発してしまった・・・。
「フフッ、じゃぁまたねキー君」
「じゃぁな!鍵」
「さようなら、杉崎先輩」
「むにゃむにゃ・・・またあしたぁ~・・・」
「それじゃ、気をつけて」
名残惜しィィィィィィィ!!何この裏切りキャラと戦闘になる直前見たいな状況!?
哀れな悲しみを抱きながら、遠ざかっていく影を見送る俺だったとさ。
でも、幸せな時間だったな・・・。案外悪くないのかも。

―翌日―

「遂に明日は深夏姫の公演よ!ちゃっちゃと台本仕上げなくちゃ!!」
「それが昨日人の家で散々食い散らかした上に爆睡した人の言う台詞ですか?」
「うっ・・・細かいことはいいの!」
はぁ・・・怒った顔も愛らしいことこの上ない。今日は真面目に仕事してくれるといいけどな・・・。
「よいしょっと!」
会長が何やら重そうな一冊の本を取り出す。
「会長さん、何だそれ?」
「これ?今日学園の図書館で借りてきたんだよ!ホラ!!」
むじゃきに"偉いでしょー"アピールをする会長。それにしても何を借りてきt

―本当は怖いグ○ム童話―

『駄目ぇええええええええええええ!!』
「えぇっ!?何が駄目だったの!?」
「とにかく駄目よ!アカちゃんが読んじゃ駄目!」
知弦さんがなんとか本を遠ざける。
肝臓塩茹で事件みたいなことを会長が知ったらショック死してしまうかもしれない。
「とっとにかく!この本は僕が返しておきますから!!」
「うーうー、杉崎のケチぃ~~!」
東の方のレミ○アさんはもういいですから!

―20分後―

うん、分かってたよ。分かってたけど・・・。
「すぅ…すぅ・・・」
よりによってまた爆睡なさるとは・・・。
「まぁ、いてくれるだけで雰囲気が変わるわ・・・」
「それは真冬も同感です」
「会長さん、なんだかんだ言って皆と喋ってるのが楽しかったんだろうな」
遠まわしにマスコット扱いな会長を、まるで新しい玩具を手に入れたかのような眼で見つめる知弦さん。
・・・バイオとは別の恐怖を感じます。
また例のごとく会長を連れて帰る知弦さんと椎名姉妹。
まるで家族でも見ているかのようだ・・・。
しかし疲れた・・・風呂にでも入って、それから台詞を覚えよう。

―風呂上がり―

ふぅ、身も心もさっぱりしたな。
さて、あと台本を覚えるだk・・・これ携帯電話だな・・・誰のだ?

深夏視点

「あっ・・・」
「お姉ちゃん?」
鍵の家を出てから10分程立った頃、アタシはある事実に気付く。
「鍵の家に携帯忘れてきたかもしれねぇ・・・ちょっと取ってくるから先に帰っててくれ!」
「私も・・・一緒に行くよ!」
「真冬は体弱いんだから無理すんなよ」
「うん・・・わかった。先に帰ってるね」
姉想いな真冬と一度別れ、鍵の家に向かう。
はぁ、よりによって鍵の家に忘れるとはな・・・何か鍵にみっともない所見せるみたいだ・・・。
まぁすぐとって戻るだけだしな。ちょっと急ぐか!

鍵視点

ザー・・・ザザー・・・
「ん・・・雨が降ってきたな・・・結構激しいけど・・・」
手元を見ると、一つの携帯電話がある。
それを裏返すと・・・。
「・・・これ、深夏のだったのか」
・・・深夏のことだ。すぐに気付いてここへ来るだろう。
(走って怪我でもしなければいいけどな・・・)
そんなフラグを立てつつ、俺は一人静かに台本を眼に通す。
「そっか、俺は深夏の王子様なんだっけ・・・」
・・・ちょっと様子見てくるか。
そう言って俺は、傘と深夏の携帯電話を手に家を飛び出した。
深夏が来ると・・・己の勘がそう告げていたからだ。

深夏視点

「はぁ・・・まさか雨まで降るとはな・・・土砂降りじゃねぇか」
こんなことなら家に帰って明日鍵に持ってきてもらうように頼んどけば良かった・・・。
ついでに傘も借りるとなると、ますます貸しができちまうし・・・。
まぁ四の五の言ってらんねぇな!もうすぐ鍵の家だ。この角を右に曲がれば・・・あとちょ・・・っと・・・。

キキィーッ!!

