emodorannさんの小説1

本文

「よしっ! 今日の生徒会終了っ」
日も傾き、すっかり茜色に染まった生徒会室に会長の声が響く。
学食のメニューを考えて駄弁っていただけだが、会長はそれで満足だったらしい。
「みんながこうして明るいうちに帰れるのも、私のおかげなんだからねっ。もっと感謝しなさい!」
ここまで自分に自信が持てるのもうらやましいものだ。
「そ、そうだな。さすが生徒会長だ」
「ま、真冬も、会長さんへの感謝の気持ちでいっぱいです」
深夏と真冬ちゃんの顔には、ぎこちない笑顔が浮かんでいる。
このお子様会長にも困ったもんだ。みんながどれだけ苦労していると思ってるんだ・・・。
「アカちゃん、せっかく早く終わったんだし、甘いものでも食べに行かない?」
「わぁぃ、いこいこ♪ アイス? ケーキ? それとも....」
知弦さんが気をきかせてくれているようだ。
何も知らない会長は甘いもののことで頭がいっぱいみたいだし、今日も問題ないだろう。
ガヤガヤと生徒会室を出て行く美少女4人の背中に声をかける。
「あ、俺ちょっと真義流先生に呼ばれてるんで、先帰っててください。」
「ふぇ? ・・・はっ! あんた何かしたのね・・・? 
 生徒会の一員であるあなたがそんなことではだめね しっかり反省しなさい!」
「(ピキッ)ハ、ハハ。スミマセン・・・。」
落ち着け、俺。これも俺のハーレムメンバーを幸せにするため・・・。
「あらあら、キー君も大変ね。頑張りなさいね。」
会長の後ろに立つ、みんなの目配せが感動的だ。
そうだ、俺はこのために頑張っているのさ。好感度アップ間違いなしだな。
「おいしいとこだったら、今度俺も連れてってくださいよ」
「考えといてあげるわ。じゃーね、杉崎。」
ピシャッと音を立て、ドアが閉まった。
「さあ、働こうか・・・」

「あーーーっ!!」
アカちゃんが突然大声を上げた。
「私、生徒会室に今夜の分のうさまろ忘れてきたっ。
 すぐ取ってくるから、みんな校門で待ってて!」
『・・っ!』
みんなも動揺している。
「あっ、アカちゃん。待ちなさい!」
私がやっと声を出したころには、アカちゃんはもう階段を上りきっていた。

誰もいない生徒会室で、いつもどおりに作業をしていた。
この書類を書いてしまえば、いつもどおりに帰れる。
でも、今日は違った。タッタッタッと走る音が廊下に響き、俺の耳にも伝わった。
誰だ・・こんな時間に?
「うさうさまろまろ♪私のうさまろどこへいく♪うさうさ...」
こんな馬鹿みたいな歌を歌うやつといったら、会長しかいない。
急いで隠れ場所を探したが、良くて机の下だ。
どこかないものかと探したが、無情にも生徒会室のドアは開かれた。
「うさうさ..まろ...ま..ろ・・・。杉崎、まだいたの?」
「え、ええ。真義流先生がしつこくて・・・」
俺のはっきりしない態度に気づいた会長は、
普段の様子からは考えられないような機敏さで、オレに歩み寄ってきた。
「じゃあ、この書類の束は何よ? 私、こんな仕事聞いてないよ?
 まさか・・・、あんたが毎日一緒に帰らないのって・・」
「・・っ」
何か、でまかせでいいからこの会長を納得させないとまずい。
「実は、その「言い訳なんかいいわ、本当のことを言って」
会長の目は本気だった。
こうなった会長に言い訳なんかしてもしょうがないか・・・。
「会長の考えている通りです。雑務は毎日俺がこうしてつぶしてます」
こわばった表情の会長が、ゆっくりと口を開いた。
「そんな・・・、どうして・・・みんなに言ってくれないの? 
 どうして・・・わたしに言ってくれないのっ?」
自分を頼ってもらえなかったこと、杉崎だけが毎日働いていたことに対する罪悪感。
急に押し寄せる負の感情に押し流される会長は、今にも泣きそうだった。
だが、その会長のためにも、はっきりと伝える。
「俺は、みんなに笑顔でいてほしいんです。
 こんな仕事を、あの生徒会には持ち込みたくないんです」
会長は、歯を食いしばってうつむいてしまった。涙が、絶えず床に零れ落ちる。
「だから、これからもみんなには..あっ・・・」
いつのまにか、会長が俺の懐に飛び込んできていた。