鍵視点

「っ何だ!?」
すっごいでかい音がしたな・・・車の音か。
少し不安になりつつも、音のした方向へ向かう。
この角を左に曲がった矢先、俺の視界に飛び込んで来たのは・・・横転したトラックと・・・

左半身が血だらけになっている深夏だった。

深夏視点

「くっ・・・痛ってぇ・・・!」
アタシが飛び出したせいでトラックが滑り、横転して突っ込んできたみたいだ・・・。
幸い、アタシはかすり傷みたいだけど・・・。
「深夏っ!!?」
「っ・・・鍵!?」
あれ…なんで鍵がここに・・・。
鍵はアタシに駆け寄ると、急に青ざめ、傘を差し出した。
「ちょっとこれ持っててくれ、今病院に電話を・・・!」
かすり傷とはいえかなりグロテスクだ。鍵がとてもあわてている。
「待ってくれ!アタシはかすり傷だから大丈夫・・・けど、トラックの運転手さんが・・・!!」
「・・・うぅ」
「大丈夫ですか!?今救急車を呼びます!」

しばらくして救急車が来た。トラック運転手は重傷だが、命に別状は無いらしい。
アタシは軽傷だったんだが、鍵がずっと医者っぽい人に検診を訴えていた。
一応鍵のおかげで処置はしてくれたんだけど・・・やっぱ体が重い。上手く動かせねェや。
「なぁ、深夏。携帯電話とりにきたんだよな?」
「え…あぁ、まぁな」
「えっと・・・その・・・私に来たんだけどさっ!うっかり家に忘れちまって・・・悪いけど少しよっていってくれないか?」
「・・・バーカ、ばればれなんだよ」
「・・・?」
どう考えても携帯持ってるだろお前・・・。まぁいいや、遠まわしに休めって言ってくれてるしな。
「まったくドジだな鍵。仕方ねェし、少しだけ寄ってくよ」

鍵視点

ふぅ、なんとか納得してくれたな。まずは休ませてやらないと・・・。
とりあえず・・・
「風呂だな!」
バシュッ!!
「ぐほぅえぁ!?」
「家で入るから大丈夫だ、とりあえずアタシの家に電話を頼む」
くぅ、非常に残念だ。
「もしもし、椎名深夏さんのお宅ですか?」
「しっかし・・・かすり傷でもかなり痛いな・・・」
「お宅のお嬢さん、アズカッテマスヨ」
「ちょぉっ!?待てこらぁ!!」

深夏視点

どうやら、鍵が上手く話しをつけてくれたらしい。
それにしても・・・。
「どうして鍵、あの場所に来たんだ?」
「え…だから携帯を届けに」
「でも・・・アタシが来るなんて分からなかっただろ?」
「それは・・・んー、なんとなくだな」
いまいちハッキリしない奴だ・・・。
「でもしいて言えば・・・」
「・・・?」
「俺はお前の王子様、だからかな」
王子様・・・ね。悪くないかもな。
ちょっと?馬鹿な鍵・・・に、アタシは少し笑ってしまった。
あれ・・・気が緩んだのかな・・・だんだん眠く・・・なってき・・・て・・・。

鍵視点

「おーい深夏?」
「んん・・・すぅ」
あー、こりゃ完全に寝ちまったな。
・・・・・・。
どうしようか・・・起こすのもあれだしな・・・休息が一番賢い選択だとは思うんだが。

天使キー
ここで手厚くもてなし、朝に目覚めのkissをするのです!
そうすれば、昨晩キーさんの家に泊まっていたことをすぐさま思い出し
ツン→ツン→デレモードになること間違いありません!!

悪魔キー
いくら優しいっつってもキーは男だろ?
今が深夏を手にするチャンスだぜ?
この機会に襲っちまえよ!それも盛大にな!!

「なっ・・・俺にそんなことは・・・出来ない!・・・でも・・・うっ!!」
俺の中の天使と悪魔が、心にある理性と欲望を左右する。
そして、深夏の愛らしい寝顔と綺麗な薄い小麦色の素肌が
そして今自分が彼女の全てを握っているという状況が

―俺を狂わせた―

「深夏・・・もう我慢できねぇ・・・本当に・・・ゴメンッ ―――!!」
上の制服から順番に、深夏の服を脱がしていく。
そして、下着の上から、体を愛撫していく。
「んっ・・・うぅん・・・」
どうやら多少反応してくれているらしい。
かつてエロゲのエロシーンの喘ぎ声しか聞いてなかった俺にとって
この深夏の反応は俺の欲を増大させるトリガーになった。
「あぅ・・・んぁ・・・ふぅ」
下着の上からなぞっても、割れ目がハッキリ分かる。
この濡れ具合からして、いつも一人でしていたのだろうか。
「あっあん・・・けん・・・けんぅっ」
どうやら、深夏の自慰相手は俺だったようだ。
嬉しい。ただ単に嬉しい。
ただ単に周りに男が俺しかいなかったからなのか、俺を一人の異性として認めてくれていたのだろうか。
後者だったらいいなと思う。
「ゴメンな・・・深夏、もう挿れるぞっ・・・!」
「んふぁ・・・ん・・・け・・・鍵?」
「っ・・・深夏!?」

深夏視点

鍵が・・・アタシを襲ってる・・・?
嘘・・・だろ?あの鍵が・・・。
「なぁ・・・鍵、何してるんだ?」
「あ・・・いや・・その・・・・・・なんというか」
「・・・鍵はアタシに・・・こんなことがしたかったのかよ・・・」
「なっ!」
「所詮アタシは・・・こういう扱いかよ・・・」
「・・・」
「鍵の変態・・・もう顔なんて見たくねぇよ!!(///」
そう言って、アタシは家を飛び出した。
なんでアタシ・・・素直じゃないんだろうな・・・。

鍵視点

バタン!!
「・・・深夏」
なんてことしちまったんだ・・・。
俺は深夏が大切で・・・ずっと傍にいてほしかっただけなのに・・・。
深夏を愛していただけなのに・・・。
これから深夏にはどう接すれば良いのか、よりにもよって明日は白雪姫の劇がある。
携帯は結局置いて行っちまったし連絡はできない・・・どうすりゃいいんだっ!!

深夏視点

・・・はぁ、どうすっかなぁ・・・。
「何を悩んでいるのかしら?」
「わわっ!?」
いきなり背後に知弦さんが現れる。バイオとは違う何k(ry
「折角アカちゃんと私で考案してあげた劇なのよ?そんなに悩んだ顔しないの」
「ふぇ?会長さんと知弦さんで考案って・・・」
「キー君に対する気持ち、気付いてないとでも思ったの?」
「そうだよ!深夏っ!!」
「か・・・会長さん!?」
「だから話してきなよ、杉崎と」
でもアタシは昨日、鍵にひどいこと言って・・・。
ガラッ
その時、生徒会室の扉が開いた。
「お姉ちゃん」
「ま・・・真冬・・・」
「私が、どうして杉崎先輩に告白したか・・・知ってる?」
「?」
「後悔したく・・・なかったからだよ」
・・・後悔・・・後・・・悔?
「私とお姉ちゃんはもう・・・今年が最後だから。次はいつ先輩に会えるか分からない。」
・・・そっか、もうすぐアタシ達は・・・。
「・・・真冬」
「うん・・・分かってる、いってらっしゃい」
「あぁ!!」
急がないと、劇が始まるまで20分しかない!

真冬視点

「あぁあ、行っちゃったね」
「行ってしまったわね」
「行っちゃったです・・・」
私と紅葉先輩達が、声を揃えて言う。
お姉ちゃん・・・劇で使うウェディングドレス、着たまま行っちゃったよ・・・。
でも覚悟を決めた眼をしてた・・・頑張って、お姉ちゃん!!

深夏視点

はぁ・・・はぁ・・・!
アタシは走って鍵を探す。
今すぐ鍵に伝えないといけないことがあるんだ!
ガラッ
「鍵!!」
扉を開けると同時にその名を呼ぶ。
そして・・・

―好きだっ!!―

鍵視点

「え…あ、深夏?」
苦労してラスボス倒したときにフリーズするくらいビックリした。
むしろ俺の思考回路がフリーズしたね。
「とりあえず深夏、状況をよく見ろ」
「状況って何だ・・・あ…」
『・・・(///』
そりゃ目の前でクラスメイトが告白してたら恥ずかしいというか気まずいよね!
「え、あちっ違うんだ!!これはその・・・なんつーか(///」
「もう皆録音したわ!!」
「う…分かったよ!もう白状するよ!!」
「おk把握。俺も大好きだ。それとは別にもう一つ言いたいことがある」
「な・・・何だよ」
「いくら俺が良い返事を返すからって・・・その・・・気が早くないか?」
「気が早い?何言ってんだお前」
A「深夏さん!服!服っ!!」
ここではAと仮定される人物が深夏に状況を理解させる。
うん、そのウェディングドレスはやっぱ反則だわ。
「なっ・・・ちょ、違うって!!これは今日の劇に使うもので!(///」
「だったらなおさら、なんで着てきたんだ?」
「うっ・・・(///」
深夏はそこでいいよどまる。
デレツン状態の深夏はやっぱ可愛かった。
いつの間にか俺は、深夏を抱きしめていた。
「けっ、鍵!?」
『(///』
ええい愚民ども!俺のお代官様TIMEに水を差すんじゃない!!
「ちょっ鍵!皆見てるって!!(///」
深夏は反抗しているが、満更でもない顔だった。ははーんツンデレめ。
そんなことを考えていると、民勢は空気を呼んだのか、いそいそと教室を後にした。GJ!!

「な、なぁ・・・本当にするのか?後10分もないけど」
「悪い・・・今したいんだ」
深夏は躊躇いがちだったが、やがて決心したように話しだす。
「本当は・・・」
「ん?」
「本当は・・・嬉しかったんだ」
「え・・・何が?」
「鍵がアタシにしたこと、本当は怒るつもりなんてなかったんだ・・・(///」
「あぁ、それは本当に悪かったと」
「違うんだ!あれは・・・アタシが素直になれなかっただけでさ。アタシが鍵をこんな風にさせてるんだと思ったら・・・嫌じゃなかった」
「・・・そっか」
「だからその・・・早く続き、してくれよ・・・(///」
「おっ、おう!」

まずは、深夏の服に手をかけ・・・
・・・・・・無理じゃね!?
「あ…ウェディングドレスだったな」
「脱がすのに時間がかかるし、今脱いだら間に合わない気がするぞ」
「しかたねぇから・・・着たままで、な」
まさかの着衣ウェディングドレスプレイ!?
まぁ本人がおkを言うならそれを全うするべし!するべし!
まずは深夏を机に乗せ、服の上から胸を愛撫ていく。
「うぁっはっ、んふぅぁ・・・」
「深夏、気持ちいか?」
「んっ、そんなことっひぅっ・・・聞くっなよぉ」
「それはYESと見ていいみたいだな。それじゃこっちも・・・」
俺は深夏の下着の中にある秘部へと手を伸ばし、その秘裂を指でなぞってゆく。
「あぁあぅっんぁっく・・・うあぅっ!」
「深夏、ここをなぞられるのが好きみたいだな」
「そっ、そんなことっ!(///」
予想通りの返事だ。ビバ!ツンデレ!!
って、あんまりモタモタしてられないんだっけ・・・。
俺は少し焦るが、今は深夏のことだけだと自分に言い聞かせ、指を小さく突起したものへと近づけ、それを摘まんだ。
「んはぁっ!?」
案の定、こっちが弱点だったみたいだ。
「んぅうっ!ひゃっ・・・ひゃぅっ!!」
いつもと違い、女の子らしい反応が絶えない深夏。
「んっ鍵、もう・・・我慢できない・・・よぉ」
「それ、こっちの台詞だぞ」
少し深夏をからかいつつ、俺は自身のソレを深夏の秘部に宛がう。
「それじゃ・・・挿れるぞ」
ズッズプッヌブブ
「うぁ・・・痛っ!?」
ドゴッ
「深夏さんこっちの方が痛い気がします」
「ふぇ?あ…ごめん」
ちょっと焦って挿れたのは悪かったけど、何も殴らなくていい気が・・・。
「モノローグ語ってないで動かしたらどうなんだよ!!(///」
「動かしてほしいんですねわかります」
「ばっ!違っ、んひゃあぁう!?」
急に腰を深く突く。不意打ち成功だ。
「けっ・・・鍵!そんなに早く動かしたらっんぅっひあっ!!」
「くっ、俺もっ・・・出すぞ深夏っ!!」
「んぅっあっ鍵ぅ!好きぃ!!」
「俺も・・・俺も好きだっ!深夏っ!!」
「んっぅんぁあああぁぁあああああああああ!!」

「間もなく、生徒会役員+1名による、"白雪姫"を公演します」
リリシアさん・・・ちゃっかりしてますね。
「深夏、急ぐぞ!!」
「まっ、待て!!(///」
「ん、何だ?」
分かっているが、敢えて聞く。聞こうじゃないか。
「お前のせいで体中(主に腰)がめちゃくちゃ痛ぇんだ!その・・・運んでけ!!(///」
了解了解、深夏姫。
深夏を背に乗せた俺は、急いで演劇会場へと走る。
丁度、始まりのナレーションが始まる所だった。
碧陽全校生徒が集まってるらしい。緊張するぜ。
行って来い、俺の嫁!

~昔々ある王国に、おj・・・黒熱姫というとても熱血精神あふれる美少女がいました~
ちょっと待って!?今桃太郎なりかけたよね!?てか黒熱姫って何!?もらった台本と大幅に違ぇ!?
~黒熱姫はとても優しく、誰からも愛される存在で、小人とよく森を散歩していました~
違う!愛していいのは俺だけDA★
~そして同じ国内に、一人のこれまた美しい王妃がいました~
~王妃は自分の美しさを誰よりも愛し、今日も鏡に問いかけていました~
「あぁ、魔法の鏡よ、この世で一番美しいのは誰?」
流石知弦さん、迫真の演技ですね!!

「分かっているわね?この世で一番美しいのは・・・ワタシヨ?」

「はうぅっ!?」
怖っ!?演技!?演技ですよねぇ!?
「はっはい!!この世で一番美しいのはあなたですっ!!」
真冬ちゃん・・・素で怯えてる・・・南無。
~ですがそれからしばし月日が経ち、王妃はもう一度、鏡に尋ねました~
「あぁ、魔法の鏡よ、この世で一番美しいのは誰?」
「くっ・・・黒熱姫です」
「・・・何ですって?もう一度行って御覧なさい」
「黒熱姫・・・です」
「ふざけるんじゃないわ!!認めるもんですか!!」
こ・・・怖い。さっきありったけ出したばっかなのになんか出そうだ。
「はっ!そうだわ、黒熱姫を殺してしまえば、私が返り咲けるじゃない!!」
~そして王妃は、黒熱姫にクロロホルム入りの西洋梨を送りつけました~
なんでちょっと大人な果実なのっ!?てかクロロホルムは睡眠薬!!
「まぁ!美味しそうなりn・・・洋梨!!」
深夏、お前は全く悪くないぞ!!
~黒熱姫が、その西洋梨を口にするt
「おぉしらゆきひめええ――ッ!!」
・・・すると、黒熱姫は突然倒れてしまいました~
かいちょおおおおおおお!!一歩早かった!!そして白雪じゃなくて黒熱!!仕方ないけど黒熱!!
「そんなぁ・・・しぅろ熱姫ぇぇ!!」
絶対言いそうになったな・・・会長。
~小人がまるでおもちゃを欲しがる子供のように泣きじゃくっていると、一人の王子様が通りかかりました~
リリシアさん・・・そこまで言わなくても、って、俺の出番か。
「どうしたのですか?小人さん」
よし、会長って言わなかったぞ!!皆ホメテー。
「黒雪姫がぁぁ!!」
・・・よしもうつっこまない、つっこまないぞ!
「何ということだ・・・こんなにも美しいお方が・・・私の口づけで目覚めておくれ」
その台詞とともに、倒れている深夏を抱え上げ、顔を近づける。
『(///』
俺、深夏を含める、碧陽の生徒全員が頬を赤らめる。何これ恥ずかしい!
「・・・あ」
ついつい言葉を漏らしてしまった。
そういや・・・まだしてなかったな・・・キス。
甘酸っぱい思いと共に、深夏の唇へゆっくりと迫る。
「・・・んっ」

―愛してるよ、深夏―

~こうして黒熱姫は眼を覚まし、王子様と幸せに暮らしたのです~
~これを知った王妃は怒り狂い、魔法の鏡を割ってしまったそうな~
真冬ちゃんは世界で一番哀れな廃人の鏡だよ、鏡だけに。
歓声が飛び交い、ゆっくりとカーテンが閉まる中、俺と深夏は一つになっていた。

「深夏、意外と演技上手いじゃないか」
「べっ別に!ただ・・・ちゃんとやらないと浮くと思っただけだ(///」
「次があれば、ツンデレラをやろうと思うんだが」
「誰がやるかぁ――――!!」

参考情報

2009/12/22(火) 18:45:53~2009/12/22(火) 18:50:50で8レスで投稿。
Kさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレで3作品目。



  • 最終更新:2010-07-05 23:32:31

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