小さな小さな生徒会長は、俺の腕の中で泣きじゃくっていた。
「ひぐっ・・・バカッ・・・杉崎のバカ・・・
 そうやってみんな幸せにするっていって、自分を守ってるだけじゃないっ!
 みんな杉崎のこと好きなのわかってるくせにっ
 だからっ!そうやって言ってれば、誰も本当の気持ち伝えられないのわかってて・・・」
俺には返す言葉がなかった。
良かれと思ってやっていた事が、実は自分のため・・・。
他人を傷つけてまで、自分が傷つかないようにするためにしていた、偽善。
わかっていたはずだった。でも、俺はみんなを失うのが怖かった。
「ごめん・・・会長、いや・・くりむ・・ごめん」
俺は、小さな背中を力いっぱい抱きしめた。
気づけば、俺の頬には涙がつたっていた。
気づけば、くりむが唇を結んで俺を見つめていた。
その口が、静かに、しかし唐突にひらかれた。
「私だって、ずっと我慢してたんだからっっ!!
 ずっと、ずっと・・・。でも、もういい!!」
突然に、だが、しっかりと、唇が重ねられた。
目を閉じるまもなかった。
目の前には、優しく目を閉じ、真っ赤な顔をしたくりむがいた。
そして、永遠とも一瞬ともわからぬ時間を経て、唇が離された。
「私、杉崎のことが好き」
そこにあったのは、俺の何もかもを癒してくれる、最高の笑顔だった。
「俺もだ、くりむ・・・」
また、唇が重なった。もう、隠す事は何もない。
「ん・・んん・・」
今度は、相手ををむさぼるような、激しいキス。
舌がからみつき、いやらしい水音が部屋に響く。
体に電流が走るかのような快感に、くりむはされるがままだった。
そして、示し合わせたかのようにお互いに唇を離し、
もう一度お互いの気持ちを確かめる。
「くりむ、好きだ・・・。だから・・・その・・」
どういったらいいのかわからず、思わず言葉を濁した。
だが、その言葉の続きはくりむがしっかりと紡いでくれた。
「うん・・・いいよ。杉崎なら・・・いいよ?」

もう、後戻りはできない。

「きゃっ!」
小さなくりむは、いとも簡単に押し倒す事ができた。
頬を上気させ、潤んだ目でこちらを見ている姿は、俺を更に興奮させた。
「その・・・杉崎・・・、優しく・・してね?」
「うん。大丈夫・・」
そうは言ったものの、すでに理性を失いかけている俺は、
言った事も、聞いた事もよく覚えていなかった。
制服を脱がせ、ブラウスのボタンをゆっくりとはずす。
ピンク色の可愛いブラがあらわになった。
その上から、小さな胸を静かになでる。
「ひゃうっ・・」
くりむが、可愛らしく小さな声を上げた。
恥ずかしさからか、顔が真っ赤になっている。
(ブラの上から触っただけでこんなに・・・・。)
俺は、欲望のままにくりむのブラをたくし上げ、愛撫し始めた。
「杉崎・・・は、はずかしいよぉ・・・あっ・・
 乳首・・そ、そんなに・・あっ・・・いじらないで・・」
俺は、固くなった乳首に激しくキスをした。
「んっ!あっあっ・・あんっ・・ふぁ」
お子様会長などといじられていたくりむが、
目の前で性の快感に悶えている・・・。
「すぎさきぃ・・・」
とろんとした目で、俺を見つめるくりむ。
俺達は、一体どこまでいってしまうんだろうか。
だが、やめるなどという選択肢はあるはずがなかった。
「くりむ・・・腰・・あげて」
「う、うん・・」
言われるがままに腰を上げるくりむから、俺は静かに下着を脱がせた。

くりむの秘穴に、俺はゆっくり指を入れた。
「あっ!指・・中に入ってるっ・・あ・あああぁ」
だんだんと奥をまさぐり、指を激しくうごめかせる。
「ひゃうんっ・・だ、だめぇ・・あんっ!」
くりむのからだが、ビクンと波打ち、しだいにビクビクと痙攣し始めた。
「体が・・んっ・勝手に・・びくんっ・・て・・あう・・・あぁっ、あああああああああっ!」
ひときわ大きな声を上げ、くりむが果てた。
俺の手は、いつの間にか愛液まみれになっていた。

我慢の限界に達した俺は、膨れ上がった肉棒をさらけだした。
「くりむ・・挿れるよ」
「優しくだよ・・・私・・その・・まだ・・怖いから」
そんな弱々しい声が、俺の興奮をあおる。
くりむの秘穴に指をいれ、大きく広げる。愛液が床に滴る。
「やっ・・そんなに広げないで・・・」
そんな声などお構いなしに、肉棒を近づけ、中へと挿し込む。
「ふああぁっ、すぎさきの・・・おっきいのが・・・わたしのなかに・・ああん」
キュッと締め付けが強くなる。俺は、半ば強引に奥へと進んでいった。
しばらくすると、膜のようなものに先を遮られた。
「くりむ、少し痛むかもしれないよ」
それだけ言い、くりむを苦しませないためにも奥まで一気に貫いた。
「んんっ!あああ!痛いっ、痛いよぉ・・杉崎」
くりむの目から大粒の涙が零れ落ちる。
今までかんじたことのないような痛み。体の内側からくる大きな衝撃。
「やだ・・なんでこんなこと・・・苦しくて・・痛くて・・
 いや、いやあああ!」
くりむはパニックになっていた。

同じ痛みを感じてあげる事はできない。
ならば、せめてその痛みをやわらげたい・・・。
俺は、ただくりむを抱きしめた。
くりむの激しい息遣いが、俺の体にも伝わる。
「くりむの嫌がることをしたりはしないよ・・・
 くりむがいいって思うまで、ずっとこうしてるから・・大丈夫」
抱きしめる手に力を込める。
くりむの息遣いが、少しずつ穏やかになる。
お互いの温かさを感じながら、時はゆっくりと流れた。
静寂を破るように、くりむが口を開いた。
「ごめんね・・・」
「えっ?」
思わず聞き返した俺に、くりむは力強く答える。
「私は・・杉崎をもっと感じたい・・・
 悲しみも苦しさもつらさも・・・全部っ!
 杉崎がどんなにつらくたって、私が受け止めてあげる・・・
 だからっ、私に全部ぶつけてっ!!」
「あ・・・。くりむ・・くりむ、くりむ、くりむっ!」
俺に本気でぶつかって、俺を受け止めようとする、
この小さな体を、力いっぱい抱きしめた。
そして、ずっと止めていた腰を大きく動かす。
くりむの強い覚悟を聞かされ、なおも躊躇する意味は何もない。

ヌチュ、ヌチャと音を立て、奥に入り込む。
「ああっ!あっ、奥にっ、あたって・・ひゃうんっ」
中で動かし続けている肉棒が締め付けられ、愛液がどんどん絡み付いてくる。
ずっと我慢し続けていた俺は、早くもイキそうだった。
「くりむっ、もうだめだっ、なかにだすぞっ!」
「いいっ、よ・・ふあっ・・
 私が、杉崎を受け止めるからっ、あああっ、あああああああああ!!
 なかに、杉崎の・・熱いのがいっぱいだよぉ」
全部出し切った後も、腰の動きは止めない。
「あああっ!中でっ・・擦れて・・・んっ!
 イ、イク・・気持ちよすぎれ・・ああああんっ
 杉崎ぃっ、大好き、だよっ・・ああっ、ああああああああああああああ!!!」

まっすぐな思いを伝え、くりむが果てた。、
俺は、意識も朦朧とするくりむを抱きしめ、床に倒れこむ。


この小さな生徒会長に、俺はまた救われた。

くりむのために、強くなる。俺はそう胸に誓った。


「杉崎、大好きっ」
「ああ、俺もだ」

このこが隣を歩き続けてくれる限り、
何度でも立ち上がって、どこまででもいける。

くりむには聞こえないくらい小さな声で呟く。

「ありがとう」

      ~END~

参考情報

2009/10/28(水) 23:23:36~中断、2009/10/29(木) 23:36:33~2009/10/29(木) 23:38:57で内容は8レスで投稿。
emodorannさんの生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレでの初作品。



  • 最終更新:2010-07-05 00:40:04

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード